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不思議で切なく、新しい恋愛劇「ジョゼと虎と魚たち」製作会見

2003年4月15日 12:00

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(左より)犬童監督、妻夫木、池脇
(左より)犬童監督、妻夫木、池脇
芥川賞作家・田辺聖子原作の初映画化作品となる「ジョゼと虎と魚たち」の製作発表会見が、4月15日、銀座東武ホテル(東京・銀座)にて行われ、監督の犬童一心、脚本の渡辺あや、プロデューサーの久保田修氏、小川真司氏、そして主演の妻夫木聡池脇千鶴が出席した。
本作は、脚が不自由なために祖母の押す乳母車に乗り、自らを“ジョゼ”と名乗る少女・くみ子と、普通の大学生・恒夫が惹かれ合う、ちょっと不思議なラブ・ストーリー。「作品の持つ雰囲気や現場の空気が大好きで、撮影が終わるのが名残惜しかった。こんな気持ちは初めてなので、自分でも驚きました」という妻夫木の言葉を表すように、会見は終始、和気藹々ムード。出席者一同が原作に惚れ込み、脚本家デビューとなる渡辺も「主演の2人を想定して当て書きしたら、とてもよい物ができた。原作と主演が揃えられていて、私は“圧縮”して送られてきたものを“解凍”しただけという感じ」とコメント。また、恋愛ものに初挑戦となる妻夫木は「高校生の頃の自分を見ているよう。自分にもこういう時代があったように思う」とし、池脇も「恋愛経験のある人なら、切なくて懐かしくなると思います」と作品の魅力を語った。本作は既に撮影を終了し、現在は編集作業中。今秋、シネクイントほかにて公開される。

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