「影響を受けたのは小津」パレスチナ監督が来日会見
2003年2月18日 12:00

作品の舞台は、パレスチナ人の自治問題をめぐって、今も泥沼の民族紛争が日々繰り広げられているイスラエルおよびパレスチナ自治区。スレイマンは、複雑に絡み合う民族問題を、ウイットとユーモアあふれる語り口で軽快に提示してみせる。「私は積極的な活動家ではない。どちらかというと臆病者。そんな私のレジスタンスがこの映画なんです」と、自らのスタンスを表明した上で、「私が映画のアイディアを思いつく時には、自分が思わず笑ってしまう、可笑しいと思う発想からスタートする。観る人が、パレスチナ人が監督だから、シリアスな映画ではないかという先入観を持っていても、ファーストシーンを観ればユーモラスな映画だとわかるはず」と、映画作りのアプローチについてコメント。また、「この映画は愛の物語でもある。愛は国に帰属するものではないから」とアメリカやヨーロッパ、日本で上映されることの意義を語った。さらに、過去のアラブ映画からの影響を聞かれると「インスピレーションはむしろ日本映画や台湾映画から得ることが多い。小津監督の作品はたくさん見ている」とし、「来日する前は、カルチャーショックを受けて嫌な思いをするよ、と色々な人に言われたけど、まったくそんなことはなく、とても居心地がいいね」と、初来日の印象で結んだ。本作は4月中旬より、渋谷ユーロスペースにてロードショー。
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