スタンリー・キューブリックの義弟が来日
2002年2月19日 12:00
昨年、日本で公開された洋画の中では第1位の興収を記録した「A.I.」が、早くもDVD&ビデオ化される。このプロモーションのため、同作のエグゼクティブ・プロデューサーであり、故スタンリー・キューブリックの義弟でもあるヤン・ハーランが来日し、2月13日、東京・日比谷の帝国ホテルにて会見を行った。
「観るものすべてが驚きに満ちており、とても興奮しています」と初来日の感想を語ったハーランは、「『A.I.』は、(キューブリックとスピルバーグという)2人の偉大なアーティストの最高のコラボレーション。作品の完成に立ち会うことはできなかったが、キューブリックもきっと喜んでいるでしょう」と、製作に使用されたコンセプト原画を手に満面の笑みを見せた。このコンセプト原画は、3月16日から21日まで東京・お台場のフジテレビで開催される『A.I.』展に出展される一品。そのほかにも、撮影で実際に使用されたテディ・ロボット、デイビッドとジゴロ・ジョーのコスチューム、ルージュ・シティのミニチュア、全長7.5メートルのアンフィビコプター(水空両用ヘリ)のモデルが展示される予定だ。
会見は、「彼は完全主義者であると同時に、ユーモアと人間性にあふれた人。彼との共同作業は決して楽ではなかったが、楽しいものだった」とキューブリックの人柄にも話が及び、「今後多くの芸術が残っていく中で、きっと彼の名も残るはず」と改めて名監督の偉大さを感じさせるものとなった。