「オースティン3」“ゴールドメンバー”問題の余波
2002年2月5日 12:00

「オースティン・パワーズ」シリーズ第3作「オースティン・パワーズ・イン・ゴールドメンバー」というタイトルに使用禁止命令が出たというニュースを先週お伝えしたが、これが予想以上の騒動を巻き起こしている。「007」の権利を所持するMGM側が、「007 ゴールドフィンガー」のパロディタイトルである「ゴールドメンバー」はMGMの権利を侵害していると主張したことがすべての発端。すでに「ゴールドメンバー」の宣伝を始めていたニューラインは、タイトルの使用許可を求めてMGMと交渉。MGMが出した条件は、2月15日公開のニューライン映画「John Q」(デンゼル・ワシントン主演)の公開延期だった。同日に、MGMが「Hart's War」(ブルース・ウィリス主演)をリリースするため、競合を避けようという意図だが、ニューラインはこの条件を退けた。ほかにも、MGMが今年「007 ゴールドフィンガー」をリバイバル上映する際、マイク・マイヤーズにその解説をやらせるとか、「007 ゴールドフィンガー」の予告編をニューラインがリリースするすべての映画の前に上映するなど、いくつもの条件が出されたが、合意には至らなかった。結局ニューラインが、「ゴールドメンバー」というタイトルを変更することで一応の決着となったが、今回の一連のもめ事は、今後新しいトラブルを生む可能性がある。たとえば今回、MGMが強硬な態度に出たことで、「オースティン・パワーズ」主演のマイク・マイヤーズが機嫌を損ね、MGMが製作する予定の「ピンク・パンサー」の出演を断ることもあり得る。ちなみに、回収された「ゴールドメンバー」の宣伝素材は、すでにレアアイテムとしてオークションサイトで高額取り引きされているという。
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