自分の本心も気づいていない時があるのに
原作は未読。
リアル・アバターという職業ができていたり、仮想空間に作られたバーチャル・フィギュアなるものが実現できていたり、自由死という制度ができていたりと思ったよりも近未来の話だった。リアル・アバターはウーバーの配達待ちをしている人たちを思わせるし、たしかに悪ふざけをするやつらも出てきそうだし、それによって低評価にさせられる人たちも生まれそうではある。近未来感の加減はなかなかうまい。
話の... 続きを見る
キャスバル・レム・ダイクン
キャスバル・レム・ダイクンとランバ・ラルを、
想起した観客も少なくないのではないだろうか。
もはやシェイクスピア劇や歌舞伎のような、
王位継承権を隠して復讐を誓う物語は古今東西に数多く存在する。
本作も、王座を奪われた風、主人公の怒りを軸に展開される王道の物語だ。
この世界観、スケールであれば、
王道のプロットにアクションや恋愛要素を加えるだけでも十分に成立する。
観客は刺激的な娯楽... 続きを見る
原作モノの映画化について
カンテミール・バラーゴフ監督作品、キネ旬ベスト2022年度9位
見逃し作品でいつか見ようとは思っていましたが、苦手な作品の予感もしていたので中々手が出せず、作品もノンフィクション作品を原案にした映画(ドラマ)という事で、どんな作品になっているのか想像も出来ませんでした。
今までにも原作モノ作品について色々な感想で述べて来ましたが、本作の場合制作側は原作に対してあくまでも発想のヒントとして、... 続きを見る
ヒッチコック・オマージュとエラリー・クイーンの影。アルジェント動物三部作、第二弾。
ダリオ・アルジェント自身は、
『わたしは目撃者』のことが
実はあまり好きではないらしい(笑)。
デビュー作『歓びの毒牙』がヒットしたことで、資金は集まったかわりに、さまざまなところから仕上がりに口出しをされて、必ずしも自身のイマジネーションを発揮できた作品とは考えていないとのこと。
たしかに、『わたしは目撃者』は、ダリオ・アルジェントの撮った初期のジャッロのなかでは、少し「薄味」というか... 続きを見る
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