「主人公が正義や人の心に目覚める話ではない」ハンガー・ゲーム0 Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公が正義や人の心に目覚める話ではない
映画の後情報で、主人公の青年が独裁者スノーの若き日の姿であり、ハンガーゲーム4作の前日譚であると知りました。私は第4作は観ていました。
国としての体裁は整えたものの、キャピトルは反乱する地区を幾つも抱え、地区の人々は生きるために狙い、騙し、奪っていくディストピア的国家が舞台であると思いました。
前半、話を見渡す限り、あまりいい奴が現れない。主人公も含めて、自分だけもしくはごく身近な存在のために身を削る物語であり、生きながらえる可能性は低く、その価値もない者たち(私にはそんな風に思えました)のサバイバルアクションが繰り広げられた。大量の毒蛇だけでなく、もしかしたら博士が創り出したキメラが闘いに加わるかも知れず、とにかく誰がいつ裏切るか分からないサスペンスの中で、帰趨を追う展開自体は退屈を招くことはなかった。
それで、コロシアムから兵役へと舞台が変わるうちに、主人公の想いが変化していくのかと思ったのだが、そうではなかった。例えば、「自分の身に向ける気持ちばかりで、正義感も情感もあまり持っていない若き日のスノーが、いったんは人を想う気持ちを抱くが、やはり体制に押し潰される。しかし魅惑溢れる流浪の民であるルーシーの姿と生き方に打たれて、一人のヒトとして立ち上がる力を得る」なんて言う筋書きではなかったんですね。
愛によって生まれ変わることなく、怜悧で冷徹な統治者に進化してしまうスノーに、壮大なダークファンタジーの片鱗を感じなさいと言う物語。ルーシーかキャピトルかの選択は、スノーには訪れない。まぁ、シリーズの創生譚の位置付けも含めて、どこで腑に落ちるかと言う作品だと感じました。
私はギターを抱えたルーシーとは、別作で出逢いたかったかも知れない。
コメント・共感ありがとうございます。
今ネット情報で、今年の九月にイギリスで
「ハンガーゲーム」が舞台化されるんですって。
もちろんゼロではないと思いますが、原作者が大喜びとか・・・
ちょっと驚きました。
これは偽臭い情報ですが、ジェニファー・ローレンスが
続編に乗り気とか!?
「ハンガー熱」が再燃らしいです。
今晩は。
私は「ハンガー・ゲーム」シリーズを一切観ていなかったので”大丈夫かなあ”と思いながら鑑賞したのですが、とても面白かったですね。
逆に、独裁者スノーが悪者になったシリーズを見ようと思いつつ、他に沢山面白い新作、旧作があるのでナカナカ観れませんが。
健康年齢が90歳として、私が映画が観れる時期は何事もなければ40数年かあ・・。仕事と家庭と趣味(映画だけではない)を楽しみつつ暮らしたいモノですね。
今日から、又厳しい仕事が始まりますが、仕事在っての人生であり、仕事がキツクとも楽しいから、週末の映画を含めた趣味の時間が充実するのだと思っています。では。流石にもう寝ます。