「ドキドキしない風変わりなサスペンス」ある閉ざされた雪の山荘で Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキドキしない風変わりなサスペンス
2024年公開、配給はハピネットファントム・スタジオ。
【監督】:飯塚健
【脚本】:加藤良太、飯塚健
【原作】:東野圭吾〜『ある閉ざされた雪の山荘で』
主な配役
【探偵役・久我和幸】:重岡大毅
【中西貴子】:中条あやみ
【田所義雄】:岡山天音
【殺され役②・元村由梨江】:西野七瀬
【殺され役①・笠原温子】:堀田真由
【殺され役③・雨宮恭介】:戸塚純貴
【麻倉雅美】:森川葵
【本多雄一】:間宮祥太朗
1.キャストありき
最初に宣言しておくが、
私は本作の出演者は、みな好きな俳優ばかりだ。
だから、観た。
だが、好きな俳優たちの熱演が、作品の出来栄えと噛み合わず、なんかもどかしい気持ちになった。
なにかが違う気がする。
私は、「原作は原作、映画は映画」と割り切って楽しむことに決めており、原作から離れても映画として楽しければ良いと思っている。
東野圭吾の原作は、登場人物たちの、役者としての技量や器量の良し悪しをキャラクターのパラメーターに使っていたが、
それがタネ明かしの際の「3重構造」を強く支えていた。
映画では、皆さん演技がうまくイケメン&美女揃いで、キャラクターにエッジが効いてない。
原作へのリスペクトや愛が、いまいち感じられなかったのは気のせいか。。。
2.工夫は感じたが。
◆屋敷を真俯瞰で見せる
◆監視カメラ越しの粗い映像を見せる
密室劇に動きを持たせる工夫、観客を飽きさせない工夫は感じた。
だが、いかんせん、間宮祥太朗の存在感が大きすぎて、原作を知らずとも展開が先読みできてしまうのだ。
3.まとめ
事前に設計されたトリッキーなオーディション?
オーディションに見せかけた密室殺人?
ハラハラドキドキがあまりない、風変わりなサスペンスだった。
☆2.0
ドキドキしないサスペンス。