光る鯨のレビュー・感想・評価
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声量を上げろタコ!なに喋ってんのか全然わかんねぇんだよ!!
鯨より、不足と余分と粗の方が光っていました。
平行世界への行き方を何故知ってるのかをはじめ、細かい説明はほぼ無い。
イトが戻った世界は、コンビニ店員が全員変わっているのに姉は地続きのようでよく分からず。
(元の世界で時間が経ったなら姉は歳をとってるし、別世界なら姉との会話に違和感が出るハズ)
別世界の自分には都合よく会わない(というか死んでる?)し、ツキオとの思い出のズレもない。
このへんは天使ちゃんが調整してたのかな。
何かあった描写もない嫌味な後輩女子は不要だし、弦楽四重奏のシーンは無駄に長い。
両親のとこ行くのに、目的地不明のドライブ→更地でした→ブチ切れ電話→鯨って段階踏む意味あるかな。
演技に関しては基本悪くなかったのだが、はかるだけは何言ってるか全然分からず。
ギターや歌の技量も、リアルではあるんだけどあの尺で見るにはキツい。
というか、曲はいつの間に完成してたんでしょう。
母親が気付くにはギターに特徴なさすぎるので、ステッカーの一つでも貼っておくべきでは。
「兄弟です」「…姉妹?」の会話は意図が分からん。笑
何より、幼馴染の話と両親の話が分離しているため、片方を深く描いた方がよかった。
ツキオとの別れもアッサリだし、最後も老齢の幼馴染が再会してるし、気軽に行き来できるってこと?
なのにモノローグは「今までもこれからも交わることはない」って…??
欲張らずに素直につくってくれればいいのに。
間髪入れないビンタ返しは面白かった。
ボソボソで聞こえないのはあんたの方だよ
連絡がつかなくなった幼馴染みの小説家を捜して幼い頃に住んでいた都営団地のエレベーターでパラレルワールドに行く女性の話。
8歳の頃、家族4人で旅行に出掛けるところから始まりまさかの出来事…そして15年後になっていくけれど、両親は亡くなったってことですよね?わかるっちゃあわかるけれど、話しがすっ飛んでいる感じ。
そして引っ越す前にはかるに会うべく団地を訪れた糸だけど、「光る鯨」にパラレルワールドへの行き方が書いてあったってことでOK?
全部違う世界の筈なのに、最初の世界の糸をベースにした話しがなぜかパラレルワールドの人達に通じるし、そもそものバックストーリーも殆どないから心情が全然わからない。
そういえば、チケットも500円玉も知っているのは姉ちゃんですよね?
そしてなぜか戻った筈の世界のどうでも良いところで話しのズレがあったりと何がしたいのか…。
そしてそして、山場でのお涙頂戴も、そっちの世界での姉妹はどうなってんの?なんで両親が泣いてんだ?
SFとはいえ、設定がいい加減というか無茶苦茶というかご都合主義が過ぎるというか、そんなことばかりが気になって仕方なかった。
ありがとうございました
■総評として
127分最後まで飽きずに見られた。一度しかない人生で、もう会うことができない誰かに会いたいという気持ちを題材にした思いも伝わった。ノスタルジックな団地やレトロなパソコンなど、昭和から平成という時代を過ごした人々へ向けた、監督からの贈り物だと思った。
■よかったところメモ
・とにかく直子とマスターがよかった。キーマンながら押し付けがましくないキャラクターの存在に救われた。
・プロローグの完成度が高いと思った。子役の芝居も、編集もよかった。一番団地を題材にした真価が出ていた。
■気になったところメモ
・時間とお金の問題もあっただろうが、CGはもう少し頑張れたらよかった。巨大な月は動かない輪郭の内側が回転していて作り物に見えたし、鯨の動きは不自然だった。
・台詞がところどころ聞き取れなかった。特に高島はかる。月央になにがあったのか聞き取れなかったのは致命的だと思った。
・学校の先生が少年を「高島くん」と呼んでいるのだから、もっと反応してもよかったのでは。
・躰道…はいいのだけど、せめてはかるに反復させないでほしかった。
・糸がどれくらいの期間パラレルワールドに行っていたのか謎。その間家が残されていたことなどからそんなに時間経過していないのかと思いきや、コンビニの店長やバイトが一掃されて跡形も無いくらいには経過しているという。そもそも冬海が糸の失踪届を出して、引っ越さずに粘って探し回って、それでも見つからずに諦めて引っ越しした、のだとしたらどれくらいの時間経過だろう。1年?3年くらい?
・失踪した糸が帰ってこられるように家を残しておいたのだとして。冬海は定期的に覗きにきていたのか。もしかしたら光熱費が動き出したから来たのかな。そもそも糸から冬海に連絡を取ることもできただろう。この辺りの姉妹の再会がぬるっとして気持ちが悪かった。いなくなってしまった人へ思いを馳せるのはいいけど、だからこそまだ会える人との時間を大切にしようってならないものか。
・したり顔の大学教授によるパラレルワールド解説は鼻についた。
・ブーツがローファーになってブーツに戻ったところ。せめてローファーではなくローヒールのブーツを用意できなかったものか。映画の神は細部に宿る!勿体無い。
・並行世界でのそれぞれの存在はどうなっているのか気になってしまった。どうして別のパラレルワールド同士で思い出を共有できるのか?月央の世界で糸とはかるがいないにしても、別れ方が一緒とは限らないのでは?両親の世界でも同様で、死後の世界ならともかく、事故で子供だけが死んだ世界線…はちょっと都合良すぎるのでは?と思ってしまった。
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