Threads of Blueのレビュー・感想・評価
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中々な、傷口に塩を塗り込む具合の甚ださに、正に自分のような人間はあのマンションで住まわせて欲しいと願ったりした作品である まずは"青い魚"に行かなくちゃだな(苦笑
所々は矛盾や辻褄の齟齬があったりして、もう少し脚本の丁寧さをお願いしたいのだが、それでも着想や帰結の部分は充分に満足する サイコスリラーの類なのだが、やはりバッドエンドは腑に落ちる そもそもが厭世観の中に浸っていた人物が、幾ら正気が戻ったところで、結局は振り出しに戻るだけ そんな中で、例えかりそめだった疑似家族の幸せを体感した主人公に、あの助願の言葉掛けは、振り解くには余りにも甘美だったのであろう
ラストの、記憶を移植された老婆の佇まいは、それでも平穏さを担保される、結局働かなくて良いポジションを得られた一員として、究極の幸福だったのかも知れない なにせ、元々のこの大掛かりなプロジェクトは、鬱状態の人間に労働を強いる為の国策なのだから・・・
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