劇場公開日 2024年7月12日

大いなる不在のレビュー・感想・評価

全113件中、21~40件目を表示

5.0素晴らしい映画でした!

2024年8月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

夫婦どちらかがまだらボケになり、せん妄が現れ、暴言を吐いたり、暴力的になりして、認知症になってゆく。身の回りにあり得ることだ。他人事ではない目線で見ざるを得なかった。80を超えた藤竜也の演技も細部まで練られていて胸に迫るものがあった。そして、森山未來が変化してゆく様も自然体で描かれ、私が見た今年の上映作品の中では、間違いなく秀作だった。

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Masked Hearts

4.5複雑で緻密な構成にパズルのピースがハマっていくように愛情が浮かび上がって来る

2024年8月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

なんと哀しいストーリー。子供の頃の両親の離婚を機に疎遠になった父へは、感心が薄い息子が、徐々に父へ愛情を感じていく様子がその行動から読み取れるように描かれている。少し複雑に見える時系列の描き方も、パズルがはめ込まれるように明確に事実を語るにはとても効果的で引き込まれる。徐々に痴呆が進んで行く過程で、愛情で記憶を繋ぎ留めようとしても、容赦なく進行していく様子がつらい。淡々と事実を確認していく息子の僅かな感情の揺れを森山未來は見事に演じている。それは藤竜也の説得力ある存在感があるからこその効果でもある。リアリティのある、そして感情を揺さぶられる作品だった。

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まっちゃまる

4.5父と息子の深い話

2024年8月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

多くの人がイメージするインテリの嫌な部分(理屈っぽくて傲慢で、妙な拘りがあって…)を具現化したような学者である父親に子供の頃に捨てられた息子がその父親の半生を辿っていくという話。途中で父親と再会したときのやりとりなども、時系列を前後しながら描かれる。「自分を捨てたあなたが言うか」というような父親の無頓着な発言などもある。つかみかかってもいいような発言もあったが息子は良好な関係にある父と息子がそうであるように、それを普通に聞き流す。そして父親の再婚した妻も含めた交流を続ける。
父親には認知症の症状が現れ、病状は進む。身勝手ともとれる行動をいくつも起こし、身勝手ではすまされないような酷い言動を妻にはとってしまう。
認知症の悪化のために変わっていく父親に再婚した妻は身も心も傷つき離れていく(おそらく妻の妹が見かねて引き離したのだろう)。そして息子は残された妻の日記やその中にあった父親のたくさんの手紙を読み込み、父親が過去に訪れた土地にも行く。そして離れていった妻を探す。父親の生き様を丹念に丹念に追いかけて行くなかで、今ではボロボロになってしまった父親を理解していく。これは役者としての素養(感受性、人間への理解度など)のなせる業かなと思ったりもするが、息子の父親への理解、思いに嘘はない。
この息子を自分に置き換える。自分の息子に置き換える。父親をも自分に置き換える。この息子の豊かな感受性と懐の大きさに僕は感動してしまう。そしてボケたくないな(当たり前だね)。

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ゆみあり

3.0俳優陣は良かった

2024年8月1日
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原日出子演じるゆきこがいなくなった経緯が、いまいち入ってこず…倒れているゆきこを置いて帰ったのが先で、思い出の手帳を投げたのがあと?
それにしても、「行ってきます」と言って出かけたのに、どうして出ていったきりなの??

認知症を患う人のサポートが、精神的にも肉体的にもかなり疲弊するのはわかるのだけど、ゆきこが「もうあの家にいなく」なったのは、ガマンの限界だったということ?

時系列が行きつ戻りつするのはすんなり理解できたものの、肝心のソコが腑に落ちなかった。

ただ、俳優さんたちの演技が素晴らしかく、森山未來演じるたっくんの日記の朗読すら、聞き入ってしまうほど。
音楽が、ところどころ邪魔くさく感じた

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まみぃ

5.0父が父でなくなって初めて寄り添うことができた悲しみ

2024年7月31日
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こんな父親がいたら家を出てしまう。
主人公のようによっぽどのことがなければ戻ることはないだろう。

時間がいったりきたりするのが、父親が自分を失っていくところを、時系列に沿って見せるのでなく、藤竜也の演技と相俟ってとても効果的だと思った。

家庭を壊してまで愛する人が、原日出子さん。このキャスティングが絶妙。
きれいな海、で終わってもよかったような。

森山未來をあんずちゃんに変換して見てしまった。

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大吉

4.0森山未來と藤竜也がすべてといえばそれまでだが、過剰になりすぎず、淡...

2024年7月30日
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森山未來と藤竜也がすべてといえばそれまでだが、過剰になりすぎず、淡々と、人間関係というより内面的な、良質な物語と語り口。

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ghostdog_tbs

4.0「永遠」 それが叶わないのは当然だったと改めて気付く

2024年7月29日
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サスペンスと思いきや
どっぷりヒューマンドラマとして成立しているこの作品。
親子愛
夫婦愛
家族愛
見えない糸でそれぞれ繋がり人生が絡み合い
それぞれの理由
それぞれの愛情表現
それぞれの大事な物
そしてそれぞれが生きてきたこれまでの道徳。

認知症の描き方が絶妙で
外的な所動やわかりやすい描写に偏るのではなく
あくまでも本人自身の葛藤や、
それを取り巻く人々の困惑や悲しみ、
戻ることのない記憶への絶望を
感情のフィルターを通して映像表現されているのが
35mmフィルムでの投映も肉感的で
リアルに心を描いた説得力を感じた。

各々の過ごした時間は各々の時間軸で存在している
それが個々の人生そのものであり
その奥深い本質はその人だけが知っている。
その本意を知った時に真愛を知る。

とにかくキャストの皆様、天晴無敵です。
観た人それぞれ、感じ方が違うだろうなと確信する
演技の振り幅が観れて大満足。
本当に凄かったです

#近浦啓 監督
#藤竜也 #森山未來 #原日出子 #真木よう子
#三浦誠己 #神野三鈴 #利重剛 #塚原大助 #市原佐都子

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甘酒

2.5ある日、一人暮らしの老人・陽二(藤竜也)が警察に逮捕・保護された。...

2024年7月28日
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りゃんひさ

5.0人を愛する事への究極の欲望。

2024年7月28日
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呆けた学者ほどややこしい者はない。

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Psycho

4.0壊れていく、残っていく、人の業

2024年7月27日
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悲しい

難しい

個人的に、
自身の経験を思い起こさせるところがあり
観ていて苦しくなった。

藤竜也さんが凄すぎた。
痴呆が進んでいく様は
ドキュメンタリーを思わせる。

人の業の深さ、
人のどうしようもない思いの深さ、
老いるということの不可逆性
可塑性をまざまざと見せられ
そのどれもが身につまされる。

どこかで妥協したはずが
心の底で燻っている火が消えなかった。

燃え上がる当人たちと
振り回された周り。

そこに正直になるのか
蓋をするのか。

幸せとは?

後を引く作品だ。

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新米エヴァンゲリスト

4.0タイトルが秀逸

2024年7月26日
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ニョロ

3.0藤竜也さんの演技

2024年7月26日
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俳優陣の演技が秀逸。
ストーリーは?
わかりやすさを求めないけど、俳優さんたちやセットの素晴らしさの印象の断片の連続だった。

翌日、偶然、認知症の映画「君によむ物語」も観た。

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night runner

3.5ちょっとわかりにくい…

2024年7月25日
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私、65歳。先日仕事を完全リタイア。
気になってた映画平日の昼間にゆったりと鑑賞しました。藤竜也の哀愁漂う狂気、森山未來・真木よう子の意外なきちんとした所作、原日出子の熟した可愛らしさと、役者さんの演技は秀逸ですが時系列がわざとにバラバラでちょっとわかりにくいかな。
さて、私はどんな爺さんになるの(笑)

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えがたろう

4.0静かな作品だけど、恐怖心が募る

2024年7月24日
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怖い

難しい

遠山父子の「今」を通じて、認知症の存在に恐怖を感じた。幸いにも自分の周囲に認知症を患っている人はいないが、いつかは自分が「卓くん」になるかもしれない。成人し独立してしまうと、親と一緒に過ごす時間が激減するが、そうじゃいけないんだなぁ。

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ちゃ坊主

5.0ふぅ〜、深く重い思い

2024年7月24日
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hkr21

大いなる不在、そしてそこには必ず存在がある

2024年7月23日
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悲しい

知的

認知症を患う父親、その父親の人生を紐解こうとする長年会っていなかった息子の葛藤を描くドラマ。

藤竜也が、認知の混乱、題名通りの大いなる不在、そして存在を演じ切っており、その卓越した演技が圧巻。また主役となる息子役の森山未來の演技も秀逸。それを真木よう子、原日出子などのバイプレイヤーうまく支えている。

認知症という病に関する、本人と家族の辛さを押し付けがましさなしに、空気感で伝える巧みな脚本と演出。現代社会における認知症をテーマとした映画として高い完成度。

認知症が他人事ではない時代、そのどうしようもない状況における家族の存在の大切さ、その難しさについて深く考えさせる作品。

役者たちの素晴らしい演技、それを巧みに演出した監督に拍手したくなる映画だった。

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Toru

4.0大いなる心の不在。

2024年7月23日
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偏屈で揚げ足取りでプライドが高い父親の記憶や精神が壊れてゆく過程が時間軸を変えながら描かれる。思い出したり忘れたりを繰り返す様がとても残酷だ。藤竜也が圧巻でした。

疎遠だった息子が行方不明の義理の母を探しながら父が書いた大量の手紙やメモを通してその痛みに触れてゆくことになる。ベルトのシーンがとても良かった。親子として失っていた隙間が少しだけ埋まったような、そんな優しい時間だった。

そしてこの映画の一番衝撃的なところは、物語のラストにコロナ禍の始まりをもってきたところ。せっかく縮まった距離がまた離れてしまうかもしれない。そんな余韻がなんだか切なかった。

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はるたろう

2.5構成を複雑にする意味が?

2024年7月22日
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こういう事・物はシンプルな方が伝わるしシンプルにするのが才能。
最近のメジャー映画の傾向を意識しすぎと感じた。
鏡を使った見せ方には辟易w醒めるよ。
映画としてのユーモアが欠如している、致命的…。

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mucya

4.0謎多しだがわりと面白かった

2024年7月22日
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okaachan

3.5そこにいない

2024年7月21日
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kikisava