「壊れていく、残っていく、人の業」大いなる不在 新米エヴァンゲリストさんの映画レビュー(感想・評価)
壊れていく、残っていく、人の業
個人的に、
自身の経験を思い起こさせるところがあり
観ていて苦しくなった。
藤竜也さんが凄すぎた。
痴呆が進んでいく様は
ドキュメンタリーを思わせる。
人の業の深さ、
人のどうしようもない思いの深さ、
老いるということの不可逆性
可塑性をまざまざと見せられ
そのどれもが身につまされる。
どこかで妥協したはずが
心の底で燻っている火が消えなかった。
燃え上がる当人たちと
振り回された周り。
そこに正直になるのか
蓋をするのか。
幸せとは?
後を引く作品だ。
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