星つなぎのエリオのレビュー・感想・評価
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吹き替えしかないのが何ともだが、今週はおすすめ枠
今年175本目(合計1,716本目/今月(2025年8月度)3本目)。
いわゆるアニメは見てもレビュー対象外ですが(憲法論等特殊な議論が存在する映画除く)、海外作品は別扱いです。ところで、他の方も書かれていますが、声優さんなどの支払いに必要なのはまぁ理解はしますが、吹き替え版「も」字幕版「も」ある程度にはして欲しいなぁ、といったところです(大阪市内では探せば一応はあるが、ヘンテコな時間に置かれている…)。
ディズニー映画といえば、いわゆるポリコレ論がよく話題になりますが、そこまでといった部分はほぼなし。まったくないわけではないですが、観ていても気にならないかな。
専ら、子供向けの視聴が想定されているので、ストーリーは単純で、ひねりも1ひねりか2ひねり程度で、子供向けとしては見やすい映画にはなりますが、他のレビューの方の通り、大人が見ても良い作品なのでは、と思います(8月はほかにクレヨンしんちゃん等、国内アニメ枠がいくつかあったはず)。
ディズニーといってもいわゆる「単独作品」で他の作品を参照していないことから、他作品の理解は求められず、この作品に集中できる点が良かったです。その上で自己紹介パート等もふんだんにあるので、迷う要素が少ない(上述通り、展開があまり多くないので、混乱する要素も少ない)部分はあって、そこは大人が見てもよいかな、といったところです。ストーリーは他の方が書かれていますが、非常にわかりやすいので、「見る絵本」といっても良いのではというようにわかりやすい部分で、海外アニメ入門として小さいお子さんを連れて行くなら良い作品ではと思えます。
採点に関しては以下まで気になったものの、作品自体の問題ではないので(映画館帰責問題)、減点対象にはできませんので、フルスコアということにします。
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(減点なし/映画館帰責事由/吹き替え版ばっかり)
一応、大阪市でも字幕版はみようと思えば見られますが、妙な時間にしかおかれていなかったりといった状況です。この点、上述したように吹き替え版を担当された声優さんへの支払いといった論点が生じることはわかるし、また、まだまだ鬼滅の刃祭りという状況ではどちらか(どちらかと言われたら、どう考えても吹き替え版)に寄せないと共倒れになる可能性すらあったわけで、そこはもう仕方がないと思いますが、せめて19時等行きやすい時間に設定いただければなぁ、といったところです。
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異星人との交流には夢がある
宇宙で気づく、本当の居場所
■ 作品情報
監督はマデリーン・シャラフィアン、ドミー・シー、エイドリアン・モリーナ。主要キャストはヨナス・キブレアブ、ゾーイ・サルダナ、レミー・エジャリー、ブラッド・ギャレット、ジャミーラ・ジャミル。製作はピクサー・アニメーション・スタジオ、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ。日本語版キャストは、川原瑛都、佐藤大空、清野菜名、松山ケンイチ、渡辺直美、野呂佳代ら。
■ ストーリー
宇宙と空想が大好きな少年エリオは、自らの居場所が地球にはないと感じ、宇宙との交信を試みる。その願いが届き、彼は銀河を越え、さまざまな異星人が集う「コミュニバース」に転送されてしまう。そこでひょんなことから地球の代表者だと誤解されたエリオは、宇宙の平和を揺るがす危機に巻き込まれることになる。孤独を抱えるエイリアンの少年グロードンとの出会いをきっかけに、エリオはしだいに心を通わせ、真の自分と大切な居場所を見つけていく。
■ 感想
ピクサー作品ならではの、キャラクターたちの繊細な表情の変化や動きには、今回も感嘆させられます。各キャラの心情がひしひしと伝わってくる表現力は、まさに「お見事」の一言に尽きます。多種多様な宇宙人たちのファンタジックな造形も、好みが分かれるかもしれませんが、観ているだけでその独創性にワクワクさせられます。そんな個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語は、子どもにも理解しやすく、温かい感動がじんわりと心に広がります。
しかし、正直なところ、物語の序盤から主人公エリオにはどうも共感しづらかったです。両親を亡くしたことが原因なのかもしれませんが、献身的な叔母や、友達になろうとしてくれる少年にも心を開かず、孤独感を募らせて宇宙にばかり居場所を求めるエリオの姿は、観ていてあまりいい気持ちがしません。そのため、なかなか作品世界に没入できないもどかしさを感じます。
ですが、グロードンとの出会いがエリオの心を少しずつ変えていきます。グロードンの純粋な思いに触れ、しだいに心が通い合うにつれて、エリオにも変化が訪れます。ここでようやくエリオに共感できるようになり、彼が仲間たちのために奮闘する姿が清々しく映ります。エリオを変容させたのは、間違いなくグロードンの存在です。彼もまた父親との関係に悩み、孤独を抱えていたからこそ、エリオと深くわかり合えたのかもしれません。また、エリオを陰で支え、オルガとの接し方に気づかせてくれたクローンの存在も忘れてはいけません。ターミネーターを彷彿とさせる彼の最期は、エリオにとって最高の相棒であったことを物語っています。
周囲の支えと、グロードンとの出会いによって、エリオは本当に大切なことに気づきます。探し求めていた自分の居場所が、遠い宇宙ではなく、すぐ目の前にあったという結末は、家族や友情をテーマにした作品の鉄板展開ではありますが、やはり心にすとんと収まります。疎外感や閉塞感を感じて意固地になる子ども、それにどう接したらよいか悩む親、それぞれの立場から楽しめる本作。そこまで大きな感動が得られるわけではないですが、夏休みに親子で鑑賞するのにぴったりの作品だと感じます。
近くの親戚より遠くの他人。
主人公の冒険であり大人に一歩近づく儀式的な出来事。
“孤独”って特殊なんだよね。
埋まったり埋まらなかったり見えなかったり物足りなかったりほんの少し欲しかったり………。
なかなか近い人には本音が言えなかったりするから顔も知らない遠くの人にメッセージしたり出来るよね。
悩むけど答えなんて簡単に見つからないしベストアンサーを求めがちになるから迷宮入りして病んでしまうよね。
この作品はR-8.9.10……どの辺?微妙なネタの様に思えるな。
今の子は無線クラブ的な古風な表現伝わるんかな?
なにはともあれ色んな異星人もいるし考え方もあるし何もかも違ったりするけど、あなたは独りじゃない。何処かで支え合えたり見守ったり応援してくれている人がいるんだよって教えてくれる作品でした。
思ったより面白かった!!
登場人物の誰にも、共感も感情移入もできない
主人公のエリオが、どうして、それほど、宇宙人にさらわれることに執着するのか、あるいは、親身に世話をしてくれる叔母さんや好意的に接してくれる友達と打ち解けようとしないのか、その理由がよく分からない。
両親を亡くしたことが影響しているのかもしれないが、数々の惑星のリーダーが集まる宇宙船を自分の居場所と思ったり、エイリアンの子供とすぐに仲良くなったりする様子を見るにつけ、単に地球や地球人を毛嫌いしているだけとしか思えない。
その惑星のリーダーたちも、高度に発達した科学力を備えている割には、武力の前には無防備で、ただ逃げようとするだけというのは間が抜けているし、よくぞ今まで無事でいられたものだと呆れてしまった。
地球に追い返されたくないエリオが、これといった策もなく、敵の宇宙船に乗り込んでいくのも無謀としか思えないし、そこで、たまたま敵のリーダーの息子と知り合って、仲良くなるのも、行き当たりばったりで、ご都合主義としか言いようがない。
エリオと叔母さんの乗った宇宙船が、地球上の多くの協力者の力を借りながら、数々の宇宙デブリを回避していく場面にしても、こんな状況では、とてもロケットの打ち上げなどできないだろうと突っ込みたくなるし、結局、これが最大の見せ場だったことには、物足りなさを感じざるを得なかった。
ラストで、「力の信奉者」だと思われた敵のリーダーが、単なる子煩悩の父親で、きちんと約束を守る「良い人」だったというオチには、思わず拍子抜けしてしまったし、戦争や平和に関するメッセージがないのであれば、武力による侵攻というシチュエーションを、中途半端に描くべきではなかったと思えてならない。
変なポリコレへの配慮が感じられないのは良かったのだが、登場人物の誰にも、共感も感情移入もできなかったため、最後まで物語の中に入り込めなかったのは残念だった。
宇宙人が白人キリスト教系アメリカ人くさい
「やりたいこと」「興味のあること」以外は全て視野から消える、宇宙オタク少年の冒険譚。
しかし、デザインは子供向け、物語の外郭となる星間国家間交渉などの要素は大人向けと、ターゲット層がどこか見えにくいちぐはぐさ。
高いCGのレベルがありながら、科学・文化を極めたという宇宙人たちの交渉能力のなさや、別の惑星人種の実態への調査能力(人を見る目)の低さなど設定の甘さも目立つ。
しかも、家族愛と友人との信頼関係という、バッチリ白人キリスト教系ヒューマニズムが宇宙規模で展開。
主人公の「生きづらい今の場所」「ここじゃないどこか」は幻想だし、どんな人間にも必要なのは理解者を増やすこと……なんて地球的な倫理観で簡単にに感化されちゃう宇宙人が、「アメリカ人」くさい。
子どもの洗脳…もとい、情操教育にはいいかな。
日本で言えばEテレあたりの内容。
つまりは、エンタメとしてはイマイチで、ディズニ-&ピクサーの魔法が発動しなかったような印象。
【”ボクが生きづらいと思っていた地球は、宇宙から見たらそれはそれは青く美しい星だった。”今作は孤独な心を抱える少年が、宇宙に行きエイリアンの子と出会い、友情を育み人間として成長する物語である。】
■鑑賞理由
・少し間に「リロ&スティッチ」を吹き替えで観た際に(というか、吹き替えしかない。)スティッチの声の吹き替えを担当された山寺宏一さんが、ガッサガサの声で”ドモダヂ”と言った時に、可笑しくってクスクス笑いながら鑑賞したのだが、その後興行収入がディズニーの思惑まで行かなかったのか、予告編の時に多数の若い女性が”泣きました・・。”と言いながらハンカチで潤んだ眼を抑える姿を見て、”オイラの心もガッサガサ・・。”などと思ってしまい、”んじゃ、「星つなぎのエリオ」で泣いたろか!”と思い劇場へ。
お客さんが殆ど居ない中、(大丈夫か!)鑑賞。
■両親を亡くし、孤独を感じていた引っ込み思案のエリオ少年は、夜な夜な宇宙の何処かに自分の居場所があると信じて、信号を送っていた。
ある日、念願かなって迎えに来た宇宙船に乗ると、星々の代表が集うコミュニバースに連れていかれる。やがて、コミュニバースを敵視する一族との交渉を任されたエリオは、独りボッチのエイリアンの子、グロードンと出会い最初はその芋虫のような造形に引くが、徐々に仲良くなるのである。
◆感想
・えーっとね。この映画はルッキズムも関係しているのかな。芋虫みたいなグロードンの造形を受け入れられるかだろうな。あの口に呑み込まれるのは嫌だもんな。
・けれども、グロードンも”初めて名前を聞かれた。”などと言っているから、エリオと同じく孤独だったのかな。
というか、グロードンのお父さんが鎧のようなモノで身を固めている所を見ると、グロードンの一族全体が実は、心優しきエイリアンなのに、表面的には強い振りをしている感じがしたな。
・グロードンが、繭に包まれていないせいで寒がって弱っている時にお父さんが、鎧を自ら打ち砕いてグロードンを優しく繭で包んであげるシーンは良かったな。
<地球ではない何処かを探すエリオが、地球外生命体との出会いを求めて信号を発する姿と、グロードンや他の生命体との交流で成長したエリオが、宇宙から見た青く美しい地球を見て帰還する決意をする姿は、エリオの成長を感じさせたし、生きづらさを感じる事を許容するメッセージにも思えたかな。
今作は孤独な心を抱える少年が、宇宙に行きエイリアンの子と出会い友情を育み成長する物語なのである。
で、泣けたかどうかは、秘密である。じゃーね。>
3DCGアニメに味気なさが募りはするけど面白い
ここ10年くらい、次第次第に、ピクサーやディズニーの3DCGアニメ、その澱みない画質の美しさや、キャラクター及び物語のテンプレート化に飽きがきていた。
ディズニーの悪夢のポリコレ期間は過ぎたけど(ボブ・チャペックCEO時代)、少なくとも、その期間は、こちらの神経を逆撫でするやり過ぎが個性でもあった。
さて、ピクサーの新作だ。
あんま期待してなかったけど、一定レベルの品質は保証してくれるので、少し楽しみにしつつ観に行った。
うーむ、やっぱ、昔はあった、本編前の短編の復活はなかった…。
…鑑賞結果としては、可もなく不可もなく、まあまあ面白かった。
最初こそ、あんま冴えない主人公で、片目に傷を負い眼帯になってからビジュアルに個性がつく程度だったけど、宇宙に出始めてからなかなか盛り上がってきた。
宇宙連合みたいなコミュニバースの面々だけど、武力への耐性が全くないのが、日本の左翼の平和ボケみたいだ😅
友達のいない主人公が仲良くなるエイリアンだけど、キャラデザ的に目がない、瞳がない、にもかかわらずキャラクターとして成立しているのが面白かった。
要するに、丹下左膳と座頭市(&コピー人間)の物語。
「お包み」の伏線回収は可愛かった。
コピー人間のエピソードは、ちょいとホラー入っていて面白かった😅
強い個性は時に孤独になるもの… 他人と違う視点やスタイルを持つこと...
強い個性は時に孤独になるもの…
他人と違う視点やスタイルを持つことで、変わった人というレッテル貼られることもありますが、
自分の意見や価値観をしっかり持っていることって周囲に流されにくく、自分らしい選択ができる人なんだろうなとも思います。
アート、ビジネス、ファッションでは、強い個性が「唯一無二の魅力」として重宝され、最先端なリーダーになることもありますしね。
映画のストーリー自体はシンプルで想像つく内容でしたが、何となく考えさせられた映画でした。
強い個性は時に孤独になるもの…でも1人じゃないってね
最近のディズニーで一番泣いた
童心と憧れを持って、矛盾は無視
吹替えにて鑑賞。両親が亡くなってひとりぼっちで孤独な少年エリオは優...
吹替えにて鑑賞。両親が亡くなってひとりぼっちで孤独な少年エリオは優しいオルガおばさんにも心を開かずにひたすら広大な宇宙への旅立ちを夢見る。ある日ブライスらいじめっ子たちにやられそうになった時に広い宇宙へといざなわれてコミュニバースという宇宙空間にワープしてしまいそこでの争いに巻き込まれて…というお話し。悪者グライゴンの息子グロードンとひょんな事から知り合ってお互いに固い友情を築いていく。グロードンがキモ可愛くてとても愛らしい。キッズにも分かりやすいストーリーで宇宙をはじめ作画の描写も素晴らしかった。家族愛と友情の大切さを教えてくれるディズニーピクサーの佳作アニメーション。EDのbumpの曲も良かった。
夏休みの子どもとのお出かけ用
イマイチ
素晴らしき空想世界をあなたへ
自分が置かれた境遇に絶望した時、一度は夢見たことがある「ここではないどこか」へ憧れる強い気持ち。
そんな「どこか」へ観ている人を連れて行ってくれる素晴らしい映画でした。
幼少期に大人の都合を突きつけられることは誰にでも経験はあるはず。でも、そんな大人だって社会の仕組みの中で逆らわずに幸せを求めて生きているからこそ、子供を犠牲にしてしまうこともあったりで一体全体、誰のせいなのかやりきれなくなることもある。
現実は「きみはそのままでいいんだよ」「きみはひとりじゃない」とやさしく語りかけて来ることって少ない。だからこそ、この映画を観てほしいなと思います。
私が推したいこの映画の見どころのひとつは、出てくるエイリアンたちがkawaiiからは大きく逸脱したやつらばかり!というところ(笑)
誰かひとりのエイリアンがキーホルダーになっても「え?ちょ〜っと要らないかなぁ⋯」シールなら「え?貼らないでいただけますか⋯」となります(笑)
せめて、グロードンだけでもかわいく!とレビューが見受けられますが、私はあまりそこは感じませんでした。
むしろそういった世界観がとてもリアルで観ている側の感受性をどんどん広げてくれます。
(トイ・ストーリーシリーズより何倍も面白いぞ!)(吹替の俳優さんたちも全員素晴らしい!○○さんより!○○さんはヘタ過ぎて観てられない(笑))
観ていて「子供のときに観たかったなぁ」と強く思いました。
エリオと自身とを重ねて観ている人は羨ましいなぁと。少年少女にこそ観てほしいですし、よくぞ夏休みに公開を合わせてくれましたと感謝です。
まだ分かりませんが、パート2がつくられたりシリーズ化はしないような映画かもしれません。それでも宝箱にしまって、思い出したときに開けるとキラキラと光り輝く素晴らしい映画だと思いました。
この素晴らしき空想世界が明日からのあなたに力を貸してくれることを願っています。
キャラクターかわいかったです
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