「色んなすったもんだがありながら完成させた意欲作」星つなぎのエリオ ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)
色んなすったもんだがありながら完成させた意欲作
公開まで一年を切った中での監督降板、ストーリー変更、
そしてメインキャラの声優降板によってエリオの母親が叔母の設定に変更されストーリー再変更。よくぞここまでまとめ上げたと思います。
確かに色々と気になるところはある。
叔母のエリオに対しての気持ちの変化、コミュニバースの存在の深掘り、グライゴンがコミュニバースを襲う理由が弱い等、何故そうなる?という展開は少なくない。
しかし本作の魅力はそんな脚本の不備をも遥かに凌駕する。
まずはグロードンのデザイン。一見とても不快感のあるビジュアルだしポスターアートをみても対して魅力を感じなかったのだが、実際にアニメーションとして動きを加えられたことで、まさにマジックがかかる。
グロードンの動きがいちいち可愛い。目がないのに表情かわわかる。目がないからこその涙の表現や、寒さに弱いという設定(弱さからこそくる鎧の存在と他者への攻撃性)が活きてくる。
「2001年宇宙の旅」や「コンタクト」、「未知との遭遇」、「E.T.」等あらゆるSF映画的要素を網羅し、子供に向けアニメーションに落とし込み、その裏に込めた哲学的なテーマは大人にまで射程圏内となる。
実在のNASAの無人宇宙探査機ボイジャーは現在太陽系を出たようです。
カール・セガーンのナレーションで冒頭と終わりを締めくくり、我々に宇宙へのロマンを思い出させてくれる。
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