「想像よりもかなり刺さった」星つなぎのエリオ ジュンさんの映画レビュー(感想・評価)
想像よりもかなり刺さった
こんなに刺さるなんて・・・。正直想定外。
Pixerだし、絶対良い作品だとは思っていたけど、こんなにスッと刺さってくるとは・・・。
正直、すごく革新的な作品かというとそうではないと思います。
展開も王道というか、先にどういったことがあるかの予測はある程度つきます。
映像は、もちろんとんでもなくきれい(おばとエリオが地球に帰還した時の地球の森林とか、あれ実写ですよね?ってレベル)で申し分ないけど、宇宙空間のビジュアル・造形はさすがPixer!常人じゃ思いつかないぜ!ってほどではない。すみません。
でも、いや、だからこそなのかもしれないけど、その分、王道展開に注力できて、すごくすごく感動しました。
話は、テンポが良くてかなりサクサク進みます。言い方悪いですけどテンプレ的な展開をちゃんとやっていく。伏線や前フリもちゃんと、期待した通りの形で回収してくれる。
このあたりの予定調和を裏切らないことで変なストレスがかからず、結果、メッセージが直球で届いたのが良かったのかな。
泣かせにかかるシーンも奇をてらわず直球。泣いた。
特に好きなのはエリオがグロードンになぜ自分がエリオ語を話すのかを聞いたうえで聞く、おばさんのエリオ語ね。
そうだよね、絶対いつか喋ると思ってた・・・!泣いた。
地球各国の人たちが連携して助け合うシーンもアツかったし、グライゴンに本当に気持ちを話させるためエリオがグロードンに言った、「大丈夫。お父さんは君を愛している」というのも激アツ。それを言うのがエリオっていうのが激アツ。泣いた。
ほかにもよかったシーンたくさんありました。なんかすごくスッと刺さった。
そこまで映画ドットコムでの評価は高くなさそうだけど、個人的には凄く良かった。
