「それなりだが、最後は感動させてくれる」星つなぎのエリオ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
それなりだが、最後は感動させてくれる
ピクサーの映画は手堅い。ハズレは少ない気がする。ハズレたとしても個人的に酷評した映画はなかった。
本作の場合、それほど高い期待はなかったが、それなりに面白いだろうなと思い鑑賞することにした。孤独な少年エリオとエイリアンのグロードンが交流する話だ。ありがちと言えばありがちな設定。少年とエイリアンが友情を深める映画って、どうしても「E.T」の様式になっていると感じてしまう。こうなるんだよねと予想する展開がそのまま待っていたからちょっと失笑してしまった。まぁ、それでも「E.T」と違って、言葉での交流がスムーズなので、こちらに訴えかけるメッセージは多い。中盤まで若干退屈だと感じていたが、最後にはそれなりに感動させてもらった。このあたりはさすがのピクサークオリティだ。
エリオとグロードンの友情ではなく、おばのオルガと家族になるという裏テーマの方が個人的には刺さった。年を取ったということかもしれない。字幕版を鑑賞したが吹き替え版もなかなかよさそうだ。吹き替えで再鑑賞してもいいかも。
2025.08.20吹替版を鑑賞。
グロードンの声を演じた佐藤大空君の演技が素晴らしい。これで格段にグロードンがかわいくなった。だから後半もグロードンを心配してしまうし、エリオの頑張る姿がまた違う見え方になった。声で印象って変わるもんだなと改めて実感。
グロードンの母親が登場していないから、これは続編あるな。楽しみになっている自分がいる。
点数を3.5から4.0に修正した。
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