劇場公開日 2025年8月1日

「テーマの一貫性と締めくくりについて」星つなぎのエリオ ヒトシさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 テーマの一貫性と締めくくりについて

2025年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

映画の中盤のストーリー展開にはテンポの良さがあり、観ていて引き込まれる部分もありました。
ただ、作品全体としてはメッセージ性に統一感がなく、「親子愛」を描きたいのか「多様性」「孤独」を訴えたいのかが曖昧で、そのぶれが物語全体のバランスを崩しているように感じました。
メッセージを込めること自体は否定しませんが、上映時間が約2時間という限られた枠の中では、伝えたいテーマの方向性を絞ったほうが観客には届きやすいのではないかと思います。
また、映画のラストにはエピローグ的な余韻がなく、突然終わってしまった印象があり、ハッピーエンドを期待していた自分としてはやや不明確で物足りなさを覚えました。
さらに、登場人物たちにももう少し個性や魅力があれば、物語により深みが出たのではないかと感じました。

ヒトシ