劇場公開日 2025年8月1日

「宇宙人が白人キリスト教系アメリカ人くさい」星つなぎのエリオ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5宇宙人が白人キリスト教系アメリカ人くさい

2025年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「やりたいこと」「興味のあること」以外は全て視野から消える、宇宙オタク少年の冒険譚。
しかし、デザインは子供向け、物語の外郭となる星間国家間交渉などの要素は大人向けと、ターゲット層がどこか見えにくいちぐはぐさ。

高いCGのレベルがありながら、科学・文化を極めたという宇宙人たちの交渉能力のなさや、別の惑星人種の実態への調査能力(人を見る目)の低さなど設定の甘さも目立つ。

しかも、家族愛と友人との信頼関係という、バッチリ白人キリスト教系ヒューマニズムが宇宙規模で展開。
主人公の「生きづらい今の場所」「ここじゃないどこか」は幻想だし、どんな人間にも必要なのは理解者を増やすこと……なんて地球的な倫理観で簡単にに感化されちゃう宇宙人が、「アメリカ人」くさい。

子どもの洗脳…もとい、情操教育にはいいかな。
日本で言えばEテレあたりの内容。
つまりは、エンタメとしてはイマイチで、ディズニ-&ピクサーの魔法が発動しなかったような印象。

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