「八千草薫の若い頃(知らんけど),時々ホラン千秋」ギルバート・グレイプ Mさんの映画レビュー(感想・評価)
八千草薫の若い頃(知らんけど),時々ホラン千秋
初めて、人間的なジョニー・デップを見た。そして、レオナルド・ディカプリオが演技力のある役者だったことを知った。
いい。
追記
2回目の鑑賞。もうアーニーが出てきた瞬間からダメでした。後半、けんかの後で、お姉さんが木の上のアーニーを見つけたところでは嗚咽しそうになり我慢するのに大変でした。
登場人物たちは(ひょっとしたらこの映画を見ている観客の人達も)ギルバートの人間性は認めても、みんなどこかでギルバートをあわれんでいたところがあるのではないか。ギルバート自身も、自分を否定していたに違いない。そんな中で、お母さんは、ギルバートを全面的に肯定する言葉として、どうしても「輝く」と入れたかったのではないか。このお母さんの言葉がどんなにギルバートを救ったことか。
2回目に見ると、一つ一つの言葉が涙腺を刺激して、困った。よく練られた脚本と吟味された言葉に「この映画を作った人、凄いな」と改めて感服した。
本音を言えば、アーニーがお母さんを起こそうとした時、たっぷり時間を取った後でいいから、「あら!アーニー!」かなんか言って目覚めて欲しかった。この脚本のままだと、お母さんがギルバートの足かせになってしまっていたことになる。そうではなくて、縛っていたのはギルバート自身であり、自分自身の力で(おかあさんや家族全員も一緒に)過去から自由になり、新しく生きていく最後を見たかった。
見に行ってほんとによかった。2回目も見に行ってほんとによかった。
まだ、見ていない人にはどうしても映画館で見て欲しい作品です。できればそれも2回見て欲しい。
きっと世界中で今だに観られ続けている作品だとは思いますが、公開当時はまだ無名の役者さんたちの起用、単館作品的扱いだったんでしょうね。すごく深いテーマでしたが。
コメントと共感ありがとうございます。
そうですね、Mさんの仰る通りギルバート本人が縛っていたように思います。
責任感、深い家族愛の両方かなとか思いました。
私もこの作品を観れてとっても良かったです。