フェラーリのレビュー・感想・評価
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ドライバーがカッコイイ!! アナログなレースの迫力!! 無骨なレースカーもイイ!!
これまでスター・ウォーズのイメージが強かったアダム・ドライバーが、激変。
とにかく渋くてカッコイイ!存在感、重さがある。
奇しくも名前が「ドライバー」だ。
そしてその妻を演じるペネロペ・クルスも、同じく存在感あり、圧倒的な強さもある。
さらに、何といっても昔の”アナログな”レースの迫力!!
当時の無骨なフェラーリの車体もカッコイイ!
それに反して、大事故シーンの非情さ、ドライな映像。
軽々と吹き飛んでしまう人々。
本当に恐ろしい。
それに比べて、妻と愛人とその子供、映画としてはなんとも平凡とも言える人間関係がきわめて泥臭く、カッコいいものではない。
それがまた、一人の人間としての人生というものなのだと思う。
久々のマイケル・マン監督作だが‥
マイケル・マン監督作を劇場で見たのは、「パブリック・エネミーズ」が最後かな。10年以上前だな。それとその前の「マイアミ・バイス」もイマイチだった。その後に公開された「ブラックハット」は酷かった。
という状況であるものの、マン監督久々の劇場公開ということで、期待に胸を膨らませて本作鑑賞。
「ガッカリ」とは言わないが、他人に積極的に勧めることはできない。
CMでは「レースの迫力」が強調されていたが、そうしたシーンはラストに少しあるだけ。
レースだけでなく、彼の「情熱」とかクルマ作りへの「狂気」が見れるかと期待したが、そーゆーのもない。
彼の半径10m以内のゴタゴタを2時間見せられる。
監督が本作で訴えたかったこと、見せたかったことが良く分からん、というのが正直な感想。
「難解」とも違うと思う。
悪くはなかったが…。
経営難の会社、若くして亡くなった息子、妻との関係悪化、浮気、浮気相手とその子供の問題、テスト走行やレースでの事故など、終始かなり重めのお話しでした。
公道レースのシーンなどは迫力はあるが、衝撃的な事故の部分がメインなのかなと……。あそこまで見せる必要があったのかは疑問。
事故の直接的な責任は免れたようだが、現在に至るまで続くフェラーリの情熱は凄いなと思う。
ミッレミニア1957年
『死ぬのを恐れずに走れ』
『ブレーキを先踏むな』
レースに取り憑かれた狂人の人生
エンツォ・フェラーリ。
仕事、家庭、フェラーリをコントロール。
経営者でレース総監督。
世界一美しい車を設計したが、彼には
大きな喪失があったとは。
人間には見えない部分と見せない部分があるよね。
レースは見応えがあったがカーシーンは衝撃。
常に眉間に皺寄せしてたなぁ。
ペネロペは最後まで共同経営者だった
所が凄い。家族にあんな仕打ちを受けても……。
勝利への執念と宿命が絶えず彼の背中には
取り憑いていた。
だが『うまく行く物の形は美しい』はエンツォしか言えない言葉。
お墓参りに始まり、お墓参りに終わる。
色々人生があったが、それがエンツォ・フェラーリの気持ちと本心であろう。
映画館で観るのがよい
「レースのリアルな迫力」、「家族のドラマ」、「お仕事系映画」が三分の一づつ入ったマイケル・マンらしさ光るエンツォ・フェラーリの伝記映画。
『フォードvsフェラーリ』(2019)で製作総指揮も務めたマイケル・マンのコネやツテでコレクターから借りたクラシックカーを3Dスキャンして1から創った当時そのままのフェラーリ等も必見で、車好きじゃない私でもそのフォルムが美しいと感じる。
※ミッレミリア(Mille Migllia 1927年〜1957年)1000マイル(約1600km 青森県から福岡県くらい)を走るイタリアの公道自動車レース。
(北部の都市ブレシアを夜に出発して南下しフェラーラ、サンマリノを経て折り返し地点ローマへ、さらにローマから北上してブレシアへ戻る)
↓少しネタバレ
一般にはアルフォンソ・デ・ポルターゴとして知られているフェラーリ531番に乗ってたレーサーは、第11代ポルターゴ侯爵 アルフォンソ・アントニオ・ヴィセンテ・エドゥアルド・アンヘル・ブラス・フランシスコ・デ・ボルハ・カベサ・デ・ヴァカ・イ・レイトン(Alfonso Antonio Vicente Eduardo Angel Blas Francisco de Borja Cabeza de Vaca y Leighton, 11th Marquess of Portago1928年10月11日〜1957年5月12日) と言う長い名前でスペインの貴族。1957年にミッレミリアのレース中に観客を巻き込む大事故を起こして亡くなり、それがきっかけでミッレミリアは終了を余儀なくされた。
※今ならレース中に事故った車からドライバーが歩いて出てくるってのは良くあるが、この当時はレースカーが横転するとドライバーが死ぬ確率はかなり高かったらしい。
心の倦怠感が抜けぬまま…
有名車フェラーリ…男気あふれるレースシーンや華麗なる一族の派手な物語だと思っておりましたが
下を向き重苦しい溜息をつきながら劇場を後にした程予想外に重めの物語でした
フェラーリ自体に興味も知識もありませんが
エンツォに対する世間の見方は様々なのだろう
謎めいた伝説の人物を深掘りし理解する事は私には多難でしたし
「兄じゃなくてお前が死ねばよかった…」
実の母親が発した言葉は痛みが走りました
個人的には妻ラウラに目線が集中していました
愛人リナの家は緑に囲まれ日の光が入り込む
明るい家に反して全体的に暗くインテリアも
ただ寒々しく置かれている印象のラウラの家
彼女の病みがそこにも表れてる気がしてしまった
息子を亡くし愛人とその息子までいる夫とは完全に冷めた関係…常に病んでいる彼女の気持ちの堕ち方や悲嘆さをペネロペ・クルスが深痛な程の名演技で見せる⭐️
終盤のレースシーンはクラッシックカーのバーチャルゲームをしているかの様な臨場感は味わえましたが
あの目を背けたくなる悲惨な事故を
あそこまで再現したのには何が意図や伝えたい事があったのだろうか…必要だったのかと凡人には理解出来ませんでした
この作品の最大の見せ場はエンツォを立ち振る舞いから呼吸の仕方まで細く研究し最高技術メイクで元顔さえ忘れてしまいそうな
アダム・ドライバーの精巧な演技
先に述べたペネロペ…キャスト陣の演技バトルが一番の収穫でしたね!
実はサラ・ガトン目当ての鑑賞でしたが
も少し登場シーンと台詞が欲しかったと💦
イタリアの宝石
イタリアFerrari創始者エンッオ・フェラーリの半生を描いたドキュメンタリー映画。
「エンスー好きな人」向けではなくイタリア人とは?を理解するには最高の映画。
・イタリア人が最も大事にする「哲学」「情熱」が根底にある。
・宗教をとても大事にする
・家族愛(有能なパートナーの本妻と安らぎを求めた愛人と息子)
・最愛の息子を亡くした喪失感
・イタリア当時のお洒落街並み&クルマたち
・お洒落な男女ファッションや食事風景(素朴な田舎料理と必ずワインが出てくる)
・スピード感溢れるレースシーン(振動が良い味出してる)&甲高いV8サウンドに痺れる
・イタリア縦断するレース「ミッレ・ミリア」
・レース中の風景を見て旅行してる感じになる
・イタリア人がフェラーリをどう思っているか?⇒「イタリアの宝石」
・ライバルの「マセラティ」や往年の名ドライバーや各スポンサーが出てニヤリとする
・沿道の観客を巻き込む事故で死傷者を出すシーンはグロいが自動車メーカーのトップ
が現場に足を運ぶシーンは称賛できる。
※「プリウスミサイル」で有名な解りずらいシフトで今なお被害者を生むトヨタ社長
以下首脳陣と設計者はぜひ見て反省してもらいたい!
・艶めかしいグラマラスなボディ&イタリアン・レッドに溜息がでる。
・お約束の官能的なベッドシーンには苦笑い
主演俳優含め目を見張る美男美女、華美である必要はない。
あくまでも元アルファロメオの元レーサー、フェラーリ創業者で設計者(エンジニア)でもある「エンッオ・フェラーリ」の物語(私生活はダメダメだが経営者としては切れ者)
「どこか既視感あるな...」と思ったら「紅の豚」とそっくりだったw
ただ主人公が「女に奥手なポルコ」ではなく「見境のないカーチス」だったのは如何にも女好きなイタリアの伊達男なのは致し方ない。
劇中にオペラやシャンソンが流れるのが流石イタリアらしい全体が纏まった作品だと思った(エンドロールに流れるシャンソンがエンディングの少しモヤモヤした気分を軽くする)
本妻の意地と強い愛人二人の対比がイタリア女性をよく表している。
本妻の数十秒の無言のシーンは往年の名画を観た人には感慨深いモノがある。
文字通り「レースに命を賭ける」男たちと男に振り回される女の物語。
新人レーサーの彼女の身体でサイドに描かれたフェラーリのシンボルがマスコミの写真に隠れ、さり気なく主人公の方に引き寄せて映るようにするシーンがこの映画、エンッオ・フェラーリの「会社が破産しそうになってもレースに総てを捧げた」意地を表している。
さすがモータースポーツ発祥のイタリアの意地をこの映画に見た想いだ。
勝つために走れ
こないだ鑑賞してきました🎬
アダム・ドライバーはフェラーリ社の社長らしさが出てましたね🙂
グラサン姿はなかなか似合っていたと思います😎
エンツォの妻ラウラを演じたペネロペ・クルスは、今回は薄化粧で全体的に表情暗め。
ラウラの背景を考えれば仕方ありませんが😥
しかし頭は切れて、銀行員の言い間違いを聞き逃さずに、ある事実にたどり着きます。
終盤で、小切手を現金化した彼女がエンツォに伝える願望には、何とも言えない気持ちにさせられます。
愛人リナを演じたシャイリーン・ウッドリーも、ここぞという時にエンツォにはっきり物を言うのは流石🫡
チームのドライバーの恋人は皆さん美人さんでしたね🤔
それだけにミッレミリアの終盤で起こる展開は、衝撃でした⚠️
レースシーンは迫力があり、マニュアル車しかなかった時代のギアさばきもカッコいいです🚗
車好きにはたまらない映画でしょう🖐️
苦節の1957年だったらしい
映画鑑賞後にどうしてもミッレミリアの事故が知りたくなり、調べたらフェラーリ社の公式HPで詳細が掲載されていた。
1957年
59歳のエンツォ・フェラーリは苦難の一年だった
(演じたアダム・ドライバーは40代)
F1の参加を続けていくうちに赤字が膨らみ続けフェラーリ社は最早いつ潰れてもおかしくない事態だったが、耐久レースのミッレミリアで快進撃を見せたことにより名誉を回復した。
が、レース途中にドライバーのポルターゴが乗る車のタイヤがバースト、勢いよく破裂したタイヤは観客が見回る歩道へ乗り上げ、ポルターゴとナビゲーターのネルソンが亡くなったほか、観客の子供4人含む13名の尊い命が犠牲になった。
そのうち4名の身元はわかっていない。
と他のWEBサイトにある。
詳細については調べられていないので勘弁を(-_-;)
フェラーリ社のHPでは14名となっている。
重大事故の責任を問われながらも最後まで身の潔白を証明すべく、事故車の検証からタイヤのバーストの証拠を見つけ出したことにより、フェラーリに落ち度がないことが判明。責任を問われなくて済んだのは大きい。
又婚外子だったピエロも認知され、今やフェラーリ社の副会長になっているというのも、フェラーリ社の苦難のドラマを見ているような気がした。
前述したことは映画のメインテーマなので予め知ってみたほうが良いかもしれない。特に事故後は遺◯がて◯て◯を見てるようなグ◯な描写あり、苦手な方はやめるか、目を瞑って見ないようにしたほうがオススメ。内容は知らない事だらけでとても学習させられた。
映画の題名は『フェラーリ』より『ミッレミリア1957』の方が良かったかも!?
auマンデーレイトショー『フェラーリ』
配信はかなり観てますが、1ヶ月ぶりシネコン鑑賞
予告観た時から劇場と決めてた作品
昭和スーパーカー世代は、フェラーリは憧れワード
結果、実車には乗れず自転車はフェラーリww
で、作品ですが、起承転結の起がなく承の部分のエンツォの公私の葛藤が描かれる。
ラストのミッレミリアのレース中の観客を巻き込む大事故の描写は目を覆いたくなるレベルの凄まじさ。。。
アダムドライヴァーとペネロペクルスの冷めた夫婦バトルは見応えありでしたが・・・
私的には、市販のスパーカーを生み出しF1レースで躍進するシーンを見たかった。
悲しい内容
人間味が溢れる作品なのかと思ったが、個性的な主観また差別的な表現は殆どない。では、アイデアに優れてるのかと思ったら、作品の半分はオッサンの不倫話。私は興味なかったので眠気さえ感じた。
目が覚めたのは事故のシーン。ここを描く為に年齢制限を掛けられても良いと判断したらしい。確かに目が覚めたが、ゾンビ映画並みにグロいだけ。
最後、奥さんは格好良かったが、見終わった後、監督は誰かに気を使ったんじゃないかと、考えさせられた。
メーカー、スポンサー、俳優に気を使ったように思えるぐらい薄い内容だった。映画で、ここまでしか描けないのなら、悲しい話だと思った…。
クルマ好きのための映画ではない
まずタイトルから車好き熱狂のカーレースモノを思い浮かべるが、実際にはエンツォ・フェラーリとその妻、愛人にスポットを当てたヒューマンドラマ。エンジン音など頑張っているがレースシーンはフォードvsフェラーリなどと比べると驚くほど地味。
アダム・ドライバーはスターウォーズで知った俳優だけど相変わらす凄まじい演技力だ。貫禄と情熱、そして少しの狂気が滲み出てた。
ちなみにスターウォーズの時から演技力はヤバいと思ってた。
カイロ・レンは設定や扱いが中々酷いキャラだったけどドライバーの演技力のお陰で大惨事は免れてたから。
ペネロペ・クルスの妻役もなかなか凄かった。
最後、エンツォに私が生きている間は婚外子を認知しないで、と迫るシーンとか、鳥肌モンの名演だった。
愛人役はダイバージェントの娘だったのエンドクレジットで気がついた。こちらは普通だったかな。
フォードvsフェラーリを期待して観に行くとがっかりするはず。
この映画はアダム・ドライバーとペネロペ・クルスの演技を見る映画。
あと、マイケル・マン監督の作風は夜の暗い映像に拘ってるからどうしても画面が暗め。
寝不足で観に行くと寝てしまいそうになるので注意。
寝るには勿体無い傑作だ。
ラインを奪え 〜 勝つ為に走れ!!
フェラーリの創設者エンツィオ・フェラーリをアダム・ドライバーが演じる。
撮影時39才のアダム・ドライバーが、59才のエンツィオ・フェラーリを演じる為、ヘアメイクに毎日2時間以上費やしたとか。
愛する息子Dinoを前年に亡くしたばかりのエンツィオ。自業自得とはいえ、共同経営者でもある妻ラウラ( ペネロペ・クルス )と愛人リナ( シャイリーン・ウッドリー )との間で板挟みとなる。
苦悩に歪む表情、霊廟で1人涙する姿、レーサーに苦言を呈する冷徹な眼差し。
グレーヘアでスーツを粋に着こなすアダム・ドライバーはまるでイタリア人モデルのよう。
ペネロペ・クルスが全身を震わせ怒りを露わにする姿、カッと目を見開き毅然とした態度で交渉する姿は息を呑むほど。
死と隣り合わせの過酷なカーレースシーン、イタリアの街中を走り抜けるシーンのカメラワークが凄い 🏎️
エンツィオ・フェラーリの生き様に想いを馳せる余韻の残る作品。
是非映画館でご鑑賞下さい。
ー 心に壁を作るべき
ー 走る為に売る
ー ミッレミリア( 1,000マイル:約1600㎞走破カーレース )
映画館での鑑賞
カヴァリーノ・ランパンテ この馬に乗れたなら!
昔、スーパ-カ-ブームってのが有ってね。
某飲料水メーカのビンの王冠裏に車のイラスト載ってて。
一杯集めた記憶が・・・懐かしい。
一番好きだったのは ランボルギーニ・イオタ。メッチャ憧れ!
王冠持ってて自慢www バカですよね。ハハハ。
ランボルギ-ニ・カウンタック、ロータス・ヨーロッパ、ランチア・ストラトス
ディーノ、デ・トマソ・パンテーラ、フェラーリ、
トヨタ・2000GT、ポルシェ 911ターボ etc
それで、あんまりフェラ-リは 赤のイメ-ジで暴れ馬エンブレムって事ぐらいしか知らなかったかな。ランボルギ-ニの方が仲間内でも人気だったような。
ポルシェ911も独特なフォルムで好き。
今回はその中の「フェラーリ」を鑑賞に行きました。
この映画は1957年のフェラ-リの事を中心に描いています。
実の正妻との息子ディーノが昨年の1956年に病気で死去。
そして翌年1957年ミッレミリアレースにてドライバ-のアルフォンソ・デ・ポルターゴの観客巻き込んだ事故死に及びます。
正妻ラウラ役(ぺネロペクルスさん)、愛人リナ(シェイリーン・ウッドリーさん)そしてその息子ピエロ(なんちゅう名前だ)との間に揺れて行く彼フェラ-リ役(アダム・ドライバーさん)の心境を描いて行きます。
まあ見てて、エンツォ・フェラーリってカッコイイね。身長あるし。
レ-サ-でもあり、技術者でもあり、経営者でもあり、良き父でもあり、正妻ラウラを愛していたし、愛人にも優しかった。
アダムの役作りが凄いのかもです。
終盤のミッレミリアレース事故の大惨事!。
ひでぇの一言。人体真っ二つやないか。
好く、あんな旧型マシンを復活させてレースシーンを撮ったなと思う。
見ていてヒヤヒヤですよ。(アブネ-アブネ-)(*ノωノ)
結局、破産寸前。妻が無条件でお金を貸してくれる・・・でも・・・
愛人の息子を認知(名前をフェラ-リにさせない)させないでと言う所。
女(正妻)と女(愛人)の戦いを感じたわ。
大奥の世継ぎ問題みたいに感じるね~。
12歳のピエロに、”お前には兄さんが居たんだよ”って
墓地で接する父エンツォの優しさが 心の救いですね。
中々な古いレースシーンの再現と、
エンツォ・フェラーリってどんな人だったのかを垣間見れた
ひと時でした。 (本田 宗一郎氏の伝記も遣ってくれ!)
ご興味ある方は
是非、劇場へGO!
エンツォ・フェラーリという男
エンツォ・フェラーリ、フェルデナンド・ポルシェ、本田宗一郎
FIAの歴史上で唯一モータースポーツの神と認めた(ゴールドディスクを授与した)3人です
共通するのは何が何でも勝ちたいという心
そういえば「グランプリ」の三船敏郎さん演じるチームオーナーもそうでしたね
ミッレ・ミリアといえば堺正章さんやteam TAISANの千葉さんが出てる
お金持ちの遊びという認識でしたがその昔は遺書を書いて参加するような
とんでもないレースだったんですね
F2時代から40年以上の古参レースファンですが全く知りませんでした
(まあ生まれる前の話ですから)
この時代はヘルメットを被っていますがシートベルトが無かったんですね
モデナのテストコース(現在も所有)の事故でぼろきれの様に転がってる姿は
ゾルダーのジル・ヴィルヌーヴを思い出しました(映像的に参考にしたのかも)
昔のウノ・ディエールのような並木道のストレートは怖いですね
当時ル・マンを走ったドライバーは永遠に終わらないんじゃないかという恐怖を感じる
と語っていました
メルセデスベンツがル・マン24時間参加を永久封印(何十年後かに解除)した
大事故は有名ですがフェラーリも同じような大事故を起こしていたんですね
こうした事故の一つ一つが何十年も経て現在の安全な車両や観戦環境に繋がっている
この映画を見て改めて強く感じました
(以下はちょっとネタバレ?)
物語(実話)はどん底からの起死回生ではなく壊滅的な悲劇で幕を閉じますが
いざというときのラウラ夫人の内助の功が描かれ
実際の生涯はハッピーエンドだったことが紹介されます
マイケル・マン監督ならではの濃い人間ドラマが満喫できるいい作品です
イッテQでお馴染みアダム・ドライバーは既にオスカーノミネートを果たしていますが
「グッチ」に続いて本作もなりきりが凄いですね
あっという間に一流俳優の仲間入りをしたその実力は素晴らしいですね
言語が…。
当然の如くイタリアの自動車メーカーの話であり主人公もイタリア人。
しかしこの映画を製作したのはアメリカの映画会社で主役俳優はスターウォーズ俳優。
やはり英語でセリフ回しをしてもしっくりこない。
ピエロが父エンツォを呼ぶ時はダディではなく、そこはイタリア的にパパってぇのも…。
わがまま言うと、元アルファロメオ乗りとしては繋がりの強い企業なのだから歴代の名車やエピソード、70年代の512BBや365GT4が出てきてランボルギーニを門前払いした逸話にも触れて欲しかった。
たまったもんじゃないし、ちょっと眠い
ちょっと冗長で、眠くなってしまった。
あとは、ちょろっと家の前通るから、って子供が車みにいって亡くなったらもう最悪。しかも過失を問われてないってことは、補償とかもなかったのかな。最悪です。わたしが親だったら発狂する。
そもそもこのエンツォフェラーリって人に全く感情移入できないし、クズとしか思えなかったです。私はドイツ車でいきます。
Legacy
「フォードVSフェラーリ」で熱くなったレースもの、近年では「ALIVEHOON」や「グランツーリスモ」だったりとレースものには多く惹かれ、今作はレースメインではないとはいえ、フェラーリの社長の伝記ものというのも気になっての鑑賞。
フェラーリ創設者の苦悩ってよりかは、奥さんと不倫相手とのドロドロ恋愛劇がメインで、そっちに行っちゃうかとガックシしてしまいました。
ジャンル的に被る作品がここ数ヶ月無かったのもあってか、予告編で見る機会も少なかったもんですから、今作の主なストーリーを汲み取ってなかった自分も悪いんですが、やはり車への葛藤を主軸にして欲しかったというのが本音です。
レースシーンはスピード感は良かったんですが、いかんせん遊び心が感じられず、淡々とレースを進めてるだけに思えて物足りなかったです。
途中途中の事故での離脱も、飛び上がるようなものとかではなく、シンプルにコースアウトしたり、車体の不良だったりなので、絵面のインパクトはそこまで感じられなかったです(そんな事は起こらない方が圧倒的に良いんですが)。
ただ終盤の一般の観客を巻き込んでのクラッシュの絵面は口が開きっぱなしになるくらいには衝撃的な絵面で、バーンと弾いていった時はそんな雑な笑と思っていたんですが、観客を全員弾け飛ばした時には鳥肌が立ち、事故後に腕がちぎれている人、潰されている人、体が真っ二つになっている人などなど、しっかり画面に映っているのもあって唖然としていました。
仰天映像とかで車が吹っ飛んでくる映像はたまに見るんですが、これを現実に、そして映画としての迫力を加えるとこうも残酷になるとは…。
言い方はアレですが今作の一番光るところだったと思います。
恋愛劇からハンドルぶん回してフェラーリ創設者が頭を抱えまくる展開に切り替えていくのも緩急が激しすぎてうまいこと飲み込めなかったのも難があったなと思いました。
アダム・ドライバーは相変わらず変幻自在だなぁと、メイクはあれど威圧的な男の雰囲気は素晴らしかったです。
ペネロペ・クロスはこれまた素晴らしくて、目力でねじ伏せてきますし、初っ端の緊張を引き締めるシーンも良くて、彼女だからこその演技が良かったです。
求めていたものではなく、話も伝記映画の悪いところが出ちゃったなというのが強く残ってしまいましたが、レースシーンはかろうじて良かったのがせめてもの救いかなと思いました。
鑑賞日 7/6
鑑賞時間 9:20〜11:45
座席 N-6
全65件中、21~40件目を表示