伯爵のレビュー・感想・評価
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ある吸血鬼の数奇な一生‼️
この作品は、吸血鬼映画の新たなる傑作‼️実在のチリの大統領であるアウグスト・ピノチェトが実は吸血鬼だったという、とんでもない発想‼️そして "鉄の女" と呼ばれたマーガレット・サッチャーが実はアウグストの母親で、同じく吸血鬼だったという、これまたとんでもない発想‼️許可は取ってあるんでしょう、多分‼️アウグストに関してはかなりの暴君で、国民を犠牲にしてきたことが、吸血鬼が人の生き血を吸って生き続けることにかけた皮肉というか、ブラックユーモアが効いています‼️映画は何度も自らの死を偽装し、死んだことにして250年生きてきたアウグストが、生きることに疲れ、死にたいと願う‼️妻と子供たちは彼の遺産が欲しい‼️そして吸血鬼退治を願う教会は、カルメンという女性をエクソシストとして、表向きは会計士として送り込む‼️吸血鬼も子供を持つことが出来、妻が人間だから子供たちももちろん人間で、愛情よりも財産が大事という、ある意味で吸血鬼よりも恐ろしい‼️太陽の光も大丈夫みたいでだいぶ吸血鬼も変わりましたよね‼️そしてこの映画をただのホラー映画ではなく、映画として格調高くしているのがモノクロ映像の活用‼️首が切断されたり、顔が潰されたり、あげくは心臓をミキサーにかけて、グラスに注いで飲むといったグロいシーンも、そんなに残虐に感じない‼️そして大自然の絶景や高層ビルが立ち並ぶ大都会を、マントをひるがえし、吸血鬼たちが翔んでいくシーンの美しさはホントに神々しい‼️モノクロ映像も含め、まるでヴェンダース監督の「ベルリン・天使の詩」みたいに美しかったです‼️「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」や「スペンサー ダイアナの決意」など、伝記映画を得意とするパブロ・ラライン監督がワンランク上の作劇で魅せる傑作です‼️
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