伯爵のレビュー・感想・評価
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なぜか観続けられるB級っぷり。
ピノチェトは250年前から生存しているドラキュラだった、ってい設定で勝ち。
悪魔祓いをするはずの聖職者を噛んでしまうというタブー。そして最後に出てくる意外な真打がこれまたハァ?って感じw
やりたい放題のダーク&アイロニーに、ニンマリ。
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ルチ将軍
奇妙で美しい絵本のよう
モノクロの美しさ
ピノチェトは吸血鬼だったという設定の「伯爵」を観る。しぶとく生き永...
庭にはギロチン、家にはジューサー
映像がモノクロ(でなければドヒャー映画になってしまう)で品良く美しい。カメラの位置も凝っている。選曲の素晴らしさといったらない。伯爵が空を飛ぶシーンはどこを切り取っても部屋に飾りたくなる絵画のようだ。
名誉欲たっぷりの人間臭い吸血鬼=伯爵は、250年生きてきたからもういい加減死にたい、でもなかなか死なせてくれない人間家族。愛ゆえでなく、お・か・ね。人間の方が余程、吸血鬼。伯爵と家族と執事の会話は何だか笑えてしまうし、財産状況調査の会計士として邸宅にやってきた若いフランス人修道女の台詞と行動はシュールで可愛い。
夢のように素敵で皮肉な歴史映画でもある。想像を超える起承転結に痺れ、カルメンとマーガレットに心奪われる。吸血鬼映画の最高峰!
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