「木立のエンドロール」悪は存在しない berkeleyさんの映画レビュー(感想・評価)
木立のエンドロール
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Evil Does Not Exist
長尺に描かれる辺境の日々の作業。そこに音楽はないが、頭に生活を植え付けられるよう。
(同様に)対比して、業者たちの人物像も長尺でしっかり描かれる。その後で背景が不明瞭なままなのは、むしろ住人たちの方だ。
車の後方映像、蕎麦屋の水汲み、それらは伏線回収として使われるだけ、本当に大切なのは幼稚園のお迎えの刻限。
失踪する命。お互いが権利を主張して、乾いた馴れ合いで腹を探り合っている間に。上流のやり取りが下流の足元を掬うように。
自然のことなら、既にもう皆が喰い合うようにして生きている。
失ったものに対して、その報復を受ける。そこに善悪は存在しない。
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トミーさんのコメント
2024年10月24日
共感ありがとうございます。
奇しくも最近、シカに襲われるニュースが出てきましたね。娘は息絶えてたんでしょうか、よくスリーパーホールドする暇が有りました。浜口監督の新しい物語を早く観たいですね。