プリシラのレビュー・感想・評価
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少し薄い物語だった
冒頭の20分の高揚した気持ちが
はぁー? 別れましょう? プレスリーじゃなくて、俺がビックリしたよ。
どうってことはないエピソードをさんざん見させられた後に、いきなり離婚だと。どんなペース配分でシナリオ作っているんだか。
葛藤らしい葛藤がなくて、別れを決意するって、ドラマとしておかしいでしょ。リサ・プレスリーは、いきなり大きくなってるし、気持ちが全くついていかない。
さんざん、文句を言いましたが、最初の20分くらいは、ケイリー・スピーニーのあどけなさと清楚な色気が同居する顔立ちにノックアウトされながら見ておりました。
プレスリーといえど、この美少女に一目惚れするのは無理もない。ここまでは、ほぼ満点の始まりだったんですが、物語は徐々に失速し、ぶつ切りで終幕でございます。
【エルヴィスに愛された女性の焦燥と孤独を描いた作品。ソフィア・コッポラ監督の60-70年代のファッションの再現性など観所はあるが、個人的にはプリシラの気持ちをもう少し深掘りして欲しかった作品である。】
ー 皆様、「コナン」が掛かる大スクリーンへ向かうも、年配の方と共に今作を観るために小規模スクリーンへ。-
◆感想
■僅か14歳でエルヴィス・プレスリー(ジェイコブ・エロルディ)に愛していると言われたプリシア(ケイリー・スピーニー)。
ー 周囲の女生徒から、嫉妬と羨望の眼差しが彼女に降りかかる。
彼女自身も、自分に何が起きているのか理解できないが、エルヴィスから次々に届くパーティへの案内。
最初は、難色を示していた両親もエルヴィスから様々な条件を提示され、徐々に二人の仲を認めて行く。ー
・という物語が、繰り広げられるのであるが、エルヴィスがまあ我儘坊ちゃんで、可なり苛つくシーンが多い。
・エルヴィスはツアー、映画出演の連続で、メンフィスの大邸宅で一緒に暮らし始めたプリシアの元に帰って来るのは偶にしかない。
ー 孤独なプリシアは、新聞でエルヴィスの艶話を読み、ピンクのキスマークがついた手紙を複数見る。まるで、籠の中の鳥である。可哀想なプリシア。-
・プリシラは、エルヴィス好みの女になるために、紙を黒く染め、服選びも、エルヴィスが審査する始末である。
ー プリシラを演じるケイリー・スピーニー出演作は3作しか観ていないが、。-今作での健気な姿が可哀想である。あれでは、エルヴィスの操り人形である。
プリシラのエルヴィスから告白されたころの可愛らしさが、徐々に薄れて行くのも哀しい。-
・漸く結婚して愛娘が生まれても状況は余り変わらない。
ー 愛娘とプリシアが、立った二人でブランコで遊ぶシーンは、もの悲しい。-
・エルヴィスは若き頃から睡眠薬を常用し、プリシラにもLSDを含め勧めるが、プリシラには強すぎたり、果ては癇癪を起してプリシラに椅子を投げつける始末である。
ー 事実かどうかは知らないが、事実であればとんでもない男である。妻に対し、モノを投げつけるなど、もってのほかの行為である。-
<そして、プリシラは、スーパースター、エルヴィス・プレスリーとの結婚生活に幻滅し、メンフィスの大邸宅を去るのである。
ソフィア・コッポラ監督の60-70年代のファッションの再現性など、観る所は多いが、個人的にはプリシラの気持ちをもう少し深掘りして欲しかった作品である。>
プリシラ プリシラ・プレスリーが原作制作に関わってる為限りなく事実...
プリシラ
プリシラ・プレスリーが原作制作に関わってる為限りなく事実に近い作品なのだろう。鑑賞直後の感想としては少しエルヴィスのイメージが下がり悲しいシーンも多くて辛かった。もちろんそれ以上にプリシラ本人も当時の辛さも伝わる作品であった。
ただ女性として生きるそして大スターの妻として生きる辛い部分だけをネガティブに描いているわけではなく、ファッション音楽等が非常にキュートに描かれていてプリシラ役のケイリー・スピーニーが非常に魅力的に描かれていた作品で楽しかった。
エルヴィスの好みに合わせてどんどん派手な衣装メイクになっていくも、エルヴィスと出会う前そして離れた後の彼女自身の衣装メイクが彼女の良さが出ていたのが強く印象に残った。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 アイアンクロー 4.7
5 オッペンハイマー 4.7
6 アマグロリア(原題)Àma Gloria(横浜フランス映画祭2024) 4.7
7 コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 4.7
8 ARGYLLE/アーガイル 4.7
9 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
10 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
11 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
12 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
13 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
14 アクアマン/失われた王国 4.5
15 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
16 異人たち 3.7
17 ミツバチと私 3.6
18 ブリックレイヤー 3.5
19 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4
20 オーメン:ザ・ファースト 3.4
21 RHEINGOLD ラインゴールド 3.3
22 12日の殺人 3.3
23 インフィニティ・プール 3.3
24 ゴーストバスターズ フローズン・サマー 3.2
25 プリシラ 3.2
26 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
27 コヴェナント/約束の救出 3.0
28 僕らの世界が交わるまで3.0
29 ブルックリンでオペラを 3.0
30 ストリートダンサー 3.0
31 カラーパープル 2.9
32 弟は僕のヒーロー 2.8
33 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
34 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
35 Vermines(横浜フランス映画祭2024) 2.6
36 関心領域 2.6
37 ジャンプ、ダーリン 2.5
38 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
39 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
40 マダム・ウェブ 2.3
41 落下の解剖学 2.3
42 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
43 哀れなるものたち 2.3
44 ザ・エクスチェンジ 2.2
45 DOGMAN ドッグマン 2.2
46 パスト ライブス/再会 2.2
47 リトル・エッラ 2.2
48 パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ 2.2
49 ボーはおそれている 2.2
50 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
51 瞳をとじて 2.2
52 ゴースト・トロピック 2.2
53 葬送のカーネーション 2.2
54 Here ヒア 2.1
55 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0
56 ハンテッド 狩られる夜 2.0
57 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
58 ゴッドランド GODLAND 2.0
59 ザ・タワー 1.9
60 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
61 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
62 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
63 デストラップ 狼狩り 1.6
64 VESPER/ヴェスパー 1.5
65 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5
番外
ソウルフル・ワールド 5.0
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
あの夏のルカ 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
犯罪都市 NO WAY OUT 4.5
DUNE デューン 砂の惑星 リバイバル 4.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5
忘れがちな初心…。
スーパースターエルビス・プレスリーと出会い恋に落ちた14歳の少女プリシラの話(実話)。
軍人さんもよく使うカフェに独りでいたプリシラ、そこへ軍人から声を掛けられ「エルビスは好き?今度彼の家でパーティーがあるけど来る?」と言われ…、そのパーティーで出会い、恋に落ちたプリシラだったけど…。
故郷が一緒、故郷から離れホームシックという共感と、母の死で悲しんでるエルビスの元にいてあげたいと思うプリシラ気持ちと。
スターとの恋って何か羨ましくもあり憧れますよね!何かそんな時期って誰しもがあるとは思うんだけど、まさかの実話!最初の軍人さんから持ち掛けてきた話と、出会いとプリシラはドキドキだったんでしょうね~
プリシラ役の子がとにかく可愛いし綺麗!ってのもあり余裕で観れちゃう約120分って感じ、最初の初々しさは良かったんだけど、恋に落ち結婚、子供が生まれ…年月が経ち互いに離れる心の部分は観てて悲しかったかな。
14歳の経験の少ない女子がいきなりエルビスの彼女なんて…夢はあるけど、強いメンタルとか広い心(相手を信じる気持ち)がないと無理ですよね、心配と嫉妬は常にあるだろうし。
2022年に公開されたエルヴィスとは違った視点で観れて面白かった。
プレスリーは米国版光源氏⁉
中学二年の夢見る乙女が、スターに見初められてハッピーエンド!
昭和の少女マンガみたいなストーリー(実話)ながら、
現在の感覚でいうと、14歳と24歳で付き合っちゃうというのは、どうなの⁉
ロリコンにも程があると、ちょっともやもやしないでもない…
伝記によると結婚まで手を出さなかったらしいけれど、髪の色も黒く染めさせ、洋服も自分好みをぐいぐい押し付ける。
…ちょっと「源氏物語」の光源氏のよう。
光源氏と違うのは、生活に馴染むにつれて、徐々にモラハラ感が濃厚になってくるところ。
家を守れ、とグレイスランドの自宅に閉じ込めちゃう。
大スターだから、世間に晒したくないとか、そもそも一般常識とは違う感覚も何となく分かるけれど、一緒にいるといのは平凡ではいられない覚悟が必要なのね。
欲を言えば、もう少しプレスリーの楽曲と絡めてもらいたかったかな♪
それにしても、スターに見初められるっていうのも、考えものね
タイトルなし
とても期待していたし、良かった。メイクやファッションなどの細部もいい(1959-1973。この4年後にプレスリーは急逝)。
本当におチビちゃん(155センチと彼は196センチ)で、彼女が背伸びして、今なら怖いくらいの盛り髪。エルビスは意外に古風に憧れてはいるが、女性を支配しようとするDV男。賢くて芯のあるプリシラに惹かれているとはいえ、こんなに小さい子(14歳)に依存するほどのマザコン。プリシラの原作と史実に基づいており、ソフィアもプレスリーを攻撃するわけではないとしているので、フェミ映画という出立ではない。むしろ、ラスト曲が示すように、愛していながら去った話になっている。そのあたりが物語としては中途半端感が。
セレブの暮らしの空虚な不在感は流石にリアリティがある。そしてコッポラは、早熟な子どもとして大人たちの間におり、それも彼女の経験の投影でもある。
結婚は幸せのゴールではない
自分の結婚式記念日に他所の可愛い女子が結婚する話を観ました。
どこまでも色彩が優しくて可愛いフォトジェニックな世界観。
ずっと観ていられる!
好きな人と結婚したら、物語なら永遠に幸せで話が終わるけど、現実はそれが幸せのゴールではない。むしろ隠されていた真実の物語の始まり。
若すぎる彼女がみたエルヴィスの光の部分とそこから出来た影。
どちらも彼だけど、年齢と経験が積み重なるうちに、自分が見ていたいものだけ見ることは出来なくなったんだろうなあ。
14歳で当時の女子の妄想男子をメロメロにしたというのだから、ジルベールみたいな小悪魔通り越して悪魔みたいなのが出てくるのかと思ったらお人形みたいな清楚系の子猫ちゃんのプリシラ。
まずそこでパンチを喰らう。
江國香織さんの『ラブ・ミー・テンダー』にエルヴィスが大好きなおばあちゃんの話が出てきて、私はその話が好きだったので、なんか彼が女子に与えたものは幸せというイメージが強過ぎたのもあって、エルヴィスめ。。。と思う場面が多々あったのだけども。
アフタートークで、ソフィア・コッポラは主張が激しくないから分かりにくいけど、穏やかにフェミの話なんだよという話を伺いました。
私の中での彼女のイメージはガーリーで女子ウケ満点!だったのですが、決してそれだけではない!というお話でした。
お勉強になりました。
そしてソフィア・コッポラの旦那さんがphoenixのボーカルというのを初めて知りました!
phoenixは学生時代に大好きでよく聞いてたわ。” on fire”がすごい好き。
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