劇場公開日 2025年4月25日

けものがいるのレビュー・感想・評価

全67件中、1~20件目を表示

4.0スローターハウス5×マトリックス×D・リンチ風が錯綜する迷宮世界を、レア・セドゥとバッドトリップ

2025年5月7日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

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高森 郁哉

3.5特殊すぎる構造を持つ近未来SF

2025年4月28日
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鑑賞方法:試写会

本作にはSF的な要素が溢れてはいるものの、それらを真逆のクラシックなストーリーテリングへと落とし込んでいるのが本作のユニークさだ。舞台となる2044年では人間の感情というものが、もはや不測かつ理性的な判断に欠ける「脅威」とみなされている。それゆえ人間に与えられるのは3K的な仕事ばかり。もしもそれ以外の上級職に就きたければ、「意識を前世にまで遡らせる」という半ば儀式的な審査過程を経た上で、感情の浄化(消去)を行わねばならない。本作の肝ともいえるこの設定と展開。セリフだけで聞くと理解するのに時間がかかるものの、私は途中から「要は『インセプション』の感情版のようなもの」と半ば強引に解釈することで少し受け止め易くなった。評価が割れる作品ではある。それでもなお魅力を失わず成立したのはセドゥとマッケイの磁場があったから。今よりも10年後、20年後に理解が追いつき、再評価されるタイプの作品かもしれない。

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牛津厚信

3.5Modern Alienation

2025年4月7日
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鑑賞方法:試写会

La Bête is a critique on the Western world's love of tech, done with a tongue-in-cheek approach reminiscent of films like The Square or Bad Luck Banging. There is a sci-fi narrative that parallels Je T'aime, Je T'aime in its scenes that jump across time and space. Its focus on an LA incel vlogger and gunman is characteristic of what a late Godard film might have been. It's funny to think it is based on a 1903 novella.

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Dan Knighton

3.5未来はどこまで行っても人間の世界 ってのは今の人間だから思うことな...

2025年6月4日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

未来はどこまで行っても人間の世界
ってのは今の人間だから思うことなのかも
AIが合理的な世界の方向を決める未来があれば
脛に傷だらけの人間は浄化対象になるのかもね。
いやいや、中にはシャレにならんやつも居るけど
歪でこその人間と思いたい。
作りもテーマも先行ってたわ。

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とりから

2.5レア・セドゥの魅力全開

2025年5月31日
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鑑賞方法:映画館
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ひでちゃぴん

3.0目の下三寸、

2025年5月30日
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鑑賞方法:映画館

怖い

カワイイ

見事なタイはこう表現しますが、レアセドゥも相当なもんで目から顎迄距離がある。がっちりした背中そそるなぁ、さしずめレアのPVだな、訳解らないマトリックスもどきの話も気にならないや。
でも現代パート長過ぎ。レアのすきっ歯も目立ち始めたので早く終わって。個人的な解釈をすると、未来の人間は記憶のみ保全されてる、肉体は器の人形あるから大丈夫、浄化とは記憶の改変でしょうか。
エンドクレジットのQRコード化、言ってみれば画面に出す程じゃないって判断でしょ?リスペクトに欠けてると思う。

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トミー

さっぱり訳が分からないけど、でも

2025年5月28日
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鑑賞方法:映画館

 職を得る為には感情の消去を余儀なくされる近未来のお話です。が、単なるディストピア的世界の物語ではなく、これは現実なのか想像なのか、時間旅行なのか妄想なのか、この人物は本当に居るのか、一切訳がわからず答えが得られる事もありません。が、それでも「制作者の自己満足的映画」とのいら立ちをギリギリ耐えて興味を持って観続けられたのは、レア・セドゥのこの潤んだ瞳とポッテリした唇の魅力ゆえだな。結局それかよ・・ハイ。

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La Strada

3.0アイディア倒れの印象

2025年5月26日
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けものは胸が一番印象的だったと感じたおれの中にいる。

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Mr. Planty

2.5いまひとつ

2025年5月26日
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鑑賞方法:映画館

難しい

斬新

観に行ったのは最終日の夜で観客は、まばらでした。

なんともはや観る前から駄作感(←失礼)が漂う作品でありましたが観終わった後も、やっぱり上手くいってない感がありました。

まぁ設定が前世の記憶のリセット(しかもベル・エポックと2014年の2回分)て、どうすんだよ!?
冒頭に持ってきた意味ありげなブルーバックの撮影シーンは種明かししてくれましたが、だから何?て感じでした。

2014年のLAの設定が、もろデビッド・リンチ「マルホランド・ドライブ」そのものでないかい!?あとエリック・ロメール「緑の光線」のようないい話になるのかと思いきや・・・“えっ〜!?”という展開。なんでも実在の事件からの着想得たそうな。

近未来での最後のオチもな・・・失笑

レア・セドゥの熱演は唯一の救いでした。

最後のエンドロールは携帯が充電中のため間に合いませんでした・・・さんざん映画泥棒のCM出しといて不意打ちくらいましたよ。だったらパンフレットもkindleで売れよ!(ただエンドロールは、いい感じでしたよ♪)

さんざん言いたい事言ってしまいましたが、
ベルトラン・ボネロ監督の前作「サンローラン」も機会があれば観てみたいです。

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naoki

4.5劇中のハトが怖すぎて

2025年5月25日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

斬新

 近未来の設定が難解でしたので、事前情報があった方が観やすいと思います。パンフレットに「近未来、人間は〈感情の消去〉を余儀なくされていたー100年以上の時を超え、転生する女と男の愛と運命をスリリングに描く」とありますが、それくらいは事前インプットしておいた方が、謎解き、考察に陥ることなく、鑑賞できると思います。

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TT

4.0不安や恐怖を哲学的に描いたSFサスペンス

2025年5月20日
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知的

斬新

「SAINT LAURENTサンローラン」のベルトラン・ボネロ監督が過去、現在、近未来の3つの時代に転生する男女を描いたSFサスペンス。
近未来2044年のパリはAIに支配され、人間の感情は不要とされ主要な職業に就くには感情を消去しないといけない。ガブリエル(レア・セドゥ)は消去を決意しAIによるセッションを受ける。
ガブリエルは得体の知れない不安や恐怖の感情を抱いていてそれを消去するためのセッションとして前世の1910年と2014年にさかのぼる。
それぞれの時代でルイ(ジョージ・マッケイ)に出会い惹かれるのだがガブリエルはどの時代でも悲劇的な予感に支配されている。1910年のパリでは大洪水、2014年のロサンゼルスでは地震や殺人鬼だ。セッションではこうした過去の恐怖を消去するために、DNAを浄化するというものだった。
映画的には1910年のパリを舞台とした時代劇、2014年は殺人鬼が登場するサスペンススリラー、2044年はクールな近未来SFと3つの映画を行き来し飽きることがない。
また、鳥、人形、包丁、ダンスといったイメージが各時代に共通要素として登場するのも不穏。
ストーリーとして語られていないが前世というものが神秘主義的なものと考えると過去のイメージはAIが作ったものだとも解釈できる。
上記共通イメージが反復したり、なぜか同じセリフが各時代繰り返されたり、バグのようにフリーズしたり繰り返したりのシーンがあるのも怪しい。
獣=恐怖のメタファーだとすると、未来の恐怖は人間の感情を管理支配するAIかもしれないという警告とも捉えられる。
各時代の恐怖や不安を演じ分けたレア・セドゥがすばらしい。

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kozuka

5.0畏怖による破壊

2025年5月18日
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SF映画だが、SF的な小道具や舞台を用意せずに、近未来を表現する作品が大好きだ。そういう映画は現実とファンタジーの境が溶け合い、真に心を打つ。そんな傑作がこの映画だ。
これは純愛映画だ。愛に対する我々の畏怖が世界を破壊した。普遍的だった。
この普遍的なテーマを描くのに、この映画はかなり珍しい手法をとった。冒頭のイタリアで会っていた2人は『去年マリエンバートで』のオマージュだし、その他『ラ・ジュテ』『アルファヴィル』といった優れたフレンチSFからの影響も強く感じた。反復的なカット編集が繰り返される人の業を思い起こさせた。前世という概念自体が仏教的な側面もある。
昔から007でレア・セドゥのことは大好きだったが、今作の彼女はいつにも増して完璧だった。素晴らしかった。完璧な彼女を観るためだけに映画館に足を運んでもいい。

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悠

5.0愛の喪失

2025年5月17日
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知的

斬新

一見、近未来における感情とは何か、を描いているようでいて、
実は時代を超えても普遍的に存在する愛の喪失を描いていると感じた。

鳩、人形、占い師、災害などの不吉を予感、キックさせる象徴が、
時代を超え、形を変えてシンクロ、共鳴し、大きな不協和音となり、
どれだけ無意識下で抵抗し、もがいても最後は水中の悲劇的な結末に向かっていく。

幸せに思えるラストの主人公の反応は一瞬不思議だったが、
それは前世(DNA)の浄化から悟った、
将来に待ち受けている逃れられない喪失(比喩としての獣?)への絶望なのだと思った。

愛の喪失の絶望を静謐に小説的に描いた傑作。

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HK

3.5愛してるって、言うな!!

2025年5月14日
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時を越えて、常識も越えて、駆け引き重視の恋愛でウキウキしてる様な奴らは、前戯でイっちゃってパンツ冷たくなって泣きながらカラオケボックスから帰るくらいが丁度良いのだ。

めんどくさいヤツとめんどくさいヤツの奥手な性描写にヤキモキする時間の連続は、克・亜樹先生の作品を読んでいた中学生の時の感情を思い出す。
めんどくせぇコイツら。と思いながら横目でチラッと。

水浸しの部屋は、二人が恋する惑星だ。
なんだかなぁ、確信に触れるとそうじゃなくなる感じ。はっきり言われると、実ってしまうから怖かったのではないだろうか。
鳩が飛び立って鳥肌が立つとは、これいかに。
嗚呼、百年の恋も終わってしまった。
愛なき時代のAIは、長い長いエンドロールの夢を見るか。

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や

3.0けものがいる?

2025年5月12日
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原作での「けもの」は「いつかくる厄災」らしいが、この映画での「けもの」って結局なんだったのかよくわからなかった。
DNA洗浄も、成功率が安定していないし時間的物理的コストかかってそうだし、AI管理社会ならもっと効率化できるのでは?と思ってしまいました。

ジョージ・マッケイさんは『FEMME フェム』とこの映画で、でてくるだけでなんか不穏!笑顔こわい!ぜったいこのひとなんか裏がある!俳優にカテゴライズされました。私のなかで。
(バリー・コーガンと風間俊介と同じ枠)

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kikisava

2.0斬新すぎてついていけない

2025年5月10日
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何となく理解するのがやっとでついていけない。ストーリーを追う事を放棄したくなる映画。
実験映画としては成功しているが、映画興行としては観る人を選ぶし、この映画を監督すら理解していないのでは。ラストも衝撃すぎるエンドクレジット。

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るい

2.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年5月10日
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りゃんひさ

4.0「けもの」とは人間の感情の部分?

2025年5月9日
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怖い

知的

難しい

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うすたら

1.5むずい

2025年5月7日
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怖い

難しい

斬新

未来と現代と昔の3つ時代の女性主人公のなんか違和感と恐怖の話だけど、ストーリーの説明的なものや主人公の人となりなどのエピソードは皆無で、考えるな感じろという攻めた作品かな

SFとあったので観たが、SF要素はほぼ感じられず、サイコサスペンスだった。意味不明だったし少し怖かった。「なんだこれ」が正直な感想(^◇^;)理解力不足

エンドロールがQRコードだけというのも珍しい実験的試み

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ケビン

4.5鳩と人形と男と女

2025年5月7日
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鑑賞方法:映画館

130年を越え繰り返される、ある男女の邂逅を描く。
予告やイントロダクションからはもっとロマンス寄りの物語をイメージしていたのだが、実際は、転生や業や運命・縁といったものを題材にしているようだ。

人間は転生を繰り返している・前世の記憶を持っている・前世の経験が今世に影響している、という本作の世界観は東洋の我々にはなじみ深いものだが、海外の観客はどう受け止めたのだろうか。個人的には、SFとスピリチュアルが結びつく構想も日本のコミックや小説のようで、スムーズに受け止めた。

ルイとガブリエルの関係の変遷を見ると、2人の繋がりは、見方によっては運命というドラマチックなものよりも、1910年あるいはそれ以前からのガブリエルの未練にも見え、運命や肉体を離れた執念をどう捉えているかによって印象が別れそうだった。本作のような概念に慣れている人・慣れていない人、運命にドラマを感じる人・感じない人からそれぞれ感想を聞いてみたくなった。

運命をドラマチックに扱うのではなく、ポジティブな面もネガティブな面もドライに描く筆致が印象的な作品だった。作中の2044年の人間は前世のトラウマを解消した後、誰かと引き合う・誰かに引き寄せられる輪から抜け出せたのだろうか。

エンドロールやエピローグを劇場の外に置いたのは、感情を排した2044年の世界観の表現らしい。自分が行った劇場ではQRを読んでいる人の方が少なそうだった。アクセスした人がどれくらいいるか知りたい。

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うぐいす