DOGMAN ドッグマンのレビュー・感想・評価
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振り切り方がもう少し。
リュック・ベッソン監督作品を劇場鑑賞するのは多分「フィフス・エレメント」以来で本当に久々。
犬小屋に数年間閉じ込められて育ったことから犬と友達になり、自在に意思疎通ができるようになった男ダグ(ドッグのダジャレ?)の半生を描いた話。
正直な感想としてはファンタジーなのかバイオレンスなのかどちらにも振り切れず中途半端な印象。
クライマックスのバトルシーンも本人の動きが少ない分、犬たちの活躍や仕掛け罠など他の作品との差別化は見られたがいかんせん地味さは否めず、さらに女装も必然性が感じられず一風変わったキャラ作りの一つの手段としか思えなかった。
何よりも主人公は立てないと言ってたのに少し歩けたりと本当に中途半端な感じしかしなかった。
ただベッソンが昔から終始一貫して描きたかった誰からも愛さず孤独で救われないヒーロー/ヒロインのフォーマットにはしっかりとはまっており、「サブウェイ」以来のファンからするとホッとさせてくれたという側面もあり嬉しかった。
ダグのエディット・ピアフを歌うシーンはわかってても圧巻で見せ場の一つ。(本人じゃないと思いますが)
個人的にはダグが初めてキャバレーに入ってきた時にダンサーがステージで踊っていた曲がユーリズミックスの sweet dreamsだったことがただ嬉しかった。
ベッソン監督にしか撮れない映画🎞️
愛と絶望と狂気と暴力と殺し合い。
生きづらさなんて生やさしい言葉は撃ち抜いて。
やなもの全部全部、ぶっ壊して、破壊して。
犬さえいればそれでいいよ。
犬並みの嗅覚で、同じタイプの人間も見抜いてしまう。
ここまで徹底的に破壊を描いてくれると、爽快で、ある意味、清々しささえ覚えました。
レオンの感動が蘇る、ベッソン監督にしか撮れない作品🐕✨
圧倒的にオリジナル。ベッソンはずっと好きだったので、とても楽しみだ...
圧倒的にオリジナル。ベッソンはずっと好きだったので、とても楽しみだった。暴力的な父はベッソンの世界そのもの。少女が出てこなくて、女優と精神科医が出てきた。
もちろん、ラストの圧巻の戦闘シーン。そして犬たち。
ベッソン
映画を長年観ていると誰もが嫌い(または苦手)な作品が、あることでしょう
自分にとって、その筆頭がリュック・ベッソンの「レオン」なのです(正確には完全版の方)
「レオン」は当時レンタルビデオで観たはずで、その時はオモシロイじゃんくらいの感想だったのですよ(あと、ゲイリー・オールドマンの怪演ね)
その何年か後に完全版が上映されると、当時20代の自分は職場の同僚だった女の子と渋谷に観に行きましたよ(ジャン・レノ人気だったしね)
何か、途中から「えっ⁉」の連続
「こんな話だっけ⁉」
観終わったあと、食事しながら「こんな話だっけ⁉」「確かに、私が観たレオンと印象が違う⁉」と二人ともビミョーな空気に
そう、一言でキモいんですよ!
ナタリー・ポートマンはまだ無名の子供だし、ジャン・レノは渋いけどオッサンですよ
日本はジャニーズ以降、イケメン俳優ばかりで、ジャン・レノみたいな渋めの俳優が少ないんですけど、ムリクリ例えるなら、子役時代の芦田愛菜がリリー・フランキー(もしくは昭和の藤竜也 ワカルカナ~⁉)と「レオン完全版」やっていると思っていただければ…(要は生々しいんデスヨ)
それからは、リュック・ベッソンは自分の中ではナシ!の監督になっちまったと…
ベッソンが「WASABI」を制作したとき、当時の国民的アイドル広末涼子を起用したのはいいのだが、それからの広末は奇行が目立ち、プッツン女優の仲間入りと(で、皆さんご存知、現在の広末に至ると…)
たまに、「レオン」が自分のベストムービーですと聞くと、決して否定はしませんが、「どこが⁉」「ああいう話はOK⁉」「マジデ泣けるの⁉」とシツコク聞く傾向が🎵ワルギハナイ
だから、今だに「フィフス・エレメント」「ジャンヌ・ダルク」「TAXi」は未見
「マラビータ」はデ・ニーロとミッシェル・ファイファーが出ていたので観た(内容、全然覚えていない)し、前作の「アナANA」は「ニキータ」みたいと思ったので映画館で鑑賞(結構オモシロカッタ!)
で、今作の「ドッグマン」(やっと本題に)
ポスター写真を見て、「ニキータ」「ルーシー」「アナANA」みたいなベッソンお得意の「女殺し屋」みたいな話かと思っていたら、全然違〜う
荒唐無稽な漫画みたいな設定で、途中までは「何だコレ⁉」と思っていたのだが、これはベッソン版「ジョーカー」みたいなDCコミックのダークヒーロー物だと理解すると納得デキタ
しか~し、面白くない⤵️(あくまで個人的なクソ意見デスヨ~)
主人公が「スリー・ビルボード」でサム・ロックウェルにボコボコにされて入院する可哀想なヤツや、「ニトラム」でサイコ野郎をやっていた俳優、今回ドラァグクイーン役なのだが、両足義足設定なので激しいアクションができないのデスヨ
その代わり犬が活躍するんだけど、犬映画なのに肝心の犬があまり可愛くない⤵️(あくまで個人のクソ意見デスヨ~)
ベッソンさんよー、いっぱい犬出せばいいってものでも…(以下自粛)
と、今作のベッソン映画はザンネンながら好みではなかったのですが、いろんなことも含めて誰かとア~ダコ~ダ語りたい映画となっておりますので、皆さん安心シテクダサイ!オモシロイですから!オワリ!
ちょいちょいかったるいけど、最高
とりあえず言いたいのは犬は死なないから愛犬家の皆も安心してくれ!
10代ならもっとぶっ刺さってたと思う、アンニュイで切なくて純粋すぎるが故に苦しくなるくらいの愛が溢れた映画。
色んな美しさに触れられる。
劇場でぜひ見てほしい。
リュック・ベッソンはエリック・セラとばっかりつるんでてそこも微笑ましい。
ベッソンソン
思い出したー!
おじさん若い頃だけどベッソンてヴェンダースとかジャンジャックべネックスとか同列に語ったりする文化が有って、これ理解出来なきゃダサいマウント有ったわーw
もう文化系美術系ん中じゃ次世代ゴダール、トリュフォーみたいに扱われてましたよ。
レオン以降かな、今じゃ んな訳有るかーー!!ってボケた価値観だけど、ベッソン作品て大衆向けじゃ無くアートな時代有ったのよ。
すっかりレオンとフィフスエレメントに、そんな思い出消してたけど、こんなんも作っちゃうんよリュックベッソン
わー今作その間取ってきたなー、レオン期待してした若い世代はどう思ったんだろ?
若いってもレオン30年くらい前かw
でも今作、キリストへの信仰、生きて行く術としてのバイオレンス、わんわんおですお。
彼が持つ筈だった物、家族、幸せ、五体満足な肉体、愛とか恋、人生。
それを別の形にしたのがわんわんだったんだろうな。
だからイヌさんは彼の手足のように忠実で時に心も代役してくれてたんだろうな、だから彼は最後自分の足で立ち、神たる十字架に張り付くんだろうな、自分の一部で有る犬達に囲まれ。
彼に取っては性別も不要でドラァグクィーンに美しく響く歌声とステージは犬無くてもステキだったもんね。
あとマリリンモンローでショットガンぶっ放つ絵はカッコよかったぞー!
犬がポイントの作品。凄い作品。
凄い作品だった。
女装で犬好きな男の壮絶な作品だったとは。
人間と犬の関係を改めて考えさせられた。
ドラマ、アクションと展開が目まぐるしい。
犬がポイントになる作品が昨年の枯れ葉、今年の落下の解剖学など多い。
しかし、ふと思った。これ、もしかしてデユックベンソン流ジョーカー?
それにしてもあるシーンでギャングの子分がなぜか阪神
タイガースのユニフォームを着ていたのは不思議だった。
バイオレンスアクションということで鑑賞しました。 虐待がリアルすぎ...
バイオレンスアクションということで鑑賞しました。
虐待がリアルすぎて、耐えられないです。
ワンちゃんが救いで とてもお利口さん。
犯罪は。。。
シェイクスピアのことは全く知らないですがあの場面は涙線が緩んでくるのが分かります。
設定が突飛すぎる
設定が突飛すぎて感情移入できませんでした。そこが僕には雑に思えました。
例えば主人公・ダグラスの父は闘犬を仕事にしており、常に飢えさせておきたいため、犬に餌を与えると激怒します。その怒り方は尋常ではなく、とんでもない暴力を振るいます。ある日、ダグラスが犬に餌を与えていることを知ると、父はダグラスを檻に入れてしまいます。以来、ダグラスは犬とともに生活をすることになります。
この設定なんてまさに突飛すぎて感情移入できません。
また、ダグラスは「富の再分配」と称し、犬たちを富豪の家に侵入させて盗みを働きます。そのやり方は、たとえ本当に富を再分配していたとしても、到底、共感できるものではありません。しかもダグラスはお金に興味はないと言いつつも、富豪から盗んだ装飾品を自ら着用して舞台に出演し、金庫に保管しています。これって富の再分配と言えるでしょうか。
みたいな感じで、共感したり感情移入したりする要素がなく、突飛すぎるので、子どもが何の裏づけも検証もなく思いつくままアイディアを出して行って、それを繋げて映画にしたような印象を持ちました。
ただしこの作品の通底には常にキリスト教があり、それ故僕には理解ができなかったという面はあると思います。キリスト教や聖書の知識があればもっと違った印象を持ったのかもしれません。おそらくキリスト教社会で生きてきた人には理解できるのでしょう。でも僕には分かりませんでした。
じゃあこの作品が面白くなかったのかというと、そういうわけでもありません。ダグラスは自分の理解や常識の外にあるキャラクターなので、そういう人物が何を考え、どういう人生を送ってきたのかということには興味があったりします。だからこの作品が、ダグラスへのインタビューによって構成されているのは秀逸だと思います。ダグラスには共感できないけど、精神科医のデッカーには共感できるんですよね。
実際にイタリアで起きた事件を基につくられたそうです。父と兄から虐待を受け犬小屋で犬達と暮らした少年は犬とコミュニケーションがとれるようになる❗
サスガリュック・ベッソン脚本監督❕
子供時代に犬小屋で成長した少年は犬の保護センターで働いていたが、その施設が閉鎖されることになり、犬達を養うためにクラブ歌手になろうとする。そこで、彼が舞台でエディット・ピアフを歌う❗
感動ものの歌唱力です❕
しかし、それでも犬達との生活費が足りず、犬を使ってお金持ちの家から宝飾品を盗む‼️この犬達の演技も凄い‼️最後は殺し屋に命を狙われるが、この殺し屋達も犬達と一緒に全員をコロス‼️
また、収監されていた留置場から犬達を使って逃げ出し、最後は多くの犬達に看取られて路上で息絶える❕
見応えのある映画です(o^-')b !
【犬の映画】
「レオン」の監督が描く、孤独な男の物語。女装の理由、車椅子の訳、そして沢山の犬達となぜ生きているかが次第に明かされていく。ノワールな雰囲気もさながら、ワンちゃん達の微笑ましい名演技にも注目。
◆概要
2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。
【脚本・監督】
「レオン」リュック・ベッソン
【出演】
「ゲット・アウト」ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
「フレッシュ」ジョージョー・T・ギッブス
「ザ・ベイ」クリストファー・デナム
【製作費】2000万ユーロ(約30億円)
【公開】2024年3月8日
【上映時間】114分
◆ストーリー
ある夜、1台のトラックが警察に止められる。運転席には負傷した女装男性がおり、荷台には十数匹の犬が乗せられていた。「ドッグマン」と呼ばれるその男は、自らの半生について語り始める。犬小屋に入れられ、暴力を浴びて育った少年時代。犬たちの存在に救われながら成長していく中で恋を経験し、世間になじもうとするも、人に裏切られて深く傷ついていく。犬たちの愛に何度も助けられてきた彼は、生きていくために犬たちとともに犯罪に手を染めるが、「死刑執行人」と呼ばれるギャングに目をつけられてしまう。
◆
◆以下ネタバレ
◆
◆DOGMAN
「神は人間に犬を与え給うた」との格言が記される冒頭。本作において神と犬が重要なキーである事もここに示される。ダグラスは犬を与えられた事も、小指を失った事も、脚を不自由にした事も神の思し召しと説く。ケージ内で兄が貼った「神の名のもとに」(IN THE NAME OF GOD)が、裏側からはDOGMANになる描写が秀逸。“神の名のもとに”という信念のもとに信じられない愚行を重ねる家族、その反対にケージという地獄の中でも犬との絆を築いていく表裏の図式が、映像としても文字面としても巧みに表現されていた。そしてこのシーンこそが、その後ダグラスが小指を犬に運ばせるまさにDOGMANとなった、象徴的なスイッチにもなっていたと思う。不運な少年期を過ごし障害までも負ったダグラスが、職を断られ続けるシーンに心が痛む。ついにありついたキャバレーの控え室でメイクを施す様子はどこか「ジョーカー」('19)を彷彿とさせる。しかし本作では、“神が与えたもうた”犬のおかげでダグラスも人の道を外す事はなかった。
◆犬
2023年の「パルムドッグ賞」は、「落下の解剖学」のボーダーコリーに渡ったが、本作のワンちゃん達にも同等の賞を与えてほしい笑。ギャングの“タマ噛み”から、泣き崩れるダグラスに何匹も寄り添う優しいシーンもあれば、ラストのギャングとの“犬殺陣”もある。ダグラスがケーキを作る材料を集めるシーンは特に、無塩バターの当番を待ち続けるコーギーが何とも微笑ましい。ダグラスが前半で語った、犬の唯一の欠点である“忠誠心”。まさにその通り、ダグラスにいつも寄り添い、時に悪行ではあるものの、その手足となって働く犬たちの存在がとても優しい。本作を見て犬が欲しくならない人はいるのだろうか笑。
◆ラスト
車椅子から立ち上がったダグラスに十字の影が重なり、まるでキリストのような肖像となるラスト。思えば、彼が車椅子を立つのは、ショーで“彼のなりたい何者か”になる時(エディット・ピアフになりきって歌うケイレブの恍惚の表情がとても印象的)。不自由な体になりつつも、冒頭の“神が与えたもうた”犬たちによって自由を得たダグラス。本作で終始、彼は冷静に神の存在を言葉にする。彼の最後の選択は、義賊としての行いから脱し、人に“与える”存在である神となる事を求めた、あのラストはそんな風に自分には思えた。ダグラスは、エヴリンが暴力夫に怯える“痛み”を理解し寄り添い、また棲家の番犬だったドーベルマンが彼女を見守るように佇んでいたのも、そう考えると頷ける。そんな“神”の存在が犬たちにも通じ合い、ダグラスの周りに次々と伏していくラストカットがとても印象的だった。
◆関連作品
○「レオン」('94)
リュック・ベッソン監督の代表作。ジャン・レノとナタリー・ポートマンの出世作でもある。Netflix配信中。
○「コロンビアーナ」('11)
レオン続編の頓挫後、そのアイデアを元にして作られた精神的続編。「ニキータ」('90)と合わせて実質的な三部作と言われている。Hulu配信中。
◆評価(2024年3月8日現在)
Filmarks:★×3.8
Yahoo!検索:★×3.1
映画.com:★×3.6
まさにドッグマン
犬、犬、犬!良かった!最高のチームプレイの勝利!どの犬も殺されなくて良かった💦どの犬も可愛かった。
独特な世界観だったけど、話の中には考えさせられる部分もあり、中々良かった。面白かった。
犬たちの慟哭
かつてペットとしてもてはやされた犬たち、人間の都合や気まぐれで捨てられ、かろうじて善意ある活動によりシェルターに拾われた彼らと心を通わす一人の男。
彼もまた親に捨てられ虐待されて壮絶なる不幸な人生を送ってきた。そんな男と犬たちの社会に対する悲しい復讐劇。
行き過ぎた資本主義社会では格差は固定化されてその差はどんどん大きくなるばかりだ。富裕層への税制優遇がそれに拍車をかけてきた。作られた格差社会では貧困層はもはや自力ではそこから抜け出せない。犬たちを使って富裕層から金品を盗みだすところは単純に胸がすく思いがした。犯罪なのはわかっている。しかし巨悪は野放し、法を作る政治家は所詮は富裕層とグルなのだ。富裕層と政治家が作り上げた格差社会の中でダグラスたちが行うのはそんな社会に対するささやかな抵抗だった。
犬使いのドッグマンと呼ばれた男、捨てられた犬たちがたどる運命のごとく彼は死へ向かって歩き出すしか道はなかったのだろうか。
犬たちの慟哭がこの社会に響き渡る。
祝・リュック・ベッソン新境地でご復活!
ここ数年のリュック・ベッソンは、代表作『ニキータ』のセルフパロディやパッとしないアクションばかりだったけど、今回はストーリーで観客を引きつけるタイプの作品でまさに新たな一面が見られた映画でした。警察の検問で、犬を満載したトラックを運転していた血まみれの女装の男性が保護される所からして、つかみはバッチリです。その後,警察の精神科医との会話から明らかになる主人公の驚くべき悲惨な過去の語り口が絶妙でグイグイ映画に引き込まれます。家族や社会から孤立し、唯一仮面をかぶり別の自分になれるのがドラァグクイーンの舞台と言うのは説得力があり、ピアフのシャンソンのパフォーマンスには圧倒されます。一方で、保険会社のオプやギャング達の死体の処理方法はおぞましく、主人公のイメージがマイナスになるのが残念。役者は皆さんお馴染みでない方ばかりだけど、主役のケイレブ・ランドリー・ジョーンズは、この異様な役柄を最後までキチンと演じていたのが印象的でした。
猫派もニッコリ
若き日のミッキーロークを思わすような色気がありますね、ハマり役です。ジョーカーの後ということもあり不利ですがワンちゃんのおかげで別路線へ。
リュックベッソンの銃撃戦は自分には合わないので-1
危険な映画
面白かった。DOGってGODの逆だから、キリスト教圏の人にとっては特別な意味合いをもった単語なんだろうなー、と思った。聖書では犬は悪い書かれ方をしていることが多いから、神に見放された存在、みたいな意味合いもありそう。
ダークヒーローみたいな感じなんだけど、とにかく不遇な生い立ちや社会状況ゆえにそうなった、というところが、「ジョーカー」と同じ。
こういう映画が出てくるのは、貧富の差が拡大しているということと、それが原因で社会が不安定になっている(貧しい人たちの不満が鬱積している)ことの反映なんだと思うと怖い。犯罪者である主人公に共感してしまう危険な映画。
もともと主人公は健全なドッグシェルター(保護犬の施設?)を経営していたのに、公的資金の削減だとか近所の苦情とかでなくすことになって、そのせいで犯罪者であるDOG MANが生まれたんだと考えると、すごく示唆的だなと思う。
社会の暗部や解決が難しい課題があって、それをかろうじて引き受けてくれる、人がやりたがらないいわゆる汚れ仕事みたいのがあって、法の中で管理できてた状況があるのに、それを解決するんじゃなくて、安易に失くすとか見えなくすることで、管理不能な状況になる、っていう…。社会問題が悪化していくときって必ずこういう過程がある気がする。
ラスト、女性の精神科医がひどいことになるんじゃ…、という不吉な予感がしたけど、なんにもなくて良かった。でも、もしかしたら彼女が「痛み」を共有できる人じゃなかったら、助かってなかったんじゃないだろうか。
主人公の神様との向き合い方が面白かった。神様をうらむんじゃなくて、むしろ常に敬虔な態度をとっている。状況によって自分は悪人になった、と悟りきったように話すくだりは、仏教の考え方に通じるものがあるなー、と思った。彼が自分の行いに罪悪感を持たないのは、そうさせているのは神様だから、と考えている気がする。
「装うこと」もテーマになっている。シェイクスピアの演劇の場面では、装うことによって真実の自分を表現する、という考え方が語られる。これはヒーローが変身することによってパワーを得ることと何かつながりがあるように感じた。
悪役が男性や白人にかたよってるような気がしてちょっともやもやした。主人公がドラァグクイーンになったのは、(父親や兄と同じ)男性である自分を否定したかったから、と考えられなくもない。
ベッソンらしい一作
これは他の人が言っているようにファンタジーなのか?結構笑えるところもあったのでファンタジーコメディか?であればラストも理解できるかも。
なんでお母さんは出て行ってから通報しなかったのか?あまりにチンピラが弱過ぎ。エブリンのストーリーもあった方がストーリーに厚みが出たかも。ラストは考察すれば理解できるものなのか?
全体のストーリーは悪く無いが、尺が足りない。ドラマの方が向いているのかもしれない。にしても不思議な作品だった。
そして犬が1匹も傷つくことがなくてよかった!!
テンポが悪いなと感じました
犬を使って義賊的行為を行なっていた女装男性「ダグラス」の話ですが、過去の回想シーンが多く、いろんな人を助けているダークヒーローって感じではなかったです。
クライマックスのバトルアクション(ほぼ犬)はリュック・ベッソンらしくてそこだけとてもワクワクしましたが、設定におそらく無理があったのではないかと感じました。
「レオン」や「96時間」みたいなものを期待すると全然違うので、どこに重点を置いているのかわかりにくかったです。
ジェンダー問題を取り上げているという感じでもなく、ただ自分の存在を上塗りするために女装をするというのもちょっと共感がしにくかったです。
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