「振り切り方がもう少し。」DOGMAN ドッグマン カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
振り切り方がもう少し。
リュック・ベッソン監督作品を劇場鑑賞するのは多分「フィフス・エレメント」以来で本当に久々。
犬小屋に数年間閉じ込められて育ったことから犬と友達になり、自在に意思疎通ができるようになった男ダグ(ドッグのダジャレ?)の半生を描いた話。
正直な感想としてはファンタジーなのかバイオレンスなのかどちらにも振り切れず中途半端な印象。
クライマックスのバトルシーンも本人の動きが少ない分、犬たちの活躍や仕掛け罠など他の作品との差別化は見られたがいかんせん地味さは否めず、さらに女装も必然性が感じられず一風変わったキャラ作りの一つの手段としか思えなかった。
何よりも主人公は立てないと言ってたのに少し歩けたりと本当に中途半端な感じしかしなかった。
ただベッソンが昔から終始一貫して描きたかった誰からも愛さず孤独で救われないヒーロー/ヒロインのフォーマットにはしっかりとはまっており、「サブウェイ」以来のファンからするとホッとさせてくれたという側面もあり嬉しかった。
ダグのエディット・ピアフを歌うシーンはわかってても圧巻で見せ場の一つ。(本人じゃないと思いますが)
個人的にはダグが初めてキャバレーに入ってきた時にダンサーがステージで踊っていた曲がユーリズミックスの sweet dreamsだったことがただ嬉しかった。
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