「祝・リュック・ベッソン新境地でご復活!」DOGMAN ドッグマン シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
祝・リュック・ベッソン新境地でご復活!
ここ数年のリュック・ベッソンは、代表作『ニキータ』のセルフパロディやパッとしないアクションばかりだったけど、今回はストーリーで観客を引きつけるタイプの作品でまさに新たな一面が見られた映画でした。警察の検問で、犬を満載したトラックを運転していた血まみれの女装の男性が保護される所からして、つかみはバッチリです。その後,警察の精神科医との会話から明らかになる主人公の驚くべき悲惨な過去の語り口が絶妙でグイグイ映画に引き込まれます。家族や社会から孤立し、唯一仮面をかぶり別の自分になれるのがドラァグクイーンの舞台と言うのは説得力があり、ピアフのシャンソンのパフォーマンスには圧倒されます。一方で、保険会社のオプやギャング達の死体の処理方法はおぞましく、主人公のイメージがマイナスになるのが残念。役者は皆さんお馴染みでない方ばかりだけど、主役のケイレブ・ランドリー・ジョーンズは、この異様な役柄を最後までキチンと演じていたのが印象的でした。
ストーリーの引きつけ力に共感です。
目が離せませんでした。
おっしゃるように、あの落ち着いた語り口がモノをいいますね。
犯罪がバレた興奮がない。
むしろ、懺悔のようにすべてを静かに明かし終わりに向かった。彼はエヴリンにならわかって貰えるのに気がついた時、あのラストを決心したのではと思いました。
シネマディクトさん、コメントありがとうございます。「レオン」しか見ていないので、先入観も期待も持ちようがありませんでした。小さい女の子が出なかったのはほっとしました。
ケイレブの目の色と睫毛が役に合ってもいたし合ってもいなかったし。優しさと憎しみが表れてましたね
共感&コメントありがとうございます。
キャバレーは新しいと思いましたが、「グランブルー」エンゾのピアノ、「ニキータ」のモーツァルト、「レオン」パントマイムと片鱗は有りましたね。