オッペンハイマーのレビュー・感想・評価
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オッペンハイマー
ロンドンでみてきました。
すでにこの映画をみた友人から割とショッキングなシーンはあるよ。と言っていたので、イギリス人でも
どこに原爆を落とすかの会議をしているシーンは衝撃だったよう。
ただ反対にすごく良かった!という同僚もいるので、見た方はやっぱり人それぞれ。
日本で上映されるかまだわからないってのはこのシーンとこのシーンがあるからだろうなとわかったけど、原爆を肯定している映画ではないし、
主人公の苦しみも描かれているから、全部が全部日本のことではない。
ただ不愉快に感じるシーンは確かにあった。
2つの原爆をアメリカ軍が実験場から持ち去っていくシーンはこれから日本に…と思うと辛かったです。
もっと原爆の怖さ、オッペンハイマーが感じた恐怖が描かれててもいいのかなとは思った。
ただどう捉えていいのかわからなかった。
オッペンハイマーは、一人の科学者として爆弾を作って、決してどこかに落とすために作った訳では無い。
ただ科学者としての成功。でもそれは多くの人が死んでしまう結果を招いた。
もう一つむむ。と思ったのがトルーマンのセリフ。オッペンハイマーが自分が人々を殺したと、自分の手に血がついている。といった時に「君が原爆を落としたのではない、俺が落とした。」と言っていて、
あれをどう捉えていいのかわからなかった。
オッペンハイマーへの慰めの言葉には聞こえなかった。
アインシュタインが出てくるのも二人が苦しみを分かち合える所があったからなのかなとも思う。
日本人とは違う視点知るというふうに見るとちょっと違ったふうにみれるのかな。
あとは俳優、女優さんたちは圧倒的にすごかった。
キリアン・マーフィー、ロバート・ダウニージュニアには拍手。
確かに技術はすごいけど、わたしはすごいよかった!またみたい!とは言えない。
難しいからこそもう一度観たい。というほうが強い。
反戦映画ではない。だが原爆肯定映画でもない。
8月某日、ロンドンで鑑賞。
ヨーロッパでも映画の広告をかなり見かけ、こちらでも注目されている映画だと感じていた。ただ、他の方のレビューがあまりにも偏っているように感じたので、このレビューを書く必要を感じた。
映像と音楽の描写などは、さすがノーラン作品だと感じたが、別にこの映画は「反戦・反核」を目的とした映画ではない。しかし、アメリカ映画にあるような原爆礼賛の映画でもない(ちなみにノーラン監督はイギリス人だ)。
この映画はオッペンハイマーという一人の男の数奇な人生を描いたもので、それ以上でもそれ以下でもないのだ。
だからこの映画に「核の悲惨さ」や「原爆投下の是非」を問うこと自体がナンセンスだと感じる。
映画のハイライトとも言える、ロスアラモスの核実験のシーンはやはり圧巻であった。たしかにあのシーンだけ切り取れば日本人には拒絶反応を感じる人もいるとは思う。ただし人が被爆するようなビジュアル的にキツいシーンは出てこない。それよりも、オッペンハイマーの想像の中で起こる、音と光の妄想のほうがむしろ想像を掻き立てる分怖いようにも感じる。
ノーラン監督が原爆肯定であるかのような評価も見受けられたが、私はそんなことはないと思う。原爆を恐ろしいもの(作ったオッペンハイマーですら悪夢に苛まされるような)として描くメッセージは、欧米が作る原爆映画ではターミネーター2に次ぐぐらい強烈である。それをグロいシーン抜きで実現したノーランはさすがだ。
またオッペンハイマーも、明らかに日本への原爆投下を後悔していた。それは投下後の彼の暗雲たる態度でよく伝わる。
戦争終結後、オッペンハイマーは赤狩りやロシアスパイ疑惑など、とても名誉ある者とは思わぬ扱いを受けることになる。この辺は当時のアメリカの赤狩り事情を知っていないと、ついていけなくなるかもしれない。詳しくない方は予習をオススメする。
まとめとなるが、この映画はオッペンハイマーの人生を描いた映画であり、反戦・反核を目的とした映画ではない。ただし、原爆開発した科学者の数奇な運命に興味がある人ならば、見る価値は充分にある映画だと思う。
反戦映画ではない
クリストファーノーラン監督も大好きだし、キリアンマーフィーも大好きだし
だから二人の作品は逃さず見ています。二人が組むのはバッドマンビギンズからこれを含め5作品目かな。
まず、最初に褒めときたいのはキリアン。
本当に素晴らしかった。ビジュアルも100点、常に憂いと絶望の淵に立たされた人間の心情を完璧に演技できていたと思う。
だからこれはオッペンハイマーの半生であり、伝記映画です。
んで、ここからがノーラン監督で
彼はこれを反戦映画だと言っていたけど原爆の悲劇はほぼまったく出てきません。
もちろんその描写のあるなしで語るべきではないですが、おそらく広島長崎のことは何も勉強していないのかな?
度肝を抜かれたのがニューヨークタイムズに語っていた劇中のセリフ変更の話で
軍部上層部の人間が京都に所縁があったことで、京都が対象から除外されたことは日本ではある程度有名ですが、それをセリフにしたことをとても興奮していました、
馬鹿かこいつと思いましたね。
家にあるノーラン作品を全部捨てたい気分になりました。
ヨーロッパで鑑賞しました
もし日本人でなくてアメリカ人の立場なら、もう少し楽しんで観れたと思います。
CGを使っていないということですが、原爆実験の箇所は本当にリアルでした。
オッペンハイマーの恋模様も描かれますが、かなりwomanizerということが分かりました。てか不倫してるし。
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