劇場公開日 2024年3月29日

「被爆国日本として期待外れ」オッペンハイマー まいまおさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0被爆国日本として期待外れ

2024年4月20日
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悲しい

怖い

難しい

まず構成に難があり時間軸が並行して描かれるからわかりにくい。奇を衒う必要は無い題材なのに癪に障る。
NHKで観たオッペンハイマーの
特集の方が良かった。
ノーランのインタビューでは、オッペンハイマーの視点で描いたから敢えて実際の犠牲者の被爆の描写を入れなかったらしいが(本人はその様子から逃げて見てないから)、唯一の被爆国としてはそれが許せなかった。
イメージ画像みたいに原爆投下成功シーンを見て拍手喝采しているアメリカ人の皮膚がただれる幻を見る描写はあるが生ぬるい。
その拍手喝采するアメリカ人を
見て、怒りと悲しみで涙が止まらなかった。
戦後も被爆の影響で長年苦しんだ人が沢山いるのに。。
戦時中の狂った人間を描写するには良かったかも?
戦争や原爆、核がいかに残酷残虐な殺害行為になるか知らしめる描写は、犠牲になった殺害した人数を早口にまくしたてる程度なのか、と残念な作品。
オッペンハイマーの不倫描写とか邪魔だし要らないから、苦悩や原爆や戦争の恐ろしさをもっと強烈に描いて欲しかった。
所詮、未だに戦争を仕掛けるアメリカ人によるアメリカ人のための映画だなと感じた。

まいまお