劇場公開日 2023年10月20日

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「映画は創作。現実との境界線をはっきり持って見れば、ショッキングな場...」悪い子バビー ゆうきさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5映画は創作。現実との境界線をはっきり持って見れば、ショッキングな場...

2023年11月5日
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鑑賞方法:映画館

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映画は創作。現実との境界線をはっきり持って見れば、ショッキングな場面も苦痛ではない。
人間の産業活動の結果、行き着いた果てで⚫︎処分されている動物たちが今現在の日本にいるという現実を考えれば、映画で見せられてる描写は単なる創作で、現実はもっと酷いということを認識させられる。
もちろん映画制作において動物を傷付けることは一切していないらしい。映画は創作だが、観るものは感情を揺さぶれる。

「人はどのようにアイデンティティを確立するか」
というのがこの映画の一つのテーマに感じられた。
それを確立するまでに、さまざまな障壁や束縛があるということも描かれている。その障壁や束縛は人によって”親”であったり、更にその”親”を束縛しているのは「宗教」であるのかも。
その中で色々な人と関わり、色々な人の思想の一部に影響を受けることで、ようやく自分の個性がシルエットとして現れてくるようだ。他人の真似事から始まり、やがて唯一無二の表現方法を得ることでアイデンティティを確立するのだ。ここまできて人間は初めて真に自立して大人(パパ、ママ)になることができる。

聖歌、バイオリン、バグパイプ、オルガン、ロック

ゆうき