つ。
劇場公開日:2024年2月24日
解説
佐賀を舞台にした映画を製作し、都市と地方のクリエイティブの垣根をなくすことを目標に掲げた佐賀映画制作プロジェクトチームによる長編作品。プロの映画人と地元の学生や佐賀にゆかりのあるスタッフが集い、全編佐賀県内ロケを敢行。地方都市ならではのノスタルジックな風景のなかで、生きづらさを抱える人々に向けて描いた青春映画。
佐賀県の田舎に住む高校3年生の副島祐樹は、大学受験を控えるなか、うまくいかない人間関係や成績不振、出来の良い弟と比較される日々に焦りを募らせていた。そして迎えた大学入学共通テストでカンニングをしたことがバレた祐樹は、その場を逃げ出し、深い森のなかへ分け入る。そこで、自己責任の名の下に、ルールにしばられずに自給自足で生きる人々のコミュニティに遭遇する。そこに暮らす、どこか変わった人々との共同生活を通じて、祐樹にも少しずつ変化が生じる。
タイトルの「つ」は佐賀の方言で「かさぶた」のこと。ままならない日常から逃げ出した主人公が自分の居場所を求めて悩み、傷ついた先にできたかさぶたを意味し、傷を負うことがやがて新しい自分を作るというメッセージが込められている。
2023年製作/87分/PG12/日本
配給:ミカタ・エンタテインメント
劇場公開日:2024年2月24日