「「ただで起きないために転ぶ」」青春ジャック 止められるか、俺たちを2 sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
「ただで起きないために転ぶ」
1982年。ビデオに押され映画館離れが進む中、若松監督は名古屋でミニシアターを始める。支配人にビデオカメラのセールスをしていた木全を起用。大学の映研に所属する金本がアルバイト。高校のときから若松監督に憧れる井上は、大学入学後に監督へ弟子入りし。
前作から6年、舞台は10数年後。雰囲気が、ずいぶん変わりました。監督に近い世代や思想の人が中心だった前作に比べ、彼の子供に近い世代が中心。井上はちょうど自分と同世代で親近感があります。タイトルも良い感じです。若松プロにいた人たちが次々成功しスゴイなと思い、「自分だけ貧乏」と嘆く監督に愛着がわきます。人を育てるわけじゃないような気がするけど、人が育つ監督なのかな。
井浦新の、監督役がやっぱりいい。東出昌大は、無邪気な声としゃべり方が役に合ってます。
前作同様、時代考証はちょっと緩い。「そんなの黒澤じゃねえんだから」と監督なら言ってただろうな。
「ただで起きないために転ぶ」というセリフがいい。転んで、ただで起きてばっかりだった自分を反省。
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