「作品通り「ミニシアター」で見ることに意義がある作品。」青春ジャック 止められるか、俺たちを2 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
作品通り「ミニシアター」で見ることに意義がある作品。
今年372本目(合計1,464本目/今月(2024年10月度)23本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
この作品は「~2」とあるように後編ですが、他の方も書かれている通り前編とのつながりがほとんどなく、かつ、「~1」と続けてみることが難しい(ミニシアター中心のため、交互に放映されていることも)ところですが、特段「~1」を意識する必要はないと思います(「~1」ってどんな展開だったんだろう?)。
映画の展開の筋としてはいくつかありますが(現在、2023~24年のようにあまりに大きい筋や極端なトリックは存在しない)、映画内でも触れられる名古屋の現在でも存在する「シネマスコーレ」にまつわるお話で、ここはミニシアター好きの方にはたまらないのでは…と思います(行ったことはないんですよね。名古屋等でライブ等があればホテル宿泊のついでに行けるんですが…)。
それこそ映画の撮影当時ではまだ(今でいう)ミニシアターと「普通の」映画館との差があまりなく(技術的に差がつかなかった)、せいぜい言って「シアター数が違う」くらいでしたが、現在2023~24年ではかなりの差があり、一方でミニシアターも「差がある」ことを理由に閉館等しているわけではない(したところ、する予定のところもありますが…)のはご存じの通りです。つまり、2024年時点でもミニシアターはミニシアターなりで活路を見出しているわけで、それは大手の映画館ではおよそ見ることができないレア番組を見ることができる、あるいは連日のように舞台挨拶があるといった、大手映画館にはない部分があり(大阪市では、この「シネマスコーレ」は、およそ「シアターセブン」にあたるのかな、と思います。実際、観たのもそこですし、雰囲気的にも似てそう)、ミニシアター独自の番組構成が好きという方も多いですね。
映画のストーリーは、特段その実在する映画館にまつわるドキュメンタリー映画ではないので他の部分も多々出てくるのですが、登場人物や24年時点でも存在する同映画館との関係で、どうしてもドキュメンタリー映画「的に」見る方は多いんじゃないかなと思います。その中にはミニシアター独自の工夫や苦労も描かれていてよかったなといったところです。
採点上特段気になる部分はなかったので(画質が少し荒かったですが、古い作品なので仕方なし?)、フルスコアにしています。