「青春って、バカだけど愛おしい!」青春ジャック 止められるか、俺たちを2 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5青春って、バカだけど愛おしい!

2024年3月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

若松監督のことも知らず、前作があったことも知らずに鑑賞しました。
つまり、関連する予備知識は何もなく、映画に出てきた中でも、知ってるのは赤塚不二夫、文芸坐、文芸地下、森田芳光、山本晋也くらいで、あとは聞いたことあるかなという程度の半端ものです。

だからこそなのかもしれませんが、純粋にタイトル通りの青春群像としてメチャクチャ楽しめました。

言葉にできるような理屈立った理解ではないけれど、なんか直観的に腹落ち(納得)したことだけは分かる!
それは自分がやりたいことが見つかった!ということでモヤモヤしていた自分と折り合いがついた、ということでもある。

映画を作るのに、主要スタッフ全員が100%納得ずくということがあり得ないこと。
強引に突き進むタイプの監督であっても、あちこちに小さな不満を抱えながら、限られた予算や人員や時間の中でやり繰りしていること。
ほぼ全員が何かしらの後悔ややり残し感があるのに、いざ映画が出来、観客の前で披露できた時にそれなりの達成感と次はもっと頑張ろうと思えること。

監督、脚本家、俳優、その他大勢の裏方…
何かを表現しようとする人たちのエネルギー、パワー、もどかしさ、人間関係からの苛立ち。
そんなこんなのすべてが凝縮されているから、自分ごとのようでもあり、俯瞰的に笑ったりもできる。

映画作りだけでなく、仕事におけるチームプレイで悩んでる人なら誰でも共感できる、素敵な映画です。

井浦さん、東出さん、芋生さん。
この3人のことを知ってる方も知らない方も、この作品一発で大好きな俳優さんになると思います。

あ、忘れちゃいけない支配人の奥さま!!
男女の別を問わず、こんな素敵な配偶者でありたい!!

グレシャムの法則
Mさんのコメント
2024年4月28日

井浦さん、東出さん、芋生さん。とても素敵でした!
コムアイさんも、とてもよかったです。

M