人生は、美しいのレビュー・感想・評価
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家族ドラマ〜ちょっと泣けた〜
悲しい物語をユーモアを混ぜた作品で、少し切なさがあったり、最後は涙でとても良い映画でした。 随所にミュージカルが入る点は、ちょっと多く場面によっては無くした方が良かった。 人間亡くなってからではなく、逝く前に笑顔でお別れをするべきですね。 そんな風に思わされました。
笑・涙・楽の好バランス作
ジャンルとしては余命宣告モノとミュージカルの組み合わせというちょっと変わった作品。終盤まではガンで余命2ヶ月の妻の初恋の人探しに渋々付き合う夫とのロードムービーを横糸として、夫婦それぞれの回想シーンが縦糸となって物語が進行し、節目節目で歌と踊りが展開される。この夫婦の役者さんたちが上手くコミカルで余命モノの重さを過度に感じさせない。 恋人探しが意外な結末を迎えた終盤は、夫婦愛の話に突入するがお涙頂戴になりがちなところをミュージカルシーンに救われる。 笑って泣いて楽しんでが絶妙にバランスした想像以上の良作でした。日本人のミュージカルって妙に浮く気がするが、韓国語の発音のほうが音楽にハマりやすいのかも。
敢えて入れた「、」の意味
文化の日、午前回のシネマート新宿は今日が初日の『人生は、美しい』。ハングルの原題『인생은 아름다워』にも「、」句読点に代わるスペースが入ってますが、むしろハングルでは文節毎にスペースを入れるのが基本のようなので、邦題がそれに合わせた書き方。そして、映画を観ると敢えて入れた「、」の意味を理解します。 本作は事前情報として、劇場(多分、ヒューマントラストシネマ有楽町)で一瞬予告観た覚えがある程度で、折々に挟み込まれるミュージカル要素などは今回映画を観ながら「こういう映画だったのね」と知りました。別に嫌いではないんですけど、何というか内容も仕上がりもよく言えば「クラシック」。既視感もあるし、脚本そのものはベタですね。と言うか、主演のお二人が私と同世代なこともあり、むしろキャラクター設定は「一昔前感」すら感じます。 まず、早々に出だしからセヨン(ヨム・ジョンア)に対する夫ジンボン(リュ・スンリョン)のあんまりな態度や物言い(今どきはこれを「不器用」では済まされない)に始まり、息子、娘などもちょっと酷すぎて、物語が展開する場面になり、セヨンが「出ていく!」と言い出したのを、私の心の中でも「そうだ、そうだ、出て行っちゃえ!」と彼女を後押ししています(笑)。ところが、そこはセヨンの可愛げの現れ。それこそ、演じるヨム・ジョンアのチャームそのものですね。なんなら、それを救いに最後まで見続けた感が否めないというのが正直な感想です。 終盤には「お約束通りの展開」でホロリと泣かされる(ただし、中高年にとっては単なる生理現象)シーンもありますけど、相変わらず私の心中では「これでチャラになるかよ」と悪態をついています。でも、私と違ってセヨンは優しい。彼女の写真を見ながら、セヨンの家族に対する「妻、母としての無償の愛」なのだと、苦々しくも納得することにしました(笑)。 なんて、今回は自分の心情をコミカルに織り込んでみましたが、一方で今年、私と同世代でセヨンのように娘と息子がいらっしゃる友人の女性が亡くなり、しばらくショックを引きずり、また相変わらず彼女を思い出すたびに淋しい気持ちになることもあって、ちょっと重なる部分のあるこの作品に対して厳しい目線で見てしまっていることも否めません。でも、人生を思い返し、そしてそれを「美しい」と思えるか?と振り返ると、内容がタイトルに全く追いつけていないような気がしてしまいました。 まぁ、配信で十分な内容だと思います。残念。。
現実を直視する怖さを乗り越えて、生きるということ
命の期限を知った時の気持ちとはどんなものなのだろう?きっと怖いだろうと思います。その怖さや不安から来るのだろうと思い見ていたけど、セヨンに対する夫ジンボンの言葉は何て冷たい人なんだろうと思いました。でも、セヨンの初恋の相手を探す旅に出て、ジンボンのセヨンに対する本当の想いが分かって納得。懐かしい友人や親戚たちの前でのセヨンのスピーチで、子供たちへの想い、ジンボンへの想いを語るシーンではこらえ切れずに涙が溢れました。劇中にミュージカルのように流れる曲の数々が物語を彩ります。決して明るい題材の作品ではないですが、暗さを感じさせない、むしろ明るさを感じる素敵な映画でした。 人生は、美しかったです。
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