ドラキュラ デメテル号最期の航海のレビュー・感想・評価
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ドラキュラ以外めっちゃ良い
木造帆船の解像度、セット、どれを取っても高クオリティで素晴らしい〜。小汚くて暗くて臭そうで不気味な夜の船最高!!映像も良いし船員のドラマもギスギスがダルくない程度に小気味よくて良かった。ドラキュラが出てくるまでは。ありがちハゲネズミが姿を現す度に萎える…と思ったらジェーンドゥの監督じゃん!姿を現す化け物は駄目なの??ドラキュラが出なければ怖くなるの変なホラー映画…。もし続きがあるならクレメンス君は頑張って欲しい。期待してます。
ありそうでなかった密室ホラー
ホラー映画の舞台と言えば大抵は人里離れた古民家ですが、今作は大海原の帆船の上という逃げ出す事が出来ない密室空間です。
人のことを家畜として見ているドラキュラが計画的に人を殺すのは恐怖でした。
また、血を吸うたびにどんどん人間化し、パワーアップするのも恐ろしかったです。
しかし、ドラキュラの入っていた箱にドラゴンのマークが書かれている意味は最後まで解説がなかったので少し疑問点は残ります。
嵐の中では誰も助けてはくれない
救いようがない恐怖がメインだろうか。
積荷の中に紛れ込んだドラキュラにより、ドラキュラに襲われ辛うじて生き残った女性もドラキュラ化するのを避けるために積荷の中に入れられ後に発覚するのだが、乗組員もそして女性もドラキュラに襲われ亡くなってしまう。
生き延びた医者はドラキュラに復讐を果たしたいという感じでエンドロール。
ちゃんと原作に繋げてよ。
ドラキュラがルーマニアからロンドンへ船で渡る話で原作読者にはバッドエンド確定映画。
船員は白人だけなのに黒人医師にヒロインなどのオリジナル要素を追加するのはご時世柄かな。
原作では10ページの内容で二時間近く話を持たせる為に船員を襲う前に律儀(?)に家畜から吸血して最後までヒロインを襲わないドラキュラや積み荷がヤバいと分かってるのに海に捨てずロンドンが近付いたら昼間の内にさっさと救命ボートで逃げないなど見ていて何でやらないの?となる(この辺りは原作だと船長の日記ってことでボカされてたけど)。
ただ船長の孫もしっかり襲って吸血鬼化させて太陽の光で焼き殺す展開は良かった。
肝心のドラキュラは終始全裸で顔は禿げ頭にトンガリ耳と完全な怪物で貴族らしさは一切無し。船を襲う謎の怪物に徹っしさせたかったんだろうけどドラキュラといえば美形のイメージが強いだけに不気味さだけでは正直物足りない。せめて上陸してから服を着てるシーンでは美形にして欲しかったな。
最後に黒人医師が生き残ってドラキュラは俺が倒すとかジャンプの打ち切り漫画みたいな終わり方でするけど原作では一行も出てこないんだから医師っていう設定を生かしてヴァン・ヘルシングと知り合いになるとかうまく原作に繋げるべきだった。
ドラキュラへのレジスタンス
◉スタイリッシュとは言えない
ドラキュラが姿を露わにするまでの、暗い船内の緊張感は悪くなかった。湿っぽい土が詰まったデカい箱が出てきて、逃れ難い悲惨な運命も陰惨な儀式めいた殺りくとかも、展開に上乗せされて、期待はホラーに目一杯傾いていた。血を吸われて絶命、変形した被害者の姿が次々に出てくるはず。
でも、いきなり醜怪なドラキュラの生身が、貪欲に人の首筋に喰らいついたシーン以降は、悪魔の影に怯えるのではなく、ドラキュラ探しの展開になってしまう。
ホラーに対して、影とか遠目の姿とか、初めは人の顔形しているとかの、溜めばかりを期待してしまうのがいけないのかとも思うのですが。
更にこの映画のドラキュラは血に飢えた漂白の悪魔とは違って、力で村の民の血肉を搾取する悪の領主じみた存在らしく、これはホラーと言うより、悪魔と人の階級間闘争であって、まるで皇帝ドラキュラへのレジスタンスの物語のように感じました。生身の人間対生身の悪魔みたいな。「本当に怖い吸血鬼伝説」に惹かれていたので、そこはかなりの肩透かし。
◉生き残った者は
とは言え。
普通なら最後に命を助かるのは女性か子ども、あるいはその両方であるのに、この映画では、屈強の男たちは無論、少年も娘も瞳を白濁させて、太陽に焼かれて死んでしまう。悪魔としてだ。年老いた船長も助からない。そこはたくさんの悲惨と陰惨に満ちていた。
もう一つ、とは言え。
「風の音、海の音、皆の血管に流れる血の音が聞こえる」とは、悪魔の呟きとして何とも美しかったです。やはり人はどこかで悪魔に魅入られた挙句、喰らい尽くされる。
映画の最後、搾取側の皇帝は滅することなく、夜の街に身を翻した。ここは十分に暗澹とした物語の始まり。若き医師の戦いはこれからだ。
la la
原作の小説のうちの1章を実写化した作品だそうです。向こうの小説を読む機会が無いので、原作との比較ができないのはちょい残念です。
んー予告で感じられたスリルやドラキュラがどういうアクションを起こすのかという面白さがあるのかと思いましたが、そこんとこのスリルが感じられず、120分の上映時間も思った以上に長く感じました。
ドラキュラが移動するために乗り込んでた船で、腹を満たすために家畜を襲って食べていたら、つい全部食べてしまい乗組員たちも襲い出します。
船の上のみという舞台設定がどう活きるのかと思いましたが、ドラキュラの登場頻度が高くないので、時々暴れてはゾンビ的な吸血鬼にするくらいで、ラスト20分くらいに大暴れの展開なので前半はかなーり退屈でした。
とかいって後半が盛り上がるというとそういう訳でもなく、ドラキュラ化した乗組員たちが陽に当たって燃え盛ったり、燃え盛ったり、燃え盛ったり、夜中になったらドラキュラと戦ったりを何回か繰り返して険悪な雰囲気になりつつもなんとか物理で対峙して〜みたいな感じなので、中身はあって無いようなものでした。
キャラクターに個性が無いのも致命的ですし、ドラキュラもクリーチャー寄りなので人間味は一切無いのも残念です。しかも綺麗に主人公以外死んでいくのですが、唐突な感じが否めないので悔しいとかの感情が何にも出てきませんでした。
やはり人間vsドラキュラの構図はもっとハチャメチャにやってほしいなと思いました。続編ありそうですが、あまり興味は湧きませんでした。
鑑賞日 9/11
鑑賞時間 15:30〜17:40
座席 J-11
【”理に適った世界とは真逆の、恐ろしき世界で暗躍する化け物”を描いた、重厚な雰囲気はバッチリのホラー映画。あのラストは次作があるんだよね。製作費、大丈夫かなと余計な心配をしてしまった作品でもある。】
ー 19世紀の貨物船が舞台。重厚な雰囲気、意匠などはバッチリである。-
■日中は木箱の中に潜み、夜は生き血を求め積み込んだ家畜や更に乗組員の喉笛まで歯牙にかけていくドラキュラ。
その姿はドラキュラ伯爵の面影はなく、完全な蝙蝠の如き、化け物である。
黒人医師のクレメンス(コーリー・ホーキンス)やドラキュラの”食料”として船内に持ち込まれたアナ(アシュリン・フランチオージ)達は襲い来るドラキュラ退治に躍起となるのだが、次々に歯牙に掛けられて行く。
◆感想
・ドラキュラのイメージが、私の中に有るモノと大いに異なったため、その姿を見た時にはビックリする。
ー 全然、伯爵じゃないない!化け物じゃないか!-
■ドラキュラは、どうもルーマニアでは村人たちの生き血を吸い尽くしたらしく、人が沢山いるロンドンに行こうとデメテル号に乗ったようだが、”木箱の手配とか大変だったのではないかな・・”とか余計な事を考えてしまう。
又、”アナは何で生き血を吸われているのに、何で吸血鬼化しないのかな?少しづつ吸われているからかな?”などとおバカな事を考えつつ、しっかり手汗塗れで面白怖く鑑賞。
<あのラストは、クレメンスVSドラキュラを描いた次作があるんだよね。
けれど、私がレイトショーで観た時にはオンリーワン鑑賞だったので、制作費用が心配になってしまった作品でもある。大丈夫かな・・。>
続編が期待される?
最初に結末を見せたのとヴァンパイアのモデリングが気に入らない以外良く出来ている作品でした。
先にも書きましたが結末を冒頭で見せている為
危険を乗り越えても「ああ、みんなあの結末道理になるんだろうな」ってのが頭を過るので冒頭で見せるのはいかがなものか
作品自体はよくあるパニックホラーですが王道だけによく出来ているのですが奇を衒った作品を期待している層にはウケが悪いかも?
続編がありそうな感じですがブラム・ストーカーのドラキュラで一番ハードな章を映像化してしまった為、続編がこれを超えることが出来るのか期待を込めて待ちたいと思います。
続編を作るならヴァンパイアのモデリングをなんとかしてね
燃えて沈む序文
The Last Voyage of the Demeter
翼はあるが船に乗る。だからか、その巡り合わせは皮肉的に見える
生贄の女性を生かして連れ、襲う相手は一晩に一人まで、そうして徐々に不条理への理解を強いていく。
順に守るべきものを失う、やがて戦いは何も所有しない人々の元へ移る。
刹那的であっても、支え合ったチームが崩れる絵は悲しい。
座礁する船、燃えて沈んでいく人々の姿は、世の行く末を見せるかのようだ。
とても良い映画
いやぁ、なかなか面白かった!笑
原作は未だに読んだことがないんですが、コッポラの映画にもこの海を渡って行く件(くだり)があったような気が…良く覚えていませんが笑
逃げ場のない状況での、神出鬼没なドラキュラに襲われる恐怖を描いた作品は、個人的には『30デイズ・ナイト』が最高峰なんですが(ちなみに続編の『30デイズ・ナイト2 ダーク・デイズ』は全然駄目なのでご注意を!笑)、この作品は同じような状況なんですが、そういった恐怖はあまりありません笑
まぁ、はっきり言って、背筋も凍るような恐怖は味わえません。この作品のドラキュラはどこか"モンスター"ぽいので、それこそ仮面ライターの蝙蝠男にでも襲われているような感じです…笑
しかしながら…ホラー・ファンならスルーするにはちょっともったいない作品の完成度かなと思います。
*2023年9月11日現在、ロッテントマトの評価は、49%/75%とオーディエンスの評価は比較的良好ですね。評論家の"受け"はかなり低いですが、ホラー映画として全然普通に楽しめる作品ではないかなと、個人的には思います。
続編つくってくれないと
怒りがおさまりません。
次作は絶対、戦闘モードで。似た状況のエイリアンも続編はそうだったように。
あんの憎たらしいバンパイヤ、クレメンスが灰にしてくれないと!
船上、さんざんやってくれた後、ちゃっかり上陸して紳士然としてパブに現れるラストシーン、
いつでも殺せるんだよ〜、ふふ〜ん、な感じで対決の意思を固めた主人公に冷水浴びせるように
彼の頚動脈のあたり、ナデてくんですよ、
余裕かましてくれてたいへんムカつきましたー。
しばらく映画館行けてなかったので、とにかくなんか観たかっただけで、前評判もみてなく、
原作は知っていても読んでませんし、監督さんと船長役リーアム・カニンガムさんの名前で選んだ鑑賞でした。
怖いのはあんまり得意でないのです。でも映画館で観てよかった。
怖いけど臨場感味わえるし、感情移入もしっかりできるストーリーテリング。
犠牲者になってしまうクルーについて書かせてください
船長は今回が最後の航海だからなのか、普段だったら絶対、乗船させないんだろう、チビッコの孫
を伴ってはいるが、実直で考え硬いけどその指示は的確で、態度も責任感を感じさせる頼れる指導者。
その副官的なヴォイチェクはデメテル号を愛してる、次期船長格。コックも信心深さが度がすぎるように
見えるだけの人、ルーマニアで人員補充したとしても潮や風を読んでボーナス期待できるぐらい目的地
ロンドンに早く到着できる操艦技術を発揮できるガチの職人チームですよ。荒くれ者かもしれないですが
当時の船員としたら普通の労働者の方々なのでは。
はっきり言って、悪いこと何もしてない人たちなんです。老後を楽しみにしてたり、自分が船長継いだらとか
夢も希望もある人たちなんです。
夏の湖で殺されちゃう、悪さばっかりしてるアホな遊び人とかじゃないんです。
飛び入りの船医&船員となったクレメンスの過去とも絡めてクルーの仕事ぶりや、孫を可愛がる船長を
じっくり見せられたあと、その後、クルーの皆さんが蹂躙され始めるとほんとにバケモノに腹立ちました。
アナを演じた方は、役ピッタリなきれいな女優さんでした
また映画館で逢いたいです
クレメンスが感染症として懸命に治療に奮闘しますが、アナは呪いには勝てず朝日に消えていきます
誇りだったり、自己犠牲だったり、なんだか涙が出てしまいました。
それからのラストのナデナデなんですよ、、、
あいつも朝焼けで燃やしたくなりませんでしたか?
航海に出て後悔。
帆船デメテル号に現れたドラキュラの話。
ルーマニアのカルパチア地方からロンドンまで木箱を運ぶ為にチャーターされたデメテル号…ある日の夜、船に一緒に乗船した犬のハック何者かに首を噛み殺される事件が…後に乗組員まで毎夜消えてくことに…その原因を
突き止めようとする…船に乗った医師クレメンス、船乗り達、密航者アナのストーリー。
普通に楽しめたんだけど何か終始眠かった(笑)
ドラキュラに噛まれるシーンは痛々しくてイヤだったけどラストにアナがドラキュラに噛まれて感染しちゃったんだけど、あんな可愛いアナに噛まれるなら私は首を差し出すね!
うん!甘噛みなら!(笑)
アナ役の子は可愛いしキレイだし可愛いかった!(笑)
そうなんだ!これが本物のドラキュラなんだ!
ドラキュラってもっと人間感あるやつだと勝手に思ってました。
けどドラキュラの知識に乏しいのでああいうのが本物なんでしょうかね。
人のふりをすると途中聞いたような気がしたので「やっぱそういうのであってたか…」と思ったんですが、航海中は一切してくれないスタイルだったのでやっぱりどっちなんでしょうか???
けどドラキュラの知識に乏しいのでああいうのが本物なんでしょうね。
あと飛べるんですね!
「なんかもうこいつ飛べそう!」と思ってたら小舟で逃げ出したんで「え!?もしかして本当に…」で!飛んで!きたんで!一人でテンションブチ上げしてました!!!
ドラキュラとか吸血鬼ってさすがに飛ばないと思ってたんですけど知識に乏しいのでああいうのが本物なんです。
ドラキュラの生態について詳しくなったので週明け職場でみんなに教えてあげたいと思います!
引越し中のお食事は控えめに
何度も映画化されているブラム・ストーカー原作のドラキュラだけど、ドラキュラがルーマニアからロンドンにお引越しする航海のエピソードだけピックアップしたアイデアが面白く、積荷の紋章を見て港の人夫が逃げ出してしまう,不穏な出だしからいい感じです。出航すると腹を空かしたドラキュラが家畜も人間もお構い無しに襲い始めるけど、ドラキュラはモロ化物スタイルで、乗組員が犠牲を出しながら戦うのは、リドリー・スコットの『エイリアン』みたいな構成です。とは言え、ドラキュラにあまり知性がなく、乗組員の戦い方も一本調子で、イマイチ盛り上がりに欠けるのが残念。なんか続編を作る気満々みたいで、次回から主人公の医師がヴァン・ヘルシング教授の弟子になったりして。役者は、みなさんあまり印象に残りませんでした。
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