「かわいい猫と少女」ルー、パリで生まれた猫 うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
かわいい猫と少女
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もし、動物愛護の観点から、仕方なくこういう手法をとったというなら、もっと他の方法を考えてほしかった。例えば、『ピーターラビット』みたいな映画にも出来ただろうに、あくまでも実写ベースで、昔ながらのアニマルトレーナーがフル稼働の映画を今の時代に制作しようという動機が分からない。
ルー役の猫が、いくつかのダブルで撮影したようですが、明らかに別々の猫にしか見えません。突然失踪して、変わり果てた姿で発見された時には衰弱して、獣医さえも匙を投げた状態だったはずなのに、普通にすやすやと眠っているようにしか見えない。
もし「子供向けだから、お話のほうに重点を置いて考えてください」とでも言いたいのなら、人間関係をきちんと描写して欲しい。
田舎暮らしのアーティスト女性との関係性があやふやで、別荘の持ち主なのか、管理人なのか、説明不足で唐突に出てくる。
少女の両親の不仲も、唐突に別れることになったみたいな流れで、フランスなら当たり前なのか知らないが、だったら初めからシングルマザーの設定でよかったじゃねえか。と。
かわいい猫と、少女の関係の中でそれぞれの成長が描きたいんじゃないのか。
ただ、猫が可愛いだけの映画でいいじゃない。みたいなことなのか。
残念な出来だった。
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