火の鳥 エデンの花のレビュー・感想・評価
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ラストは良かった
高校生の時に原作の望郷編を読み衝撃を受け、とても感動した。
今回の映画化では、近親婚的な描写やロミの若返りの代償としての死、エデン17でのクーデターとロミの不在によるエデンの壊滅などなど、原作が持っていた毒気のような部分が削ぎ落とされていた。
基本的な展開は原作通りなのだが、そうした毒気が抜けたことで、映画を観ている間、ずっと本道ではなく側道を走っているような感覚だった。
原作の毒気が苦手な人にはこちらの方が観やすくて良いのかも知れない。しかし個人的にはやはりあの手塚治虫ならではの毒気が原作で得た衝撃と感動に繋がっていたのだなと再認識した。
それまでの感想としては、期待したほどではなかったなと思っていたのだが、ラストのエデンに帰ったロミが、おそらくムーピーと思われるジョージに再会したところでその思いは良い意味で一気に覆った。
この先、ムーピーとロミでまた子供を増やし、崩壊したエデンをまた2人で建て直すという、黎明編的な展開をほのめかしているように思えたからだ。
それは原作が持っていた要素を確かに受け継ぎつつ、原作とは違った展開でそれを表現しているように感じた。
原作知らないけど、、
どうやら原作はもっとエグい話だったようで。
でも、今回の火の鳥は他の作品に比べて優しかったような。他の火の鳥は喪黒福造みたいなとこがあったような、、、うろ覚えですが。
ただ、面白かったです。
原作ファンとして期待値MAXで観に行きました
日本の漫画界の(=世界の)先駆者である偉大な漫画家の偉大なIP「火の鳥」を映画化していただいたこと、まずこの事実自体に感謝と関係者への敬意を表したい。自分が期待していた内容とは異なる世界観を感じることもあったが、それはこの作品の個性にもなっており、偉大なIPの最新作として世界に誇れる作品であることは間違いない。が、個人的にどこか煮え切らない感覚が残ったのも事実。。。物語の展開なのか声優なのか。。。宇宙空間の描写がとても美しいのが印象的でした。
遠い世界の話
現実味がないのか、世界観がありすぎるのか分からないけど、これっぽっちも心が動かなかった。どういう気持ちで見ればいいんだろう。原作を読んだことがないので、これだけ見てもどういう話か理解出来なかったけど、ひとつだけ確実にわかる。火の鳥は関係ねぇ。
100分に満たない尺なのに、超長く感じた。
ファンタジー要素が強いのは別に構わんのだが、他人事としか思えないとはどうかな。内輪だけでわちゃわちゃやっていて、観客に何かを伝えようとする気は全くなし。宮沢りえの声は独特だからこの主人公には全然合っていなかったし、何にせよ窪塚洋介の演技が驚くほど下手。ちゃんとした声優を使えば興行は悪くなったかもしれないけど、真面目に作るならこだわってやってほしかったな。おかげでこれっぽっちも没入出来ません。
アニメ映画で絵が綺麗っていう褒め方はしたくないのだけど、正直本作はその魅力しかない。序盤は一体何が起こるんだろうという期待はあるものの、そこからひたすら下り坂だし、壮大なストーリーでありながらとても平凡で退屈だった。キャラクターが身勝手すぎるんだよな。諦めるか、もっと真っ当なこと言ってくれよ。同じこと何回も言ったって、しつこいとしか思えない。周りもよくそれで受け止められるよな。
予告は結構スケールがデカそうで気合い入っていた感じだったからそこそこ期待してたんだけど、かなりの肩透かし。ん〜。自分の見方が悪いのかな。とても好きになれるような作品ではなかったです。
ロミが1300年眠っていただけなのはちょっと・・・・
原作だとロミが女王蜂以上の役割をして王国を築いていくんですが、倫理的に問題があってカットされてるのかと思います。
ただそれがないと、ロミの生命の強さ、築き上げた王国が滅びていく儚さが薄れてしまい、地球文明に翻弄された女性が、最後に先立たれた夫と再会して、少し報われただけの話に見えてしまいます。
火の鳥も見守ってるはずなんですが、なんとなく飛んでただけのような・・・
牧村はひどい人間なんですが、この望郷編に限ってはかつての人間らしさを見せてくれるのですが、それもなくて。
良くも悪くもこの映画を見て、原作を読んだ時に感じたカタルシスがどこにあったのかをきづかせてもらいました。
息もつかせぬ展開で面白い!
声優について
窪塚が下手すぎて(何故起用した?コネ?)ドン引きでどうなることかと不安だったが、早々にいなくなってくれて一安心(笑)
宮沢りえは及第点。
コムの声優さんが上手すぎてびっくり。本物の子供ですか?
ストーリーについて
次から次へと事件やトラブルが起きて盛りだくさん、展開はスピーディーで息もつかせぬ状態で、高齢の母もつい前のめりになる位。
まさかそうくるか?という予想外の出来事ばかりで面白かった。
手塚治虫作品は大好きで、実家に山ほど保管してあるし、卒論のテーマにしたぐらい(笑)
火の鳥も幼い頃に沢山読んだはずなんだけど、こんな話あったかな?と記憶はおぼろげ。
ストーリーは良かったけど、肝心の火の鳥がほとんど絡んでこなかったのは残念でした。
逸話で登場しただけ。
あと、よく考えたら、地球に帰りたい、やっぱり育った街に帰りたいとか、ロミのワガママに散々振り回された感は否めない^^;
地球の唯一の緑も崩壊、元いた街も壊滅、コムも⋯
これ、全部ロミのせいでは?て最後はやるせなくなった。。
手塚治虫の言いたかったこと、
環境破壊や人間の争い、生命の神秘など、テーマや背景は素晴らしく、あんな昔にこんな壮大な作品を描いていたのが、改めて偉大な人だなと実感しました。
未完の作品があるのが痛恨の極み。
改めてまた手塚作品に触れたくなった。
子供に見せたいし、もっとたくさんの映画館で公開すべきだと思う。
言いたいこと沢山!でも原作に感謝!しかないよね
よくできているからこそ、言いたいことは、ある!
まずはキャラデザインをさ、もう少し寄せようよ。コムはいいけどさ、あとはね、、、特に火の鳥!ちょっと太め過ぎない?あれは、頂けないなあ。沢村ももっと寄せていけばいいのに。
あと、声も基本、声優さんに任せようよ。キャラと声質や喋り方があってない部分ある。ここでもコムはイキイキしてた。
まあ、原作通りには描けないのは仕方ないのかな?特にエデンが栄えていく過程はね。ちょっと今のコンプラでは禁忌すぎるからなあ。改変するなら、猿田博士やロビタも出しちゃえばいいのに。
音楽は良かったね。エンドロール含めて。それとやっぱり、手塚治虫は凄いと再認識。この映画の好評価の何割かは手塚治虫の原作のチカラなのは間違いない。そうでなかったら結構崩壊してたかも。冒頭も少し絵のタッチが荒いというか雑というか、、、今あえて火の鳥ならもっと「美的」と「手塚治虫風タッチ」を意識して欲しかったな。
ラストももやもやしたなあ。いいんじゃない。生死ははっきりさせても。オールドファンは結末知ってるんだからさ。
原作もう一度読み返したい気持ちにさせてもらったので★1つプラスで。
虫プロでやってほしいなあ、、、
エデンの姿、、、
行き過ぎた欲は、全てを滅ぼす。
あのエデンの変わり果てた姿を観たとき、現在のシリアそして今まさに廃墟となりつつあるガザが脳裏に浮かんだ。
現在世の中は、当然の常識として多様性を認め、ジェンダーフリーの社会を目指し、差別や偏見をなくしていくという世界の潮流、大きなウネリが巻き起こっている。
当然、米国をはじめとする西欧各国の政治が政権がそれを強く推進しているかと思いきや、それが実は見せかけだけで、嘘(虚構)だということが、つい最近、誰しもハッキリと認識出来る形で露呈してしまった。
なぜなら、ハマスによるイスラエルへの攻撃と誘拐あったにせよ、イスラエルのその報復は、それとは比べものにならない大規模かつ止むことのない無差別爆撃という大量虐殺ジェノサイド(民族浄化)まで引き起こした。それに対して、米国および西欧各国は容認をし、見て見ぬふりをきめこんだからだ。
もともとイスラエル政府は、ガザに住むパレスチナの人々に対して差別と偏見しかなく、彼らの土地や住居を強制的に収奪してきた。そんな彼らが、報復として無差別爆撃ジェノサイドを行う。
当初は、ハマスによるイスラエルへの攻撃と誘拐が問題であり、報復もやむ無しの空気感があった。
しかし、イスラエルのその報復が収まることなく、より強力で一方的かつ凶悪なパレスチナ庶民へのジェノサイドに変質してしまった。
女子供関係なく、国連職員や医療従事者、ジャーナリストまでターゲットとして虐殺する。空爆を行う。病院や学校、避難キャンプまでも空爆する。
そして、今や4000人もの子供たちが死亡している現状。
政治が動かなくても、世界各国からは市民によるイスラエルのジェノサイドを抗議する大規模デモが巻き起こっており、それに呼応する形で米国や西欧からイスラエルの攻撃停止を促す形に変わりつつはある。
だが、イスラエルはその申し出を拒否し、攻撃を空爆を止めない。
人間は、欲を持つと際限なく求め続け、そのタガが外れれば、差別偏見を通り越して、人権さえ認めず、人の命も紙切れの如く奪ってしまう。
その典型が、今の悪魔の所業を行うイスラエルであり、自分自身もそうなる可能性があると気付くべき時点にあるのかもしれない。
この映画で、人間のエゴと欲による戦争と環境破壊で、変わり果てた終末的姿の地球を見た時、そういう人としての人間性を喪失した世界観を見た時、そう遠くない未来に見える気がして怖くなった。
いずれにせよ、戦争は絶対にやってはいけないし、それにNOを突きつける、地球の環境を守り、人と人は対話で解決をはかり続けることを諦めない、人権を守り、命を守り、生活を文化を守る、ダメなことはダメだと声を上げ続ける。
抗議する。決して諦めない。
差別と偏見のない、平和な世界であり続けるよう常に声を上げ続けます。
この映画を教訓にして
否の録り〜暴挙編〜
予告で覚悟はしていたが、ド頭の苦しさを欠片も感じさせないロミの呼吸で演技は諦めた。
だが、その宮沢りえがマシな方だったのでサスガに絶望。
2回ほどあったコムが叫ぶシーンは、盛り上がるどころか力が抜けてしまいましたよ…
まぁ子供に罪はないのでそこは制作側に問いたいが、大人のキャストは出来ない仕事を受けないでもらいたい。
青年カインのパートだけ別作品です。
尺の割に話はまとまっていたが、雑さは否めない。
自分はwikiで粗筋を確認していたから問題なかったが、事前情報なしで『13年』の意味が分かるだろうか。
「独りで死なせたくない」というのも、カインより後に子を授からなかったら結局同じこと。
チヒロちゃんのご都合主義感も拭えないし、島ごと爆破するのにクモ型ロボを出した意味が分からない。
最後も、飛び立つまではまだしもコムが亡くなった後にどうやってエデンまで戻ったのやら。
ムーピーが「相手の望む姿になれる」と言った直後に見知らぬオバさんになったのは笑った。
コムが最後に“望郷”の念を芽生えさせるが、出立の際に躊躇いがなさすぎたので唐突に感じる。
これは脚本の甘さか、それともそんな人でも最後は故郷を望むという描写なのか…笑
作画は概ね悪くなかったが、地球降下時のCGが浮いてたのと、エデン崩壊の描写が省エネすぎたのは気になった。
ラストシーンのジョージが幻かムーピーかを明確にしないところは良かった。
個人的には、ロミの若返りが(画面の華やかさ以外で)活かされてないので後者と解釈しました。
エンドロールに英語表記が添えてあったのは海外を意識したのだろうが、うまく吹き替えてくれることを祈る。
手塚治虫は偉大だ
火の鳥は十代の頃に初めて読んで、そのストーリーの壮大さとテーマの深さに打ちのめされて夢中になって繰り返し読んだ。それから火の鳥からは離れていたのだけど、今回暫くぶりにその世界に触れることになった。
やっぱりすごい世界観で手塚治虫の偉大さを痛感するのだけど、自分が当時からかなり変化したせいで、もうこの世界に共鳴することはなくなっていた。
火の鳥の世界観は、人間の業や欲望を悲観的に描くことが多くて、それが壮大なドラマとしてカタルシスを生むのだけど、その苦悩や悲しみが、自分ではもうお腹いっぱいでお代わりいらないという感じ。自分の中で、デストピア的な世界観や人間の非情さ愚かさみたいなのは、もう過去のもの。
今は、とても楽観的な世界に住んでいる。
人は愚かで哀しい
それでも生きていく。
生命をつないでいく。
主人公の声を宮沢りえがしてるのを知っていて観ていたが、宮沢りえってわからない。ロミそのものだ。
アニメの吹き替えを俳優がするのに批判的な声もありますが、私は賛成派です。(下手な人もいますが)
三人揃ったシティボーイズにちょっと感動。(観ている時は気づかなかったけど)
手塚治虫は「ブラック・ジャック」や「どろろ」は全巻揃えてたほど好きだったけど、「三つ目が通る」や「火の鳥」は子どもには難しくて読んでいない。
「火の鳥」は映像作品も草刈正雄の映画くらいしか観たことがなかった。
久しぶりに手塚作品に触れて、さすが手塚治虫先生だなと思いました。(火の鳥はあまり絡んでませんでしたね)
声優はちゃんとした人を選んでくれよ…
冒頭いきなりの「窪塚洋介の“棒”の衝撃」があまりに酷かったので、これ以上の星はあげられない。宮沢りえも決して褒められたものではないが、窪塚の前ではうまく聞こえてしまうw
コムの声を一生懸命演じていた吉田帆乃華ちゃんに謝れ。
内容的には原作の望郷編+ α的な内容を上手くまとめており、キャラデザについては好き嫌いが出そうではあるが、個人的にはOK。
繰り返しになってしまうが、やはりアニメーションの出来は声優さんに左右されるなぁと改めて認識させられた。
脚本が今ひとつ
映像は本当に美しくて素晴らしかったです。
宇宙のシーンが多いのでプラネタリウムを鑑賞しているかのようでした。
ただ総じて脚本が甘いかなぁ…。
分かりやすいセリフで全部説明してしまっているのでどうしても薄っぺらな印象で。
表面的な部分ばかりでなくキャラの心情をもっと深掘りしてほしかったです。
声を担当された方々がいい雰囲気なので(窪塚さんを除き)カバーはされてますが。
映像はめちゃくちゃ高レベルなのに脚本があと一歩追いついてない感じ。
ラストにロミがエデンに帰りたいと思ったのは、愛する人や大切な人と過ごした地だからでしょうか。
生まれ育ったところより人との繋がりが必要なのかなと。
そんな思いを感じました。
乱世編とかいつか観てみたいですね。
凡庸
手塚治虫の名作原作。キャラクターの造形&作画が決定的に僕の趣味やイメージに合わず残念作。なぜ今この作品なのか?という意義が感じられない。アニメを進化させるような実験性もなく、普通の2D作品なのだ。
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