コーポ・ア・コーポのレビュー・感想・評価
全24件中、1~20件目を表示
四谷さん
馬場ふみか主演。 少し前にグラビアで注目を浴びた彼女は、いつの間にか女優になっていた。 それに気付いたのは昨年見た『恋は光』。 そして今年見た『ひとりぼっちじゃない』。 両方とも彼女、良かったんですよね。 気になる女優さんだったので見に行ってみた。 風呂無しのボロアパートに住む変な人達の話。 住人一人一人の話が描かれながら映画は進んで行った。 なんか中途半端な感じがしましたね。 特徴ある住人たちの身の上話を聞いて終わった感じでした。 もっと不思議感なんかを出せていれば違う映画になったと思うんだけどね。 注目してる馬場ふみかのいろんな演技をもっと見たかった。 猫を抱いて佇んでいるシーンが多すぎ。 せっかく主演なのに、この役では馬場ふみかも真価を発揮出来なかったんじゃないかな。。 東出昌大の役が、めぞん一刻の四谷さんに見えたのは私だけでしょうか? それと最後に気付いたんだけど、ブルゾンちえみ(今は藤原しおり)が出ていた。 しっかり女優してましたね。
脱力系人生いろいろ十人十色
アパートに住む人たち、それぞれの人生にスポットがあたり、 過去を振り返りながらも今を生きていく群像劇ですね。 馬場ふみかのヤサグレ感というか、めっちゃ脱力した感じがすごく良くて 彼女が軸になっているのは間違いなく、彼女のエピソードが最終的に 少し明るくてホッとしましたね。 東出昌大は、プライベートのやらかしと類似している役をやっていると思うのですが、 よく引き受けたなと思いますし、最近の東出昌大の演技は深みが増しているというか、 すごいなと思う次第です。 笹野高史の飄々とした演技や、倉悠貴の苛立ちなど含め、 本作に出てくる登場人物は、すごく人間っぽくてそして力が抜けていて良いと思いました。 あまり期待していなかったのですが、実に人間の深いところに視点を当てた面白い作品だと思います。
今日、生きたらそれでいい
昨年公開された「川っぺりムコリッタ」が好きな自分にとっては、本作もたまらなく愛おしい。携帯もお金もない。今日を生きるので精一杯。色んな過去を抱えて、とても自慢できる生き方では無いけど、コーポの人たちは誰一人としてそんな生き方を否定しない。 肩を並べてタバコを吸うシーンがすごくいい。 友達でもないし、家族でもない。ただ同じコーポに住んでいるという共通点しかないんだけど、友達や家族よりも心を許せる関係。関西弁であるのも相まって、笑いの絶えない暖かい映画に仕上がっている。わかばを交換して欲しいと迫るおばちゃん。調べてみたら、まさかのブルゾンちえみこと藤原しおりだった。いやぁ、全然分からなかった。コーポらしい、いい味を出していました。 時間はさほど長くないため、人物描写には粗もある。 結局どういう人物なのか、どんな過去があったのか、掘り下げようと思えばまだまだいくらでも出来る。だけど、この全てが分からないもどかしさが、所詮他人の住人の関係性ぽくてなんだかすごく好きだった。良いように捉えすぎかもしれないけど、自分をそれほど知らないから、干渉しないからこそ居心地がいいんだろうなと思ったり。 にしても、4人がすごくいい演技する。 金髪で関西弁の馬場ふみか、めちゃくちゃ可愛くて最高にハマっているし、魅力が最大限生かされている。東出昌大はやっぱり底知れない良さがある。今年の邦画ベストアクターは東出昌大だと声高らかに言いたい。倉悠貴の勢いは凄まじいし、笹野高史はココ最近で1番いいキャラだった。高橋さん、どこかで見たことあるな〜と思っていたら「ビリーバーズ」の副議長か! いやぁ、好きだなーこの映画。 とてもいい時間過ごさせてもらいました。上映館一気に減っちゃったけど、ぜひ。
頑張れ ブルゾンちえみ!(自己責任論にモノ申す)
ブルゾンちえみを応援したくて劇場鑑賞を決めた本作。 皆様のレビューを拝読するに、ブルゾンに触れていたのは御一方のみだった事も役に徹した彼女の演技力を物語るものだと思えて嬉しい。 原作は3話まで読了。 登場人物みんな原作の雰囲気そのままで素晴らしいと感じた。 いきなり山口さんからのスタートではなく、家賃取立てを冒頭にもってきたところや、裕福な人の多い阪急沿線の象徴でもあるマルーン電車が画面を横切り、その場所から「底辺・最下層」の象徴となるコーポにユリが帰宅する映画オリジナルの構成は大変上手いと思う。 ユリ・中条・石田・宮地の1巻冒頭話を忠実に再現しつつ、巻数が進んだあとに明かされていく彼らのバックヤードを映画の短尺に上手く織り込んであるのも良い。おかげで続きを読もうと思った。 「堕ちて生きる人間たちのファッキン下層生活」 というコピーから始まった原作。 「生きているから、ま いっか」 「這い上がりたいけど、ココ以外じゃ生きられない」 映画終盤でユリの弟が口にした「何がマトモなのかわからんけどな」というセリフは重い。 世の中、大多数は自分が「マトモな暮らし」をしていると思っているし、「マトモな暮らしをしていない人」に対して「ある種の感情」を抱いている。 それは大抵、憐れみか蔑みだ。 「可哀想に思う」のと「馬鹿にする」のは一見 正反対のようだが「自分より低いところにいる相手」と見做している点は同質だ。 そして平成〜令和の現在、「マトモじゃない奴」に対する「自己責任論」が過剰に横行している事を私は危惧する。 「下層から這い上がれないのは努力が足りない」 「生き方を変えればいい」 「そんな場所は出てきて、もっとまともな仕事をして、まともな暮らしをすればいいじゃないか」 そんなふうに考える事が出来るのは、その人が恵まれた育ちをしてきた証だ。 若い頃、ホームレスの方々と雑談しているうちに路上宴会に誘われて楽しい時間を過ごした事がある。 家はなくとも働いている人も沢山いる。そこに流れてくるまでの過酷な変遷。或いは生まれ育ちの事情。様々なナマの声を聞かせてもらった。 「マトモ」な人には決してわからない「背景」があるのだ。 「上」から見るだけだと簡単に上がってこれそうに見える場所だが、実際に堕ちてみればアリ地獄のように、容易には浮上出来ない仕組みになっているのだ。 ブルゾンちえみもその名を捨てるとき多大なペナルティを負った。ドル箱タレントを失う事務所は、彼女に1年間の活動停止とブルゾンの名を決して使用しない事を課した。 それでもいいなら「ブルゾンちえみ」という役割から降りる事を許してやる、という選択を迫ったのだ。 「自分の中でしっくりこないお笑いタレント」か「本当にやりたい女優の道」かどちらを選ぶも「自己責任」だが、女優を取るなら大きなマイナススタートも共についてくるのは凄まじい圧力ではないか。 「不当なマイナスを背負っている状況」は自己責任論で片付けるべきではない。 そんな思索に誘ってくれる本作であった。
とことん猫がかわいい。
大阪。風情とは程遠い下町の風呂無しコーポ。家賃を滞納しながらも和気あいあいと暮らす住人たち。その1人1人にスポットを当てた底辺たちによる群像劇。 それぞれのエピソードが薄くて中途半端。ただなんか妙にほっこりしたし悪くない。上手くいかない母子。でもふいに自分を心配する母親を見て嬉しくなったりもする。 お互いに干渉もしないが、それは無関心とはちょっと違う。その日暮らしでただ生きているだけとも言えるし、それで充分とも言える。キャスティングも良かったし、ユリが使ってたライターがタイガースカラーだったのも良かった。
良作。
原作未読。 たぶん原作もこんなオフビート感なんだろうと思う。 ギリエンタメ。 長い事生きてると何んにも起きないつまらない1日が何より幸せである事がわかる。 そして何にも起きないように見えて、なんか起きる。 世の中は変化しているからしょうがない。 それぞれの人がそれぞれ背負ったもの、重ねてきた時間、それらは全く人それぞれで、、、アパートみたいな薄っぺらい壁で仕切られていたら尚更関係し合ってくるんだろうなぁ、、、、などと思う。 じんわりとそんな事考えた。 大きな感情の起伏だけがドラマじゃない。 チョッピリ寿命が伸びた気がする、、、映画かな。
馬場ふみかの代表作に なるわな
2023年映画館鑑賞68作品目 11月23日(木)チネラビィータ スタンプ6回無料券0円 原作未読 仁同正明監督作品初鑑賞 近藤一彦脚本作品初鑑賞 大阪鶴橋の安アパート住む住人たちの日常 なんか知らんけどおもろいな 配役 コーポの住人 居酒屋でバイトして生計を立て普段は金髪に虎の革ジャンを着ている辰巳ユリに馬場ふみか いつもスーツ姿で交際女性に貢がせている中条紘に東出昌大 すぐにキレて交際している女性に暴力を振るってしまう工事現場労働者の石田鉄平に倉悠貴 コーポで怪しげな商売をしている小銭にがめつい宮地友三に笹野高史 煙草を交換したがるおばちゃんに藤原しおり その他 子持ちの交際相手を妊娠させてしまうユリの弟のカズオに前田旺志郎 石田の現場の後輩で大学の卒業旅行のためにバイトを始めた山形出身の高橋に北村優衣 自殺した山口の息子に山本広司 宮地の元で働く踊り子に芹那すみれ 踊り子を見に行く中学生の友田に長﨑大晟 友田の友人の松永に佐藤大志 石田と共に働く工事現場関係者にマッコイ斎藤 石田と共に働く工事現場関係者にオラキオ 友三と親しい蝶ネクタイの男に岩松了 病気で入院しているユリの祖母に白川和子 クラブを経営しているユリの母に片岡礼子
ゆったり見られる
漫画がSNSで読めたので気になって閲覧して面白いと思い、映画も観ようと思いました。 古い建物とシャキシャキしすぎていない人間模様が好きなため、とても楽しく鑑賞。クスクス笑えました。 綺麗な街、まっとうな人々、それも良いけれど、人生や社会はこういうどうしようもなさやゆとり、謎がある方が好きですね。 ユリと母親の終盤のやり取りはグッと来ました。
昭和みたいなアパートの話
原作は読んでないけど映画だけでも楽しめる作品。TVドラマみたいな映画です。昭和みたいな人付き合いがほっこりします。 ただ、東出の棒読み演技がひどい。東出って何の役でも同じに見える。他の役者さんだったら良かったのに。
東出くんのスケコマシっぷりは必見です
大阪に住んだことも、このコーポでの日常のような生活を送ったことも、どっちも無いのになんだか懐かしさを感じる不思議。 なんの事件も起きない。 なんなら開始5分の山口さんが最大の山場だったかも。穏やかに時間が流れてく映画。だから映画が終わってシアター内が明るくなってもそれに気が付かないで熟睡し続ける女子が後ろの列にいたって驚かなかったよ🤣 自分的には久々のブルゾンに気が付いた時が間違いなくクライマックス⛰
毒にもならぬ、ましてや薬にも
今時でもこんな安アパートが残っているのだな。 場所はおそらく、大阪の鶴橋界隈。 木造二階建ての六畳一間のスペース、 トイレや洗面所、台所は共用、風呂は無し。 しかし、住人たちは月に一度の家賃の徴収日になると 事前に回ってきた情報により逃げ惑う。 まるで江戸時代の「おおつごもり」のよう。 落語であれば笑えるが、本作では面白いとも感じられないシーンが続出で 思わず口を開いてしまう。 物語はそうしたタイミングで、 更に住人の一人『山口』さんの首つり自殺が 発見されるところから幕を開ける。 作品は基本章立てになっており、 最近流行りの、各パートの最初に人名が提示され、 その人にまつわるエピソードが語られるスタイル。 実家を逃げ出してきた『辰巳(馬場ふみか)』、 恋人に暴力をふるってしまう『石田(倉悠貴)』、 常にスーツに身を包みヒモのように暮らしている『中条(東出昌大)』、 アパートの一室を使いストリップまがいを客に見せ日銭を稼ぐ『宮地(笹野高史)』。 オムニバスに近い形式をとりながら、 人物やエピソードを僅かずつ引き継ぎ、繋いでいく。 もっとも、その連携の仕方がかなりぎくしゃくしており、 あくまでも単話の積み重ねにしか見えないのが なんとも辛いところ。 主要な四人のいわくの説明は、時に饒舌で時には不足。 言葉で過剰に語ってしまうのは、直近の日本映画の悪しき側面。 本来映像で見せるべきものを、科白にばかり頼り 却って余韻をへずっている。 それは『山口』の息子が訪ねてきた時の 『宮地』の言葉に顕著。 もっとも、その時の一言こそが本作の全体を貫くテーマであるよう。 家族のぬくもりや愛情に飢えながらも、 上手く表現できない、いかにも今っぽい。 または目に見える形で示して貰わないと それを実感できない感性の薄さと。 実際は97分の短尺ながら 冗長な場面も多いため、かなりの長さを感じてしまう。 漫画なら面白いのかもしれないが 映像化した時に登場人物に魅力が感じられず、 感情移入もできないのが一番の難点。 不気味な雰囲気さえ醸す『東出昌大』や 浮薄に見えつつ真理を突く『笹野高史』以外の全ての役者が 上手くもないしキャラクターの造形に添えていないのも残念。
昭和のアパート
風呂なしトイレ共同の木造2階建て安アパート「コーポ」で暮らす人達の話。 家賃の集金に来ると蜘蛛の子を散らすコーポで、声をかけても反応の無い山口さん…と始まって行くけれど、この件が切っ掛けで人生を思い返す様な描写ありましたっけ? 順番にスポットを当てつつ住人たちの今の暮らしぶりから、バックストーリーに触れて行く群像劇的人情物語ではあるけれど、住人同士非常に仲が良い様子で和気あいあいな感じも面白い。 これといったみどころらしいみどころがある訳ではないけれど、なかなか良かった。
ぼちぼち生きてたら、ええこともあるんや。
大阪のおんぼろアパート住人の群像劇。まあ、その設定でどんな奴が出てきて、どんなエピソードがあるのか、だいたい想像ができて、おおむねその通りに話が進む。だけど、そのあらかた想定内の話がじわっと沁み込んでくる。ガーンでもなく、ジメジメでもなく、あっさりでもなく、じわっと。だからたぶん幸せに生きている人には響かない。悩み苦しんでる人には物足りない。なんかな、ええんかなこんな風に生きてて、なんか足りへんのよ、って惰性で日々を過ぎしている人間にちょうどいい。 ちょっと可愛いのかどうか微妙な高橋さん演じる子が、あ、ビリーバーズのあの子か!って気づいた時には違う感情も湧いてきた。キャストに役名も出てこない踊り子のオバサンが去り際、マッチ一本分のお礼をするシーンは、胸がいっぱいになった。子を持ち、何かの訳でその子と別れなければならない身の上の彼女の哀切が痛いほど伝わってきた。人にはそれぞれの人生がある。その世界を、T字路sの歌声がよく似合っていた。コーポ・ア・コーポ。あ、ポコアポコをもじっているのか。じゃあ、その通りにちょっとずつ地味に生きていこうか。
昭和の雰囲気が漂う人間味あふれる物語
コミックサイト漫画を映画化したヒューマンストーリー。昭和の雰囲気が漂う大阪の下町が舞台となっていて訳アリ住人たちの人間味あふれる物語。馬場ふみか主演作ということで注目して鑑賞しましたので彼女の活躍を観ることが出来て満足です。 2023-183
だからなんだよ‼️❓それがどうしたんだよ‼️❓
オムニパスなんだけど、どれも底の浅い物語で、眠気を誘うものばかり。 みんな大阪弁もうまいし、キャストはいいだけどね、この脚本では仕方ない。 舞台とか、マンガなら、ああそうですか、なんてなるんだけど、映画だと、やたらダラダラして、これかよ、なんて思うんですよね。 暇ならどうぞ。
可愛い顔してぶさぁっと刺してきよるなぁ
不器用で居場所を見つけにくい面々が適度な距離感でタムロしているのは、ひょっとしたらある意味ユートピアかも知れない、と思わせる。寄り添ったり結束したりすると、高橋さん(北村優衣、久しぶりだな)みたいな異物の立ち入る余地がないから。 出演者の大阪弁は時々変だったけど概ね許容範囲かな。 東出は「素」か? ゆりちゃんをユニセックス的に描いて色恋に絡めなかったのがナイス。
全24件中、1~20件目を表示