「ミンチにされたヒッチコックには、めまいがする。」ヒッチコックの映画術 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
ミンチにされたヒッチコックには、めまいがする。
作品を微塵切りにして、
ワンシーンではなく、
ワンショットを他の作品と関連付けして、
監督・脚本マーク・カズンズの御神託を視聴することになる。
しかし、
画面にはヒッチコックの肖像画が、
ワンショットごとに出てきて、
それらしいナレーションが流れる、
それは当人が生きていて解説しているような錯覚に嵌ってしまうのだ。
つまり、
この作品は、監督脚本家の仮説を鑑賞することだと理解することが肝要。
これも最初からトリックとご理解あれ。
それにしても、
往年のスター達の若い頃の動画を銀幕で観るのは、
格別であった。
( ^ω^ )
「サスペンス映画の神様」と称され映画史に多大な影響を残した巨匠アルフレッド・ヒッチコックの映画づくりの裏側をひも解いたドキュメンタリー。
ヒッチコック本人がナビゲートするスタイルで、
膨大なフィルモグラフィと過去の発言を再考察し、驚きと遊び心に満ちた映画づくりの秘密を紹介。
「白い恐怖」「めまい」「北北西に進路を取れ」「サイコ」といった代表作の名シーンを解説するほか、
現在日本では視聴が困難な「快楽の園」「ダウンヒル」など初期作品の本編フッテージも使用しながら、
ヒッチコックの演出テクニックを視覚的に解き明かしていく。
「ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行」のマーク・カズンズが監督・脚本を手がけた。
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