アントニオ猪木をさがしてのレビュー・感想・評価
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50代猪木信者にはどんぴしゃの映画だった。勇気をもらった。
猪木がこの世を去って1年。 猪木イズムの現在地を世に問いたいというのが この映画の主題なんだろう。そのメッセージを十分に感じとることができた。
●1つは、私のような世代の猪木信者に「おまえら猪木イズムを忘れていないか?挑戦してるか?戦ってるか?バカになってるか?」という投げかけ。50代の猪木のベイダー戦、ドンフライ戦、北朝鮮、イラクの救出劇を見せて、「おまえら もっとやれるだろ、頑張れよ」 って背中を叩かれた。
職場や家庭で小さくまとまってきている自分、新しいことより昔話を楽しんでいる自分、に気づかされて恥ずかしい気持ちになった。猪木イズムを一言で説明するのは無理だが「挑戦・闘魂・風車の理論・バカになれ・迷わず行けよ行けばわかるさ」などのキーワードを 自分の中で再点火させることが出来た。
ミニドラマもテーマに沿った内容だった。ブラジル取材も 何もない場所、貧しい生活からスタートしたことを強調していて よかった。
●もう1つは 「猪木イズムは後世に引き継がれるのか?、猪木の死をもってして消えてなくなるのか?」という投げかけ。 藤波や藤原の一緒にやっていた世代 棚橋・オカダの引き継いだ世代 そして海野の猪木を知らない世代を うまく対比させながら インタビューを織り交ぜたのはよい構成だった。人選も良かった。
一言でいうと猪木に 藤波世代は心酔 棚橋世代はリスペクトしつつも我が道を、海野世代には歴史的人物であり影響は希薄 ということになろうか。
「猪木問答」、永田や中西らはお笑いネタにされているが、棚橋の「プロレスをやりたいです」という答えは秀逸かつ、その後の新日本プロレスの方向性と隆盛を導いた名言だった。その舞台裏を棚橋から直接聞けたのは、この映画の見せ場だった。
そして海野の「おれは怒りなんかないですよ。ドームツアー・国立競技場を満員にできる会社にしたい」という言葉に 不安を覚えました。「そんなことみんな思ってるよ、そのためにどうするのか?て事じゃないか」って。
「プロレスvs世間」「猪木vs馬場」「プロレスvsリアルファイト」「猪木超えという反骨心」「選手間ジェラシー」「借金を返す」などなど たくさんの怒りがあるから戦いが生まれ、「見たい、応援したい」という共感が生まれるんじゃないのか?「怒りのない戦い、プロレス」とはどんなものなのか、海野は答えを出せるのか? もし出せたら すごいことだが、そのプロレスは歌舞伎やシルクドソレイユのようなものなのかもしれない。
●●
猪木信者は猪木の試合は繰り返し見ているし、名場面も脳裏に刻まれているので、この映画で今更見る必要はない。 また、長州や前田など猪木と対抗した人間や 三銃士や小川らの話も もう知っているのでこの映画で聞く必要はない。ホーガン戦にしろ、その裏話も知っているので この映画で触れる必要はない。 晩年の猪木が出てこなかったのもよかった。
猪木1周忌のイベントとしてとらえれば 最高の内容だったと思う。ただし、50代前後の猪木信者以外にはお勧めしにくい映画だとは申し添えておく。
個人的に残念だったのは巌流島に時間割きすぎ。猪木にとって、猪木信者にとって、それほど重要な試合ではなかったように思う。それよりは(評判は悪いが)ミニドラマをもう1本 主人公が50代になった現代も描いてほしかった。
●余談:夜、一人見終わった後、牛丼でも食べて帰ろうと思ったが、「迷わず行けよ」と 六本木のアイリッシュバーに行ってみた。普段ならいかない場所に行って、バーテンさんや隣の外人に話しかけてみたり、とっても楽しかった。小さくまとまるな、挑戦しろ、自分。
かなりライトな内容でした
予想していたよりもかなりあっさりテイストな作りで、自分のような猪木さん世代では無い&ライトなプロレスファンでも、良い意味で軽く楽しめる内容だったかと思います。
逆に言うと、熱心なアントニオ猪木ファンの方にはだいぶ物足りない内容ではないかなとも感じました。
後者のファンの皆さんをターゲットに作られた映画かと思っていたので、驚きです。
個人的には、ブラジルの農場や市場の取材シーンが興味深く印象的でした。
自身はライトなプロレスファンなので、猪木さんのバックボーンまではあまり知らず、純粋に「へ〜そうなんだ」と思いながら鑑賞していました。
ただ他の方がコメントしていた通り、ドラマパートでの違和感がやや残念でした。
(ドラマを見るはずがTVから流れているのはバラエティの音だったり、少年の後ろで父母が戸を開けているはずが、少年をメインに映す画角だとその戸はしっかり閉まっているように見えたり…)
猪木と関係した人たちのインタビュー集
という内容。幼少期ブラジル時代の関係者、デビューして間もない頃からのファンの写真家、新日創世期からの仲間レスラー、猪木ファンの芸能人ら、等のインタビューが8割。そして猪木ファンだった一少年の小学生時代、高校時代、大人になって人生で挫折して、の各時代における、猪木からもらった勇気、の物語(フィクション??)が挿入される。新日ファンなら見といて損はない、という感じではあり、多少ウルウルしましたが、万人受けするかと言われると、微妙だな、という感じではありました。講談師の神田伯山の巌流島対決の講談が、流石だな、と感心しましたね。
タイトルなし(ネタバレ)
皆さんが言われているようにドラマパートは全く必要ないですね。猪木さんには数多くの名勝負があります。アリ戦や巌流島以外も裏話を含めてほっと掘り下げて欲しかったですね。これではファンは納得しないと思います。
猪木探したら迷子にされた
観る価値なし
いったいどの観客をターゲットにこの映画を作ったのだろう?
アントニオ猪木を知らない人にとっては重要な東京プロレス、日本プロレス解雇のいきさつから後のUWF関連の話からUFOなどすべてスルー。ファンが追体験したい肝心の過去の名勝負〔本編ではストロング小林戦、IWGPハルクホーガン戦、巌流島など紹介はされるが〕はすべて短い映像、写真のみで映画がすすんでいき〔版権の問題か?〕尺が足りないからか架空の猪木ファンの再現ドラマを3回も挿入する始末。内容は夕方のTVニュースの特集レベルで非常に失望しました。お金を払って観る価値なしです!
ドラマパートは要らない
猪木のバイオグラフィーのようなドキュメンタリーを想像してたが、完全に肩透かしをくらった。
ドラマ部分は当時のファンの心情から猪木のキャラクターを炙りだす意図なのだろうが、あまりにもチープな構成で全くの逆効果。
それに、インタビューする相手の人選も疑問。
藤波や藤原のような猪木と長い時間を過ごしたレスラーはともかく、ほぼ接点のない棚橋やオカダ・カズチカや海野に何を語らせるの?(新日本プロレスに協力を仰いだから宣伝的要素もあったのだろうが)
坂口征二や前田日明や新間寿や古舘伊知郎やターザン山本など他に深い話を聞けそうな人はいるだろうに。
江本孟紀に政治家・アントニオ猪木を語ってもらっても良かったと思う。
プロレスという枠を超えた稀代のエンターテイナー・アントニオ猪木のことをよく知る方々が健在であるうちに証言を集めた猪木一代記のような泥臭いドキュメンタリーを作ってくれることを期待していただけに残念な出来。
アントニオ猪木をさがしに行けなかった製作陣。 たが、これをロードショー公開した意義は認める。
正直言って、期待外れ。…いや、そもそも製作委員会に新日本プロレスとテレビ朝日が名を連ねていることで推して知るべしだった。
追悼番組としてテレ朝の◯曜スペシャルで放送する程度の内容であり、巨星が墜ちた悲しみもまだ癒えぬこの時期を、新日本プロレスが50周年記念事業に利用したことは明白だったのだ。
だが、幼い頃、TVの向こうのヒーローは王でも長嶋でもなく、貴ノ花でも輪島功一でも沢村忠でもなく、紛れもなくアントニオ猪木だった自分としては、観なければならなかった。
内容はともかく、一人の人物を追うドキュメンタリーが全国一斉ロードショー公開されたのは、凄いことだ。
出だしは良い。
ブラジル時代の猪木を知る3人の老日系ブラジル人が、順に猪木との思い出の地を紹介する。
人間アントニオ猪木の原点を掘り起こすのか…と期待させる。が、それはそこまで。
後は猪木に心酔する人たちが交互に猪木感を語るのだが、直弟子ではない棚橋弘至、オカダ・カズチカに尺をとって喋らせていることで、50周年新日本プロレスの宣伝の意味が強いことが分かる。
だが、現代の新日本プロレスで座長を張った二人だけあって、感心する言葉もあった。
「プロレスに市民権を」と言ったのは若かりし頃の猪木。棚橋はプロレスを「マイノリティだからこそ」と語っている。
オカダは「猪木さんは誰にも捕まえられない」とテーマに即して締めくくった。
アントニオ猪木という人は、清濁が混在した奇人であり、彼を本気で非難する者もいなくはない。
そもそもプロレスという常人が理解しがたい虚実一体のジャンルで名を成した人である。
この映画は、そのアントニオ猪木をいったいどこに探しに行ったというのか。
プロレスラー猪木の何かを探すなら、伝説的な試合か疑惑の試合のどれか一つを深堀りするとか…
人間猪木の何かを探すのなら、日本プロレス除名事件、国政立候補、イラク人質開放、ブラジルとの親交、北朝鮮との親交、永久電池騒動、新日本プロレスの株譲渡、他にも知られざるエピソードは多数あるはずで、そのどれか一つを深堀りするとか…
海外の対戦相手、当時近くにいた人、対極にいた人、それらの人たちが故人なら親族友人など話を聞いていた人など、取材先こそ探さなければならない。そこから、意外な証言を引き出せたり、お宝的な何かを見つけたりできるのではないか。
手近な相手へのインタビュー集で、新たな発見は皆無。つまり、ドキュメンタリー映画の体を成しておらず、全く物足りない。
ミニドラマは取材力のなさを誤魔化すものでしかない。
重ねて、福山雅治のナレーションは…「実に面白くない」
だが、追悼番組であろうとも、これを劇場公開させたのは、日本人におけるアントニオ猪木の存在感の大きさだと思う。
各劇場も話題作並みの上映回を組んでいる。
アントニオ猪木のファンで良かった…と、思わせる映画ではある。
BOM-BA-YE❗
観る前に駄作だと考える馬鹿がいるかよ!
佐山や長州にもインタビューして欲しかった(長州は字幕付きで)
2023年映画館鑑賞56作品目
10月14日(土)イオンシネマ新利府
dポイント300→1500円
『カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」』でプロデューサーを務めた和田圭介の初監督作品
ドラマ監督には『ヒロイン!なにわボンバーズ』『オレンジランプ』『高野豆腐店の春』の三原光尋
アントニオ猪木のドキュメンタリー
ブラジルまで足を運び猪木の少年時代を知る老人たちの証言
藤原藤波棚橋オカダら新日の後輩たちへのインタビュー
新日が年に一度熊本にもやって来るのだが楽しみにしてたのに猪木もタイガーマスクも故障のため欠場中でその日のメインが木村健悟だったという有田のエピソードトークが面白かった
棚橋の判断で外したアントニオ猪木の等身大パネルを再び道場に掲げるやりとりは感動的だった
マサ斉藤との巌流島無観客試合は六代目神田伯山の講談
ファン目線のドラマパート3話
小学生時代と高校生時代と落ちぶれた中年時代
小学生時代は猪木ホーガンの再戦だがチャンネル争いで姉に負ける主人公
友人の協力で電話でテレビ音声を聞き足りない分は友人の実況という今の時代では考えられない80年代
残念なことに長州の乱入があり試合が荒れたと記憶している
姉は裏番組のドラマ鑑賞だがおそらく『太陽にほえろ!』だろう
猪木ホーガンの再戦は84年
この頃はたしか渡辺徹が出演していた頃だが姉は彼のファンだろうか
高校生に成長した主人公とガールフレンド
同じ部活に所属しているようだがそれを具体的にはわからない
2人はアミューズで福山雅治のバーター丸出し
隣の席に座っていたサラリーマン風のおじさんに徳井優
最後は家庭離散で再就職した廃品工場で働く中年になった主人公はナビゲーターでもある安田顕
上司には菅原大吉
VHSに収録されていたプロレス中継を観ながら応援する姿に感動した
表情に積みかねた人生が垣間見える
安田顕はいい役者だよ
この人はうまいよ
たとえ多少モヤモヤしても猪木のテーマが流れたら納得してしまう不思議
今日も負けてしまいましたがみなさん一緒にご唱和ください
1・2・3・ダー!
あんまりよくなかった
猪木のファンだった時期は短い。見始めるとすぐにタイガーマスクが現れて、その後は長州や前田に夢中になったので、猪木は乗り越えるべき壁という存在だった。引退試合の辺りはもうあまり見なくなっていた。しかし本はよく読んでいて古くはワニの豆本から数回、糖尿病の本も読んでいる。サインをしてもらったこともある。
そうは言っても大きな存在だけに、映画は評判が悪くて恐る恐る見に行くと、確かに見たいものが見せてもらえない。話を聞くならもっとゆかりの深い人選があっただろう。途中のドラマもつまらない。特に、家庭で少年と姉がチャンネル権争いをする場面で、テレビは消したままだ。描くなら、プロレスと金八を交互にチャンネルを回して映し出されるべきだ。権利的に無理なら、再現映像を作って欲しい。それすらしない、予算の都合なのだろうか、とても貧しいものに感じる。おじさんになった時に工場で働く主人公が猪木とベイダーの試合に感極まって声を絞り出して猪木を応援する。そんな人いるか、と白けた気持ちになる。
猪木の映像ももっと見たかった。冒頭のブラジルを訪ねるところはよかった。おじいさんが途中の運河で青いバナナを食べて死んで川に死体を流したことには触れられていなかった。
平日の午前中で、見に来てる人はおじいさんばかりだがけっこう入っていた。
エンドロールが最大の見せ場
まあこんな程度の作品だと
猪木さん探す気あるのかな?
酷評ばかりだったので期待値を激下げして鑑賞したところそこまで悪くなかった。
ブラジルのところやイラクの人質解放なんかは興味深く見られた。
探すからにはどういう猪木を探すのかテーマがなく、総花的で色んな人の色んな意見を聞きすぎたせいなのか落とし所のないものになってた。
個人的にはハイセルとか本気で世界平和や環境問題に取り組む猪木を探してほしかった。
キャスティングも新日50周年事業的なところもあるのでオカダ、棚橋、海野なぜか後藤っていうのもやむを得ないんだろうけど探したいならこの人たちじゃないよなあ。
藤原組長とたっつぁんはやはり桁違いに話に惹きつけられた。
タレントもいらないし寸劇は邪魔だし尺の無駄。
もう一度ちゃんと探してほしい。
ぼくも大の猪木ファン、プロレスファンです。
アントニオ猪木をさがして。
辛口評価が多いけど、ぼくはよかったと思うけどなぁ。猪木信者やプロレスファンを自負している方々は猪木さんやプロレスを扱うドキュメンタリーならもっとこうでなきゃ、あーでなきゃっていうご自身の希望みたいなものを持って観てしまってるのかな…って思ったり。
映画なので老若男女不特定多数の方々に、クセのある猪木さん、クセのあるプロレスを観てもらうことを作り手も試行錯誤しての今回の内容なのかと。決して作り手を贔屓してるわけじゃありませんよ。
猪木さんがブラジルに渡ってコーヒー農園で働いてたことは勿論知ってたけど、本や記事で写真は観たことあったけど、映像で、しかも一緒に働いて人や現地で猪木さんと過ごしてた方の証言を聞けたこと、猪木さんがどんなふうに過ごしてたか知れたオープニングは、若い猪木さんが想像できて、この映画にすんなり入っていけました。
試合シーンが少ないと思うなら、DVDで思う存分堪能すればいいし、インタビューのメンバーもあの人この人と希望を言えばつきないけど、不特定多数の方々にはゆかりのレスラーで占めるより、今回の出演者はよかったのではと思ってます。神田伯山さんの巌流島もお見事だし、皆さん辛口のドラマシーン3作も、自身に置き換えて観ると、子供達のドラマはジーンとするし、青春期、そして社会に出てうまくいかないとき、猪木さんに勇気をもらったという、それこそ猪木ファンの代弁をしてくれてたと思います。
この作品はアントニオ猪木、猪木寛至という職業プロレスラー、そして政治家にもなり、事業もやり、常に猪木寛至はアントニオ猪木の演出家でもあり、世間と闘い、叩かれても立ち上がり、その姿に魅了された沢山のファンがいて、少しでも自分の人生、生活にちょっとでも猪木イズムをもらって勇気を宿して明日もがんばる!っていう経験をした方いるでしょ。猪木さんってどんな人だったんだろうと不特定多数の方々が観終わって考える映画と捉えています。海野にも辛口多いけど、猪木問答の時のメンバーも、海野よりもキャリアあったレスラーが、海野よりはっきり言えてなかったんじゃない?
棚橋さんの証言が猪木さんを探してるテーマのストーリーテーラーになってると思いました。
辛口風当たりも想定内で、猪木さんを題材に作りきったこと、素直によくやりはったなぁと拍手やけどね。
ぼくはよかったと思うけどなぁ。
支離滅裂ですいません。
今一度考えてみた
アントニオ猪木という存在、器が大きすぎて、そもそも映画一本ぶんのドキュメントで描けるものではない。大河ドラマでも無理なぐらい
ドラマパートの存在意義やタイトルなどもう一度考えてみて、私なりに何か答えが出た気がする。
アントニオ猪木という存在は唯一無二で、もうこの世にはいない、
が、
アントニオ猪木の信者、ファンの数だけ猪木像や思い出があるわけで
表題は『アントニオ猪木を探して』と「探す」となっているものの、
探さずとも、既にみんなの心の中にいると思う。
ドラマパートの意味は、
「あなたにも、こんな猪木にまつわる思い出エピソードはありませんか?」という問いかけにも思えてくるし
自身の猪木を好き気なったルーツ、いつ、何で、好きになったか?
猪木に影響されあなたの人生はどうですか?
今一度、思い返し、整理して
自分の中の『アントニオ猪木』という存在や記憶を整理してみませんか?
という意味合いでの「探して」なのではないか?
猪木を探す旅は各々の心の旅なのじゃないかな?
迷わず行けよ、行けばわかるさ
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