「看板に偽りはない」アントニオ猪木をさがして 扇風機さんの映画レビュー(感想・評価)
看板に偽りはない
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興がさめるドラマパートは何を意図したのか。
徹子の部屋における問答、神田伯山の講談から察するに
虚から実を浮かび上がらせようとしたのではと思う。
プロレスをそう捉えているのかもしれないが、その試みは明らかに失敗している。
これを作った人は棚橋弘至が好きなのだと思う。
その棚橋が神でしたよと言い切る猪木を知りたい。
もっと話を聞きたかったとしたオカダ・カズチカに近い人かもしれない。
この『アントニオ猪木をさがして』
その「言葉」を切り口に、アントニオ猪木という人物の真の姿に迫っていく。としている。
つまり、リングで戦っている猪木から何かを感じるのではない。
戦う前、戦った後、もしくは引退後のマイクを持った猪木が主体だ。
作品として看板に偽りはないが、きっとそこには齟齬が生じる。
全体を通して、さむいと感じた。
猪木だって腐るほど失敗してるけど、猪木の失敗は人を本気で怒らせる力があった。
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