「別の作品を鑑賞しに行ったときにポスターで見かけて・・・。」ボブ・マーリー ONE LOVE eiga_beginner.comさんの映画レビュー(感想・評価)
別の作品を鑑賞しに行ったときにポスターで見かけて・・・。
おっとおもい鑑賞。
彼の名前は音楽に詳しくない私でももちろん知っているし、若くしてこの世を去ったことや伝説的なレゲエアーティストだということも知ってはいる。
いつもの如く知識としてはそのレベル
本編が始まる前に謎の男性が「この映画楽しんでね」的なコメントを言う。どうやら息子のようだ。
彼曰く本作について忠実に父親の姿を再現してもらうよう監修した的なこと言っていた。
伝記映画というのは個人的にあまりヒットした記憶がなく、結論としてはこの作品も例外ではなくとくに感動したり心を打つようなことはなかった。
確かに凄いことをした人のようだし、レゲエのレの字もしらないような私でも「あっこのフレーズやメロディーどこかで聴いたことあるかも」みたいなのは流れていた。
また、彼が「僕はスーパースターなんかじゃないよ」とか「お金なんていいよ」だとか「子供たちには苦労させたくない」といった万人が感情移入できそうな“わかりやすい善良な一人の父親”という人物像であるというのも良かったとおもう。
ただ、闇の部分とか本当になかったのだろうか?と。ちょっと良いところばかりを中心に切り抜いて貼り合わせていないか?というおもいも。
奥さんと喧嘩するシーンこそあったものの、例えば大金を手にして一旦ダメになってそこからまた這い上がるみたいな、よくある流れみたいなのもなかった。
あったところといえば前半で夜中に家に侵入してきた2人組に銃撃されて〇んでいなかったどころか、割とピンピンして復活していた。
もう一人同じ部屋にいたバンドメンバーみたいな人は6発も撃たれてたようで、これは流石に〇んだだろ・・・とおもいきやこちらもピンピンしていた。ウソだろ。
ただ、撃たれるときにボブ・マーリーが悲しそうな表情をするところは良かった。
ちなみにここで銃撃した一人の男は、しばらく国外行き後に帰国したボブ・マーリーに直接謝罪しに来ていた。直接謝罪する勇気凄い。
そしてそこで普通に許すあたりが彼の人としての器の大きさなのだろうか。
そういえば、前半でボブ・マーリーが銃撃される際に一番最初に外で車に乗って帰ろうとしていた奥さんが撃たれたんだけど、こちらも普通に生きていた。この人たち超人なの!?
むしろあの至近距離で撃って失敗とかワザとなの?ってレベル。
医師曰く「ドレッドヘアーの厚みのおかげで奇跡的に助かったよ」的な説明をしていてギャグかよとおもってしまった。本当に奇跡だった。
最後の方では生前の彼の映像がチラホラと流れていた。
勝手に彼は銃撃されて亡くなったものとおもっていたので、前半の2人組に銃撃されたところで亡くなっていて、そこから遡って彼の軌跡を辿るみたいな流れなのかとおもっていたのだけど、実際は病気(ガン)で亡くなったのだと知った。
ボブ・マーリー役の俳優さんは、マッチョ&ドレッドヘアーという組み合わせも相まってイケメンだったし、歌声も素敵だった。