劇場公開日 2024年5月17日

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「ボブ・マーリーの歌と思想」ボブ・マーリー ONE LOVE 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ボブ・マーリーの歌と思想

2024年5月26日
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鑑賞方法:映画館

ボブ・マーリーの生涯を、母国ジャマイカで銃撃された後、イギリスに渡って世界的成功を収め、母国に凱旋するまでの数年間にスポットを当てて描いている。
フラッシュバックのように、幼少期の姿や妻リタとともに音楽を始めた頃の出来事、さらには幻想シーンが挿入されていて、物語としては追いかけづらい。また、彼の思想の根幹であるラスタファリについての説明がないので、スッとは入っていけない。特にエチオピアとの関係について。
今回の映画化に当たって、彼の妻と息子が深く関わったとのことなので、映画としてのわかり易さよりも、彼の生き様や考えをできるだけありのままに伝えたかったのだろう。
初めて彼の歌を聴いた頃、歌詞がずいぶん扇動的に感じられたが、背景となるジャマイカの社会情勢を知ると、理解ができる。対立・分断を超えて、一つになろうと心底願っていたということか。
音楽シーンでは、メンバーとジャムで曲を作っていくところなど面白かったが、イメージと違って最も印象深いのは、妻や子供たちを前にした弾き語りのシーン。個人的にも、彼の歌の中で、ラブソングが好きだ。

山の手ロック