劇場公開日 2024年5月17日

「名曲の無駄遣い」ボブ・マーリー ONE LOVE TIさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0名曲の無駄遣い

2024年5月26日
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単純

私は高校大学とダンスホールに魅力されて、2000年代をレゲエと共に過ごしました。もちろんマイティクラウンも、ストーンラブも、デビッドロディガンも、ブラックチャイニーも。。と言った著名サウンドは生で体感した身です。
それと同時に映画ファンでもあり、ピーク時は年50本近く劇場に足を運んでいました。
そんな私にとってこちらの作品はもう、男子中高生で言うところのラーメンチャーハンセット。わかりにくくてすみません。要するに好きなものの寄せ集めな訳です。
てことで観ないわけにはいかんだろう!となり、子供を恐る恐る嫁に預けて鑑賞。

以下感想です。

まず、全体に漂う説明不足感と、時間の使い方の下手さが気になりました。
ラスタの思想については、私はレゲエを通してある程度の理解がありつつ鑑賞しましたが、おそらく予備知識が無いと文化的違いに面食らう事でしょう。特に、エチオピアニズムのところがほとんど説明されないので、神と表現されるジャー≒エチオピア皇帝と言う点は意味不明に映るのではないでしょうか。
また、再三フラッシュバックしてくる炎の中に幼少期のボブがいるシーンも非常に蛇足感が否めない。馬に乗っているのが父親っぽく描いてみせて本当はジャー≒エチオピア皇帝だよみたいな。。完全にもうトリップした世界を見せらてたのかよってなる。
あとは音楽の使い方。
これが1番いやだな。数多ある名曲達を聴かせたり聴かせなかったり。もうちょい聴きたい!と、なげーよ!のバランスがもう絶妙に真逆。
テンポも悪いし、最後のライブがほぼ解説で終わりっつーのもな。。。

やっぱ同じようなミュージシャンを題材にした映画で比較するとボヘミアン・ラプソディは稀代の名作だったと再認識しました。

良かったとこは、いい音響で名曲を聞けること。その点につきます。とはいえ前述の通り聴きたいようには聴かせてくれませんが悪しからず。

TI