天国か、ここ?のレビュー・感想・評価
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私の為の映画
いまおかしんじ監督の映画は、その舞台となる街にも物語を語らせていると感じますが、今回は“場所”までもが語りかけてきました。
『れいこ いるか』とセットとなる作品で、主演のお二人で撮ることは決まっていたそうです。
そうとくれば、やっぱり海!
砂浜がしみじみ似合います。
「天国なのか?ここが?」と面食らいます。笑
でも…。こんな、まるでこの世と地続きのような場所が天国なのだとしたら、どんなにか嬉しいだろう。
島根という土地がもたらす不思議な空気。
長回しからの奇跡のような雲!
この映画を撮る為にお膳立てされたとしか思えない。
黄泉比良坂から地続きの場所に、あの世はある。
監督が再び逢いたいと願っているであろう人物たちが、名前の一部を変えて出てきます。
私にも、再び逢いたいと切望する呑兵衛がいます。
この世ではタバコも止められてしまったけど、思う存分呑んでるかしら?
大声で叫びたい名前に涙が溢れました。
これは私の為に撮られた映画だわ……。
と、喪失感を抱えた誰もが思うことでしょう。
ま。そのうち私も行きますんで、呑みながら待っててね。
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拾い飲み
酒を飲みながら海辺を歩く酔いどれ男の不思議体験の話。
道端に落ちている紙に「天国」と記されているのを見つけ、そして浜辺で缶チューハイを見つけ…。
死んだ筈の同級生にあったり、訳のわからない将棋女と出会ったり、出雲大社がうんたらかんたら。
天国がどんなところかはわからないけれど、天国らしさをみせるでもなく、素晴らしい目にあう訳でもなく、普通に寝ている時にみる夢でしたみたいな物語をタラタラタラタラ、オチらしいオチもなし。
結局最後まで何だか良く判らない雰囲気映画という感じだった。
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