サウンド・オブ・フリーダム

劇場公開日:

解説

児童誘拐、人身売買、性的虐待など、国際的性犯罪の犠牲となった少年少女を救い出すミッションに挑んだアメリカの元政府職員ティム・バラードの奮闘を、実話をもとに描いたドラマ。

性犯罪組織に誘拐された少年少女の追跡捜査を進めていたアメリカ国土安全保障省の捜査官ティムは、上司から特別な捜査の許可をもらい、事件の温床となっている南米コロンビアに単身潜入する。そこで彼は、いわくつきの前科者や捜査の資金提供を申し出た資産家、地元の警察などと手を組み、大規模なおとり作戦を計画する。ティムの少年少女たちの命を救う捜査は、やがて自身の命をもかけたものになっていく。

イエス・キリストを描いたメル・ギブソン監督作品「パッション」のジム・カビーゼルがティム役を演じ、ティム・バラード本人の職務に同行して役作りに励んだ。また、メル・ギブソンも製作総指揮として参加している。監督は「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」のアレハンドロ・モンテベルデ。

2023年製作/131分/G/アメリカ
原題または英題:Sound of Freedom
配給:ハーク
劇場公開日:2024年9月27日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

“観る楽しさ”倍増する特集をチェック!

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10

(C)2023 SOUND OF FREEDOM MOVIE LLC ALL RIGHTS RESERVED

映画レビュー

3.5大人の欲望に搾取される子供たち

2024年9月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この作品は外野がとてもうるさく、それが雑音になってしまっているのがとても残念。

正直実話と謳っていても、全てを鵜呑みにするわけではないし、エンタメに変換する際に事実とは異なることも描いているとは思う。
今回の作品に関しては、人身売買が実際に行われていることは事実で、今この瞬間も罪のない子供たちが大人の欲望に搾取されている。それは紛れもない事実だ。

なのでQアノン信者作品だの、実在のティムが起訴されてるだのよりも、作品のテーマについて考えたい。
この非道が行われている事実をより多くの人に知ってもらい、それを阻止するための法案や厳罰化や国際協力がもっと活発になれば良いなと思った。

映画としての評価は…
胸糞悪い展開が続くけれど、直接的な描写はなく、THEアメリカといった感じのヒーロー物語になっていて見やすい作品でした。ひとり単身で敵のアジトに乗り込む展開は、24のジャックバウアーを彷彿とさせ、さすがにあの展開はフィクションだとは思うけれど、ハラハラした。

鑑賞後はやるせ無い気持ちにもなるけれど、世界中の子供達が、幸せに過ごせる世界になりますようにと祈らずにはいられなかった。

コメントする (0件)
共感した! 26件)
AZU

4.0カヴィーゼルの静なる熱量が魅せる

2024年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

思いがけない骨太な作品だ。愛する我が子を人身売買組織によって忽然と奪われる父親の姿がショッキングな冒頭シークエンスを抜けると、舞台は一転してアメリカへ。政府捜査官として人身売買犯罪を追うジム・カヴィーゼルに主軸が定まった後は、一本の線を手繰り寄せていくかのような執念と根気を要する追跡劇が始動。ストイックな描写、時に挟み込まれる静謐なカメラワークも相まって、我々はこの事実をベースにした物語の語り口に自ずと引き込まれていく。幼い姉弟を演じた子役らの演技も素晴らしいが、やはりカヴィーゼルの静なる熱量こそが本作の原動力と言っていい。彼の頬を伝うひとすじの涙。そこには一人の父親として、捜査官として、人間としてのやるせない思いや葛藤が象徴されている。その思いは人から人へ伝播していく。単なるサスペンスとしてのみならず、本作自体がある種の使命感に突き動かされて製作されたことが伝わってくる誠実さも胸を打つ。

コメントする (0件)
共感した! 34件)
牛津厚信

5.0自由の音

2024年12月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

あまりにも衝撃な実話の映画化。奴隷として扱われる人間が、過去最高の数に達していて、しかも、現在も数百万人の子どもたちが、人身売買の被害にあっているという事実。なんとも恐ろしい闇が、今、蠢いている。立ち向かう主人公たちの緊迫感が伝わってくる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
DnaH

やはり、ひねくれた見方かなぁ

2024年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 今も世界で百万人単位の被害者を生み、市場規模1500億ドル(22兆円?!)にもなる人身売買組織、特に子供を拉致し性的な奴隷として売り飛ばすクソの様な一味から子供を救い出そうとする事実に基づくお話です。作品のはじめに恐らく実写と思える子供の拉致映像が次々と映されます。街角の子供を有無を言わせず突然かっさらって行くのです。僕も子供の頃には、

 「知らんオッチャンについて行ったらあかんで」

と言われましたが、ついて行くも何もない強引さで、ここで取り上げられるのは更に巧妙な手段です。芸能プロダクションを装って「ステージ・デビューしませんか」と多くの子供を集め、親の目をかいくぐって一挙に拉致するのです。小さな子供がこんな理不尽な目に遭うのは本当に耐えられません。

 本作では、米国土安全保障省の捜査官が、人身売買ビジネスの巣窟と目されるコロンビアに潜入し、自身の身を危険に晒しても一人の少女を探す姿が描かれます。それは、ヒリヒリする物語なのですが、ひねくれ者の僕はまたまたどうしても気になる点が引っ掛かりました。

 たとえば、自分の娘を拉致された男が危険を顧みずに敵地に乗り込んであらゆる手段で戦うというのならばヒーロー物語として理解できます。しかし、多くの拉致被害者の子供らが登場する本作で、公の立場にあるこの捜査官は当該の少女を救う事を明らかに重んじている様に映るのです。いや、子供らを一人でも多く救う事が大切だし、少女を見つけて一安心でもないのではないかなぁ。これもやはりひねくれ過ぎた見方でしょうか。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
La Strada

他のユーザーは「サウンド・オブ・フリーダム」以外にこんな作品をCheck-inしています。