アルファコード 未知なる能力のレビュー・感想・評価
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常識と認識の乖離
映像は流石アメリカだけによく作られていて、CGなどの違和感も一切なく、とてもリアルだ。
この作品はUFOをモチーフに家族愛を描いている。
しかしその内容を聞いても、正直それを理解できなかった。
「大切な人を守るために記憶の削除を選んだ」ことはわかった。
おそらくそれは、主人公マーティンと妻アンナがそうしたのだろう。
大切な人とは、お互いのことだ。
ただ、
何故?
おそらくそれはボーイと呼ばれていた不可解な組織の存在だろう。
彼らが何者なのかは最後までよくわからなかったが、政府直結の組織だということは想像がつく。
そして背の高い宇宙人が言った言葉がこの作品のメインテーマだ。
「常にほかの道がある」
とても普遍的な言葉だ。
人生で行き詰まっても、どんな場合でも、「それ」に固執する必要はない。
主人公らはお互いを守るためにこの重要な選択ができた。
それこそが宇宙人が求めていたことでもあったのだろう。
やがてタイミングが訪れ、彼らはお互いが何者なのかを理解し始めた。
お互いはかつての伴侶だったことを思い出したのだ。
この不思議なことをUFOをモチーフに、つまりアブダクションという実話をもとに作ったのだろう。
決して安くはない。
どっちかというとお金がかかっている。
しかし、
ボーイたちが探していたアブダクションされた人々
彼らを発見したのに射殺したのはなぜだろう?
彼らの目的が皆目見当がつかないままだった。
宇宙人とマーティンの会話でそれらが語られてはいるが、意味は全く理解できなかった。
おそらく私と製作者の「常識と認識」がそれほど乖離しているのだろう。
マーティンは思い出したので言葉は少なくてもいい。
通常このような場合、ジョーイだったアンナがもう一度一連の出来事について語り部とならなければならないと思う。
それがないまま終わっても、頭に「?」が残ったままだ。
そこが残念だった。
意味不明で退屈至極
チェコスロバキア人でファンション業界で成功し映画界に進出したビジネスマン、本作の製作・原作・脚本のミラン・フリードリヒの実話にもとずいていると冒頭でクレジット。
エイリアンと人類の混血種の話らしいが見かけは人間そのもので怖くもなんともない、むしろ、混血種を殺そうとする国連職員の方が野蛮です。
暗闇の中、真っ黒なフードを被ったエイリアンらしき者が映りますが、エイリアンの出番はそれだけ、余程予算のないB級映画かと思ったら製作費は280万ドルというから驚き、この映画のどこにそんなお金がかけられているのか分かりません。
SFかと思って観ましたが訳の分からない宇宙人による誘拐話をダラダラ描くだけ、兎に角、意味不明で退屈至極、これのどこが実話なのでしょう・・。
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