劇場公開日 2023年10月13日

  • 予告編を見る

月のレビュー・感想・評価

全229件中、101~120件目を表示

3.0ヒトであることの判断

2023年10月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

予想以上に、暗く重い雰囲気の濃厚な作品だった。
投げかけられた問題も難解すぎる。
正解なんて無いだろうけど、だからといって知らんぷりも出来ない、捨置けないタスクを受け取った気分。
心の無いモノは殺して(生命を破壊して)いいのだろうか?……
草刈りを延々としながら滔々と考えてた事があり、雑草を刈りとる事もまた生命を剥奪してる事なら、連続殺人者と似た行為なのか?と考えを巡らせた事もあったのを思い出させられた。
生きる事を許されない存在が有るとしたら、どんな生命体なのか?
生きてるだけで価値が有る、とどこかの政治家が言ってたが、深く掘り下げて考え、その真意を探ると複雑な思いに駆られる。
考えても仕方の無いところにまで展開してしまう……。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
奇妙鳥

5.0誰もが承認欲求のある当事者

2023年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
てつ

4.0あなたは無傷で手ぶらで善の側に立とうとするなんてズルいですよ。

2023年10月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

重いなあ。問題作だって言ってる人、現実を分かってないって憤る人、そういう人もいるだろうけど、こうして人の嫌がるところに手を突っ込んで問題提起をすることは評価すべきだと思う。少なくとも、知っていながら知らんぷりしているよりも。宮沢りえやオダギリジョーたち役者陣は、おそらく撮り終えた後に疲労困憊だったことだろう。観ているだけのこちらがこれだけ心が重くなったのだから。

検診で子供に障害が見つかった場合、96%の人が中絶を選ぶらしい。洋子(宮沢りえ)も問い詰められる。「同じでしょ?障害があったら中絶しようと思ったでしょ?あなたは無傷で手ぶらで善の側に立とうとするなんてズルいですよ。」見透かされているのだ。いい人であろう、常識人であろう、弱き者の味方であろうと思いながらも、いざ自分が「そちら側」の立場になるかも知れぬと察した時の、人間としての狡さ、小賢しさを。そして、それを素知らぬ顔で違いますよと言い返せぬ正直さを。そうさ自分だって、人には授かった命だからとか何とか体裁のいい言葉で善人振ってしまうんじゃないかと思うもの。心の中では96%の1人でありながら。この映画を観る行為だけで、さもこの問題を知っているかのような似非満足に浸ろうとしていたのだから。洋子の戸惑いは、自分の中にもあるのだ。せめて、そんな自分の中にある「善意のふりした悪意」に自覚していようと思う。
希望と絶望が同時に襲い掛かってきたようなラストは、今の世の中、この問題がまだまだ解決していない、いやむしろ解決のしようのない泥濘なのだと思い知らされたような気分になった。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
栗太郎

3.5月の元に晒す

2023年10月30日
Androidアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
momo

4.0撮るの大変だったろうな

2023年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

実際の身障者が出演してて、制作側の苦労を想像してしまう。
嫌なことから目を逸らして生きているのは誰もが一緒だ。胸に直球で来る。
答えは出しようもないが、生きることを肯定するのは愛だというメッセージが強かった。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
ドラゴンミズホ

3.5答えは出ない

2023年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

究極だわ…。
誰にも感情移入せず、映画作品として観ることに努めた私は、
お前もきちんと考えろ!という投げかけから逃げているズルい人間だよな…。
そんなの判っているけど、結構、心痛いわ、これは。
ストーリーや映像的には、必要ない部分も多々あったけど、
それは、監督のくせということで、
元になっている事件については、
薄れていた記憶が再び濃くなり、考えようとする所まではいけた。
でも、やはり、最終的に答えは出ないよ、と逃げる自分への嫌悪感。

それも、また薄れていくのだろうな…。

難しい…。

しかし、俳優さんたちはスゴいね…。
メンタルやられないのかな。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
hkr21

4.0宮沢りえ 年取って好きに成った。

2023年10月29日
スマートフォンから投稿

悲しい

知的

難しい

内容は重いです。
最後はハッピーエンドなんですが、重すぎてほのぼので終われ無いですね。
役者がオダギリジョーと宮沢りえなんで見れました。
人間は何か、正義は何か、幸せは何か
考えます。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
こえん

3.5多くの人が観るべき映画

2023年10月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
green

2.0月を観て

2023年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

近辺の映画館では上映していないので上映している県一館のシネマで観てきました
主人公の小説が綺麗ごとと指摘されたり
同僚支援員の家庭が表面何事もなく生活されていく中
殺人犯のみが障がいをお持ちの方々に対して抱く感情を実際に行なう
ということを提起しているのでしょうか
誰もが綺麗ごとで済ます現在へのひとつの問いかけでしょうか
ただ現実に7年前に殺されたご本人の方々やご親族の心情を考えると
もう少し取り上げる内容を考えた方がいいと思います
殺人犯は他支援員より一生懸命やった結果あのような感情を持ったように
描かれています
実際は何回も施設長から考えを注意されていたと聞いています
あくまであの事件をヒントに描かれているとは考えますが
内容が内容だけに現社会に与える影響を考えます

また描かれている施設の様子
主人公が最初に入った時は鉄格子の入ったドアを解錠して入ってました
最初に入るドアがあんな状態なのはここ最近もそして過去にさかのぼってもほぼないです
事件は2016年です 各部屋が施錠されていたり
あの部屋は入らないようにと上司から言われているとか
便で汚れても放ったらかしなど皆無です
またフロアで過ごしていた方々もすごく暗く陰鬱に映されています
実際の施設はあんなことありません
もっと開放的で明るく楽しい雰囲気です
あの殺人犯の気持ちを裏打ちするためにあのように描いたかもしれませんが
楽しく過ごしている施設に押し入り殺人を行なったのが現実です
あの犯人の残虐性をもっと描いて欲しかったと思います
そうしなかったなんらかの意図があるかと思ってしまいます

現実の施設をもっと下調べしてから映画製作を行なって欲しかったと痛感しました
でないと今の施設があんなんかと思われる方がいっらっしゃるかもしれないこと危惧します

コメントする 1件)
共感した! 8件)
トシチャン

4.0現代に「人間とはなにか?」を問うメッセージ映画

2023年10月29日
スマートフォンから投稿

悲しい

怖い

難しい

相模原やまゆり事件をモチーフに描いている問題作と言う事で観に行った。この事件の詳細は知らなかったが映画を観た後に調べると映画の随所にそのまま使っているんだなぁと改めて事件に興味を持った。
さとくんの主張は一貫している。「意思疎通のできない、生産性のないモノは人間ではない、排除した方が世の中のため」。モデルとなってる植村聖も同じ主張をしていると思われるが後で実在の植村聖の方がより普通の青年だと感じた。パンフレットを読み「共感させないため」にわざとさとくんは闇があるように描いているのだと感じた。
私達は上記さとくんの問に答えなくてはならないが、主人公(宮沢りえ)も明確に答えられないまま映画は終わっている。つまり観客に答えを問うている映画なのだと思った。
特に日本は宗教もない経済資本主義なのでお金の稼げない者、生産性のない者は排除されるような価値観であるのはさとくんに限らず現代に生きる私、皆さんも感じているのではないだろうか。
私は映画を観ている中で「私達が昔、原始時代(経済発展がない)中では、障害者たちはどうような生活だったのか」と想像してみた。たぶん命の危険はあるが現代より自由であったのではないかと想像した。私は「本来、人間に生きる明確な意味はなく、生きているだけで良い」と思っているが、私たちは経済「お金」以外の価値観を見つけないとまた同じような事件は起こるのではないかと感じた作品だった。
最後に宮沢りえさんはじめ役者陣はみんな素晴らしく実力派が揃っていました。事件が起こるまでの時間は長く、人間ドラマが繰り広げられるが飽きさせず見応えもありました。役者陣の力だと感じた。

コメントする 1件)
共感した! 6件)
ron

5.0 石井さんの映画は力強いものが多いし、この映画も最後はそうだけど、...

2023年10月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 石井さんの映画は力強いものが多いし、この映画も最後はそうだけど、それでもかなり主人公たちはよれよれした設定だった。オダギリジョーも宮沢りえも、難しい役をよくこなしていたと思う。磯村勇斗くんは、カルト映画など、受動的な状況に身をおいて精神が壊れる話を続けてやっていて、この役も、人の良さそうな感じとそれが精神病的に壊れて行く感じはうまく演じていた。二階堂ふみも、若き頃の演技の感じだ。謝りながら、嘘が許せない感じ、うまかった。
 原作がそうなのかわからないけれど、夫婦の話を絡ませる演出は面白かったと思う。
 回転寿司もいい。不気味だ。
 夫婦に子どもの声が聞こえるなど、彼らも病気スレスレの設定がうまい。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
えみり

5.0人間の絆

2023年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 7件)
しんなりママ

4.5アンテナの矢印は、自分に向けたい。

2023年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

悲しい

怖い

宮沢りえさん、オダギリジョーさん、磯村勇斗さん、二階堂ふみさん、すごかったです。
ものすごく重苦しくて、出口ないのか!?と息苦しくなる映画でした。
この4人のラストは、不安の中でも光を求めて生きていくしかないというメッセージなのかな。

優生思想は、私も持っています。
出生前検査はしませんでしたが、出産時、彼らの身体に欠損がないかを一番に見たし、1歳半検診、3歳時検診では先生の診断結果にドキドキしました。
育児書や母子手帳の標準値も気になりました。
子どもたちが成人した今も、彼らが健康でいてくれていることを我がことよりも祈っています。
だから、宮沢りえさん扮する洋子さんの想いには、胸がつぶれそうなほど共感しました。

磯村勇斗さん扮するさとくんは、きっと心に深い闇を抱えていると感じました。
知り合いに、つらい過去がフラッシュバックすると刺青をいれる人がいました。
彼は、ほぼ全身に刺青が入っていました。
さとくんの背中にある大きな刺青を観たとき、この知り合いのことを思い出しました。
さとくんにとって、自分と繋がる方法は痛みなのかもしれないと思いました。

「世界には、そこで生きる人全員が幸せになれるだけのものがある。
それをその時その時必要なものだけ皆が使えば、誰もが何不自由なく満たされるんだよ。
自分がまず幸せになることを怖がらないで。」
というお話を、小さい頃絵本で読んだことがあります。
この時、私は、自分の幸せが他人の不幸に繋がらないと知って、すごくホッとしたことを覚えています。

周りの人がたとえ不幸そうに見えても、まず自分を満たしていいと、私は思います。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
のりたまちび

4.0いくつもの視点から考えてみてほしい

2023年10月27日
iPhoneアプリから投稿

どうしようかと思っていたけど、観れてよかったです。
磯村勇斗くんが好きな自分にとっては、また新たな一面を見せてくれたなと感心していたとこでした。

作品のテーマは非常に重いです。
でも、私達は今もこれからも考えていかなくてはいけない重要な内容です。
障碍者を悪く言うつもりも、仲良く楽しくみんなで生きようなんて、言うつもりもありませんが、障碍者本人、その家族、施設で働く人、施設を経営する人、みんなそれぞれが違う思い、考え方、見方をしてるわけです。
実際、本当に寝たきりで胃ろうで生きてるという方もいるでしょう。そういう方に心がないのか、その家族はその人のことをどう思っているのか、それもやはり人それぞれでしょう。

この作品がやまゆり園の事件をモチーフにしているようですが、あくまでもフィクションであり、ドキュメントではないのです。全てを忠実に再現する必要はないのです。
これからもこういう事件がないとは言い切れない、この作品を観た人達がこのような事件があった、どうしてこの事件が起きてしまったのかと考えるきっかけになればいいのです。

石井裕也監督の他の作品を見たことがあればわかると思いますが、問題提起をしてくれていると私は思っています。
出生前診断のこともそう、障碍者施設の問題や、障碍者と健常者を共存していくにはどうしたらいいか、いろいろ考えることはあると思います。

この映画のここがダメ、いいとかではなく、監督がなぜこの作品を作ったのか、何を伝えたかったのかを考えることが大事なのかなと思います。

コメントする 1件)
共感した! 11件)
さくらん

4.0期待度○鑑賞後の満足度◎ 久しぶりに男前なオダギリジョー。キャリア最高とも言える宮沢りえの名演。しかし本作のテーマは月(人間・社会)の裏側(見えない面)を描いて深く重い。

2023年10月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

①まだ記憶に生々しい事件を想起させる映画をこんなに早く作っていいのか、特に被害者の遺族の人は観ていて堪らないだろうなぁ、とは思った(『PLAN75』の冒頭シーンの時も心配したけど)。しかし映画としては画面から目が離せない力作。
②テーマは分裂している(一方は、現実から目をそらす・向き合わない、臭いものには蓋をする、キレイなものだけでうわべを繕う、本心を隠して嘘をつく、本心は違うのに自分を正当化するために自分の心にも嘘をつく等々の人間の心が持つ暗い面ーでも敢えて汚いことは隠すことも必要な時もあると思うけど…、でもう一方は、人とは何か、「心」とは何か、生まれて来なかった方が良かった人間などいるのか、障害者の人達は本当に可哀想な人達なのか、そう思う人の方が可哀想な人なのではないか等々の障害者を含めた人間が生きる意味)ようにも思うが、それを繋ぐ立ち位置に宮沢りえ扮するヒロインがいる。
③障害者殺人というジャーナリスティックな側面ばかり見ていると見落としてしまうテーマを持った作品だと思う。
どうしても其方に目が行くのは判るが。
④ただし、「さとくん」の発想はあまりにも短絡的・近視眼的・自分勝手で到底赦しがたいし、同情の余地はない。まあ、テロリストや銃乱射犯人の思考も似たり寄ったりだろうけど。
また、ヒロインに“貴女も同じ考えでしょう。だから仲間です”と言ったり、“誰かがやりなさいと言っている”と言ったり狂信的な点も垣間見得る。
耳が聞こえない恋人に(聞こえないのをいいことに?或いは聞こえないからこそ?)殺人の意思を告げたり、二階堂ふみ扮する同僚を無理矢理巻き込んだり、この男も結局自分で思うほど意志が強くなかったようだ。
⑤非難を覚悟で言うと、本作を観て実際の事件や事実もこんなだったと思うのは想像力が欠如していると言わざるを得ない。
悪人を演じたからといってその役者を悪人と思うのと同じこと。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
もーさん

3.5213 りえちゃん、幸薄いなあ

2023年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

始まりから暗いトーンに終始し物語の印象を早くも染み込ませる。
あと一言付け足したら爆発しそうなマグマを
りえちゃんもふみちゃんもジョーも磯村勇斗も
前半はなんとか踏みとどめていたが
後半はすみません、ワタシ酔っぱらってますとツッコむツッコむ。
もう少しダイレクトに現場の闇を見せるか、と思っていたが
監督の良心か行き過ぎた演出はなく
最後ふみちゃんかりえちゃんが危ない目に合うのは嫌だなあと
ハラハラしていたがそれもなくホッとした。

拙自身、人間というのは性悪説そのものと思っており
誰もが一線を超える危険性を持っている。
じんけん~!へいわ~!さべつ~!クマ~!
の昨今のお花畑の方たちの言い分は全く同意できず
もっと現実的に相対することを考えていかないと
ますます怖い世の中になっていきますね。
それでも物語は一筋の光を見せてくれるエンディングになっています。
70点
イオンシネマ草津 20231025

コメントする (0件)
共感した! 6件)
NWFchamp1973

意義はあったけど残念

2023年10月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
まるだまりM

3.0考え続ける為に

2023年10月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ミスリードされる人が出そうだなとも確かに思いはしたが、他の映画であってもほぼ全てそういう側面はあると思うので、「観る、知る、考える」為に良い作品だなと感じました。"正論"は"正義"じゃないし、"正義"は"正解"じゃないと常々思いながら生きている自分には、グラグラと終始揺れている洋子(宮沢りえ)の思考と選択が興味深く、"事件"そのものよりも描きたかったのはそこだったのかな?と感じました。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
lynx09b

3.5気になったところ

2023年10月26日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
SO

4.5深く考えさせられる作品

2023年10月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

原作未読、実在の事件を元に描かれた作品という程度の前情報での鑑賞。
本当に悪いのは誰なのか、自分にできることは何か、事件を防ぐ手立てはなかったのか、どうすれば同様の事件が今後起こらないようにすることができるのか、深く考えさせられました。
誰よりも情熱に溢れていたはずの若者が片寄った思想にとりつかれて堕ちていく様子が実に不気味ででもふとしたきっかけさえあれば誰にでも起こりうるのではないかという現実味。
役者さんたちの演技素晴らしかったです。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
mitsuba635