「なぜさとくん?」月 りかさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜさとくん?
森の中に隠されて存在するかのような重度障害者施設。
そこで以前勤務していた元職員が、神の代わりに自分がと話せない意思の疎通ができない入所者を殺害した事件。
元々からあった障害者への差別意識、
自身の彼女とは一線を画し意思の無い者は人でない考え、
大麻等麻薬により精神に異常を来たしていた、
日常の勤務からの凄惨な状況からの不安定な心理状態、
同僚からのイジメ、がひき起こしたのだろうか?
話せない意思を持たない者は人ではないのか⁉️
対比なのか、
同僚洋子は大震災をテーマにした小説で世に出ながら
その後作品が書けなくなっている。
小説が売れないからと障害者施設に勤めに来た。
ここの理由が判然としないが。
夫昌平と二人暮らし、
息子翔一を低酸素脳症で3歳で失ってしまい
夫婦共にその傷あとが癒えていない。
この息子も何も話せなかった。
また洋子は妊娠しているが産むことに躊躇っている。
出産前検査を受けるかどうかも考えている。
堕ろすという出産前の胎児を亡き者にすることも、
殺人と同じことだと、
出産前検査で障害等が見つかったから産まない選択と
何ら変わりはない、と言われていたような。
施設の同僚さとくんは絵が上手くて紙芝居を作り話すが、
臭くて汚いモノをなくそうと言い、
ラストに お爺さんが犬を殺す 設定にしていたが、
🌸花咲か爺さんの話、どうだったかな?
このさとくん、🇯🇵の死刑の際の絶命の様子にも詳しい。
犯人役だなとわかった。
入所者に虐待もしさとくんを虐めて来る同僚なんかは
ある意味チャランポランでコイツらじゃない。
とても自分でこれが正しいと言える言葉が見つからない。
きーくんの母が泣き叫んでいたこともほんとなら
多分亡くなった方にショックを受けてないところも
あるのだろうなあ。
子供さん葬儀後の焼き場のショック‼️
大人子供に関わらず辛い瞬間。
ましてやこの子胃ろうだったとか。楽しみって何だったのか。
コメントありがとうございます。
作家は事件と犯人とを詳細に調査したようですが、結果何もわからなかったというのが正解線なのかもしれません。
この作品の対比は無視とか無関心ではないことはわかりますが、昨今わかり始めた「先天的な病気」が関係している場合、司法も医師もなのもできないという実情があります。
だからこのような着地点だったのでしょう。
あんなやり方で解決できると考えた犯人の事は許せないですし、家族の苦しみは消えないと考えますが、では何もしないというのも家族の負担が続くので、何か社会の仕組みを作ってあげられたらいいんですが難しいですね。